ピルグリム・イェ-ガ- (5) (ヤングキングコミックス)

著者 :
  • 少年画報社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784785925833

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  • 急展開。
    ナポリの異端狩りに端を発し、自体が大きく動き出す。見せしめの吊るし(当時の新聞としての絵画にも残されている)はルネサンス期の暗い影を意識させる。いよいよ異端審問官〈蛇〉が動き出す。
    教会に囚われるカーリンの混乱と絶望、アェルヌス家の分裂――狼煙がいよいよ上がる。
    神話的な、寓意的な解釈と、当時の世界観。それが織り成す鶏鳴は果たして、どんな「目覚め」をもたらすのか。
    多くの解釈、情報が込められているのもこの作品の魅力。

  • 沖方丁先生原作 伊藤真美先生画 コミック 第5巻。
    鶏の魔性を放つ“異教者”である“大罪者”を討つべく異端狩りに参加するアデールとカーリン。しかしその中でアデールに巣食う魔性が現れ、さらにカーリンが魔女として捕らえられてしまう。
    自らの異能から魔女にされてしまうのではと恐れていたカーリンは絶望する。
    カーリンを助けようとするアデール。同時に大罪者もついに動き出す。銀貨、そして三本の釘が一人、“蛇”こと異端審問官ベルナール・ギィも街に入り予言に定められた狼煙が上がる。

    カーリンの絶望は深く、彼女の能力のような鋭利な刃のように描写されている。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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