パンドラの匣・ヴィヨンの妻 (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 119
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781602011

作品紹介・あらすじ

放蕩者の作家・大谷を支える妻の視点から、敗戦後の混乱期における男女の本質について描いた『ヴィヨンの妻』。「健康道場」という名の結核療養所を舞台に繰り広げられる恋愛模様を通じて、青年・ひばりの成長を描いた『パンドラの匣』他、『桜桃』『グッド・バイ』など、波乱の人生を歩んだ文豪・太宰治の晩年の傑作4編を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • 分かりやすくマンガにされているのだろうけど、私には理解が難しかった。

  • 太宰治の晩年の作品を選んだんですかね。
    漫画なので、表面的なストーリーを追っていく作りになっています。
    全4編で成り立っているのですが、パンドラの匣、ヴィヨンの妻、桜桃には太宰治小説からイメージする、自殺願望と酒と献身的な女という内容です。
    (桜桃は四人称の実現という実験的な小説なのですが漫画ではストーリーしか触れられていなかったので残念でした)

    太宰治の自殺によって未完となったグッド・バイは、この本で初めて知ったのですが、これは本当におもしろい。全4編の中でこの作品だけは少しコメディタッチに漫画で表現されており、それがまた素晴らしくストーリーと合っている。
    もし太宰治が自殺せずに生きていたら、こんな明るい小説をもっと作ったのではないかなぁ。

  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    パンドラの匣、ヴィヨンの妻、桜桃、グッド・バイの4作を収録。
    どいつもこいつも、ホントにクズ男だらけですね。太宰って。

  • レビュー省略

  • 2015年8月10日読了。「まんがで読破」シリーズ、太宰治の「パンドラの匣」「ヴィヨンの妻 」「桜桃」などを収録。この「まんがで読破」シリーズ、短編もののほうが長編ものより面白いのかと思ったが、実際は日本人作家の原作者のほうが海外のものより面白い、ということなのかもしれない。結核病患者が主人公の「パンドラの匣」も、駄目夫に苦労し災難にあう妻を描く「ヴィヨンの妻 」も貧しく結構悲惨な話ではあるのだが明るい、のは絵柄のおかげでもあるし、太宰自身の性質でもあるのだろうか。

  • 放蕩者の作家・大谷を支える妻の視点から、敗戦後の混乱期における男女の本質について描いた『ヴィヨンの妻』。
    「健康道場」という名の結核療養所を舞台に繰り広げられる恋愛模様を通じて、青年・ひばりの成長を描いた『パンドラの匣』他、
    『桜桃』『グッド・バイ』など、波乱の人生を歩んだ文豪・太宰治の晩年の傑作4編を漫画化。

    太宰/治
    1909~1948。青森県出身。東京帝大在学中に、左翼運動にかかわる。
    女性問題、薬物中毒、数度の自殺・心中未遂など、波乱の青春時代を送った。
    運動絶縁後は執筆に集中し、多くの傑作を発表。自伝的小説『人間失格』完成の1か月後、玉川上水にて入水(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 人間失格や斜陽といった暗く重々しいイメージの濃い太宰治であるが、軽妙で楽しい短編小説もたくさん書いていたことが分かる。
    同じシリーズの阿Q正伝と絵柄が似てる。そちらもよくコミカライズできてる本なのでオススメ。
    グッド・バイは読んだとき本当に太宰の遺作なのかと懐疑的になったほどユーモアのある作品で、青空文庫で原作を読んでみたら本当にそんな感じで驚いた。

  • 遺作になったグッド・バイは、最後の最後で突き抜けた感じがする。

  • 太宰治老师的作品不明亮。 他的故事成着,从他的现实与希望。

  • 原作のほうは読んだことがないのでどこまで忠実に再現出来ているかはわかりません。
    ですが、この本だけを読んだ感想は全体的によくまとまっていると思います。
    ポイントを押さえて描いてあるのでしょうか、ストーリーが上手く流れて言ってます。
    ただ、このシリーズは読んだ後は必ず原書も読んだほうがいいでしょう。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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