- Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781604701
作品紹介・あらすじ
プロヴァンヌの城壁を模した降矢木家の館「黒死館」。この館に住まう人たちを陰険朦朧たる怪事件が次々と襲う。刑事弁護士である法水麟太郎は、神秘思想・占星術・心理学・暗号学など多岐にわたる西洋知識を駆使し黒死館の謎にせまる。日本三大奇書のひとつに数えられ、「アンチミステリー」といわれる小栗虫太郎の代表作を漫画化。
感想・レビュー・書評
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マンガなら楽しく読めるかと思ったが全く面白さがわからなかった
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昭和三大奇書、まんがで挑戦したもののよくわからなかったので小説だとちんぷんかんぷんなんだろうなと思った。感情移入も出来ず名前も覚えられず探偵役も「なんだお前は」と思うくらいだった。入れねーw
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まずは漫画を読んでみました。さっぱり訳が分からないうえに,不気味な話にぴったりの絵。さらっと雰囲気を味わいました。本編に挑戦してみたいと思います。
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何度読んでも新しい発見がある、いや、何度読んでも全貌を把握しきれない「黒死館殺人事件」の漫画版。コミカライズ可能なのかという疑問は読後も残るが、読んだ印象は、黒死館殺人事件に影響されたパロディ漫画。つまり、似て非なる物語を読んだ感じなのだ。漫画版になっても、全貌を掴みきれない黒死館、増築に増築を重ねた建築物のこれも風格か。
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まんがで読破を読破するシリーズ。
このシリーズを順番に読んでいたからこそ出会った「日本三大奇書」の一つ。話の下敷きに、ゲーテのファウストとかも出てくるから、このシリーズを順番に読んで予備知識がなかったら、もっとわかりづらかっただろうなとも思う。
戦前の日本の「家」って不思議だよな。 -
[墨田区図書館]
ふとみた図書館のティーンズ本コーナーで見つけた、「まんがで読破」シリーズ。知る人ぞ知るで有名なシリーズのようだったけれど、これまで知らなかった!のでとりあえず息子が読みそうな「昆虫記(ファーブル)」と「動物記(シートン)」、続いて「おくの細道(松尾芭蕉)」と「銀河鉄道の夜(宮沢賢治)」、更に「十五少年漂流記(ヴェルヌ)」と「緋色の研究(コナン・ドイル)」と読ませ、今回は第四弾。
緋色の研究が読めたのなら、と同系色の「黒死館殺人事件」と「クリスマスキャロル(ディケンズ)」をチョイス。ただ、、、私、小栗虫太郎なんて、名前すら知らず読んだことなかったんだなぁ。これは内容を理解しようとしない小3男児ならてきとーーーに読んで終わり!なんだろうけど、大人が読むと、色々と予備知識を必要とされて、ある種の教養?がないと読んでいて面白くない。自分で謎が解けなくても、登場人物が言っていることが、「ああ、そうか、そのことね」と理解できると面白いんだろうな。
ただ、その犯人の意図や因縁によって発生している"謎"自体は全てこじ付け的な要素が多く、、、なんて言うんだろう、拡大解釈というよりも、こういう謎解きを披露したかったから入れたネタ、という感じで、文体で読めば味も出て納得するのか???(いや、その点に関しては変わらずこじつけ感を感じるんだろう)もしれないけれど、正直今イチ感は否めず。うーん、試しに原書読んでみてもいいけど、色モノとこの話を通じて雑学を得られるかも、というぐらいで謎解き感を期待できる作風ではないような気が。ただ、そういう感想であれさらりと新著者に触れられるのはマンガならではのライトさ。読めるだけ、図書館にあるだけ、読みつくそう! -
「ドグラ・マグラ」からの流れで安直に手に取って見たが、
やはり漫画でも太刀打ちできません。
世の中には才能ある(?)作家と読者がいるんだなあとは解りました。 -
原作はけっこう映像化しにくいところがあり、イメージがあっているかどうか心配なところが多々あったのだが、この本を読んでそれほど違いはなかったので安心した。
原作は、意外と(!?)文章が達者なこともあり、映像としてのイメージは漠然とはあるが、いざちゃんと組み立てようとすると何だかわからなくなってしまう。細かいところが詳しい割には全体の描写がほとんどないようなところもあり、夢での経験のように細かいところにピントを合わせようとすると靄のように見えなくなくなってしまうのだ。
原作の挿絵(創元推理文庫の「小栗虫太郎集」に所収)に引っ張られるところもあるけれど、原作を読んだ人にもほぼ違和感なく受け取れる絵面になっている。これはすばらしいと思う。このあたりが妥当なイメージ化の限界なんでしょうね。作者・編集者のご苦労に拍手です。 -
10ページ読んだだけで、ウンチクの多さにウンザリ。即積読。
本書は3大奇書の推理小説の一つであり、【ドクラマグラ】【虚無ヘの供物】【黒死館殺人事件】が挙げられる。難解であとに挙げた小説ほど難しい。
マンガ版【ドクラマグラ】は読みやすくて面白くて最後まで余裕で読破した。
中国における奇書という言葉は本来面白い、優れた書物という以上の意味はないが、日本では奇抜な、幻惑的なというニュアンスが多く含まれる。