増補 ザ・ママの研究 (よりみちパン!セ)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 77
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781690124

作品紹介・あらすじ

いくつになっても、世界でいちばん好きな「ママ」、そして世界でいちばんウザい「ママ」。私たちに必要なのは「絆」なんかじゃない-ママのタイプ分けからはじめる、世界初のママ研究。ふろく(増補)=「ザ・パパも研究」。

感想・レビュー・書評

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  • 全ての親子必読の本。
    仲良しの親子も、そうでない親子も、親がいない子も、みんな読んだらいいと思う。
    なぜかって、大好きな人を観察してもよいって教えてくれるから。
    親子って、悪い感情を持っちゃいけない、けんかになるとすれば自分が悪い、と思いがちではない?

    「親が機嫌悪そうで、私が話しかけたら怒られた」→
    私が話しかけなければ良かった。
    って考えたりしない?

    うちの親ってどんな親かしら?と考えるのは悪いことじゃないんです。大好きだからこそ、観察しても良いんだ、とエールを送ってくれる。

    子どもも読んで欲しいが、実は大人のほうが切羽詰っていて読むと良い人が多いかもしれない。

  • ふむ

  • ともだちや結婚相手・学校・職場はいざとなればとりかえがきくけれど、 ママの経験だけはだれにとってもたったひとつ。 そのママと付き合っていくために必要なのは・・・?
    シリーズでも最後の方(2010年)に出たものがはやくも増補されて復刊。カウンセラーとして数多の母娘問題に接してきた筆者が、「ママ」を7タイプに 分類してそれぞれの「傾向と対策」を指南(まさか、と思うような個性派ママが 並ぶなか、「フツ~すぎママ」もひとつのタイプとして登場)。さらに、「わけわかんない!」と断絶したり「わたしのせいだ」と背負いこんだりもせず、
    自分のママを日頃から観察しその不思議を研究することで、ママという存在を対象化し、よい関係を築いていこう、という内容。
    うちの子はわたしをどのママに分類するのかな? わたしの母親はどこに入るかな? そうやって一度読むだけでも、ずいぶん冷静になれるかもしれない。この本が必要になる日がこなければそれはそれでしあわせだろうけれど、たぶんどこかで必要になるんだろうな。
    しかし、この本は娘→ママ(おまけでパパ)なのだけれど、男の子にとっての「ママの研究」はまた別の話なのかしら・・・

  • 図書館で借りて読み。

    twitterで見かけて興味を持ったので。
    思春期の娘から見たママの生態という感じ。
    毒親とかいろいろあるけどね、普通のお母さんが一番得難いものなのだなーと。

    母親を神聖視せずに、適度におちょくってみるって結構大事なことだと思った。

  • 借りたもの。
    中高生向け(装丁の手書きポップさからも見て取れる)のキャリル・マクブライド『毒になる母親』簡易版といった所か。
    ママのタイプを7つに分類し、簡潔にその傾向を分析。ほんのちょっとだけそのママのバックボーンに触れつつ、子どもたちがママの機嫌を損ねたり、無関心なのは自分のせいではないことを訴える。
    挙げられているママタイプには思い当たる節が多々ある……その中でフツーのママがいる。読んでいて、フツーとはこういうことなのか、と目から鱗だった。

    書かれている対策は中高生には難しく感じるかも知れない……しかし「自分が書く」事はそれへの布石になるはずだ。

    私も中高生の時に読みたかった……

  • 母親の呪縛に苦しんでいる"娘"に向けた本。中高生くらいの子どもでもわかりやすいように書かれていて、一日あればさくっと読める。なぜ"息子"ではなく"娘"に向けてなのかはわからない。こういう悩みは女の子に多いのか?

    著者は臨床心理士で、実際のカウンセリングなんかの経験を基に書かれている。家族というのは生まれてからの当たり前に埋もれてしまうのか、異常さになかなか気づかないものらしい。非常にわかりやすい「ママのタイプ分け」と「傾向と対策」のおかげで、こういうお母さんもいるんだな、うちはこうなのかと客観的に見るきっかけになりそうだ。

  • 子供向けだったので、イマイチだったかな。子供の頃に出会ったとしても、この本を読むのかな??
    母との確執とか、依存というのはある程度大人になって価値観の違いや考え方の違いが出てきてわかる気がする。
    でも、母との問題で悩んでいる子供にはおすすめです。

  • タイトル通り、ママの研究。タイプ別に傾向と対策あり。

  • 支配しない愛情って、難しい。
    たぶん、日本では特に。

    女は誰かの娘である以上、これは読んでおいたほうがいいと思う。

    「母の愛情」という名の支配に気づくかもしれない。

    子どもができて、それを行使する前に意識しておいたら、
    違う人生が開ける可能性大。自分にも、子どもにも。

    装丁も中の構成も面白い本だなー。

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著者プロフィール

公認心理師・臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問、公益社団法人日本公認心理師協会会長。1946年生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院勤務、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、1995年原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ひきこもりに悩む人やその家族、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待、性暴力、各種ハラスメントの加害者・被害者へのカウンセリングを行ってきた。著書に、『母が重くてたまらない』『さよなら、お母さん』『家族のゆくえは金しだい』(いずれも春秋社)、『カウンセラーは何を見ているか』(医学書院)、『アダルト・チルドレン』(学芸みらい社)、『家族と国家は共謀する』(角川新書)、『タフラブ 絆を手放す生き方』(dZERO)、『共依存』(朝日文庫)などがある。

「2023年 『家族と厄災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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