スピリットサークル 4巻 (ヤングキング・コミックス)

著者 :
  • 少年画報社
4.35
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本棚登録 : 265
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785954338

感想・レビュー・書評

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  • 本巻では第六章、ラファルの話が描かれる。
    前世で和尚だったタリオと火次朗だったアッシュが、前世の後悔から下戸になっていたり、己の癇癪癖を抑えようとしていたりして、魂の成長や繋がりを感じ感慨深くなってしまった。

    ラファルを止めるためにラピスが銃を構えながら涙を流して話すシーンは本当に切なかった。カロルを大切に思う気持ちや人類を救いたい気持ちは同じはずなのに、決裂してしまったのが辛い……この2人がずっと幸せに暮らす世界も見たかった。

  • 過去生って未来とかも含むのか……と真剣に驚かされる第4巻
    今回の舞台は34世紀という超未来。そのためか、SFチックなストーリーとなっているね
    水上先生って勿論短編の作り方が非常に上手い作家さんなんだけど、SF要素を含んでいたりするとなお内容の鋭さが増すように思える

    第六章ラファル
    超未来を舞台としてどのような話になるかと言えば、人類が緩やかな滅びを迎えているという触れ込みに相応しい静かな前半部。世界の真実が明かされてから真の滅びに向かい激しさを増していく後半部と別れているように思う
    そもそも第五章で風太と鉱子の因縁が解けてしまっているが為に、第六章においては二人の過去生が出逢ってもひりついた空気感なんて生じない。むしろ仲良く並んでケース拭きなんてしている

    そうしていれば時間はかかってももっと判り合えることもあるもので
    鏡写しの義手義足として出逢い、10年一緒に過ごし、時を同じくしてとんでもない秘密を知ってしまった二人。その上で互いの過去を話し合った事で本当の意味での和解ができたようで
    幾つもの過去生において対立を続けていた二人にこのような展開が待っているとは……

    そういった和解ができた二人だからこそ、結婚という道も選べたのかもしれない
    いや、まあ、そこに恋愛感情が無かったのがらしいっちゃらしいのだけど。クラーロからタリオに引き継がれ、そしてラファルとラピスの二人に託されたカロル。彼女を守るためと結婚することにした二人
    思えば、彼らの過去生ってそれぞれが何かしらを守るために対立していたことを考えると、同じものを守ろうと思えば対立しない関係性を築く余地は有ったということなのだろうな

    けれど、守るものは同じでも守り方は異なるわけで……
    カロルのために人類の未来を欲したラファル。その行動は非常に破滅的。この巻の冒頭でフルトゥナが「近い」と言ったその意味が察せられるような展開
    そしてフルトゥナに「近い」ということは、フルトゥナとコーコが対立した過去生とも近くなってしまうというわけで……
    長い時をかけて解消されたかに見えた二人の対立が再び吹き出すかのようなラストからはやはり二人の間に横たわる因縁はとても根深いのだと伝わってくるようだね

  • 4.4

  • ほんとこのシリーズはさあ…1冊で1シリーズ分くらいずぐぐぐっと面白いからさあ…
    今回は未来の過去生。
    ふつーに考えたらラファルはただの危険思想だけど、これだけレギュラー層が被り続ける既視感多めの世界なのであれば、そういう仕組みかーって納得しちゃうのも無理はない。

  • 毎度毎度しんどい前世です。容赦ないなあ、もう。

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