上海メモラビリア

著者 :
  • 草思社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794212153

作品紹介・あらすじ

一九三〇年代を再現したカフェ、憂いにみちた街角のプーシキン像、朽ち果てゆくフランス街の洋館、外灘を走る輪タク、ストリートガーデンで踊る孤独な男女、歴史に翻弄された人々の肖像。華やかだった時代の記憶のかけらを拾いながら、新旧が交錯する街の陰影と、そこに生きる人々の哀歓を、透明感あふれる文体で描く。中国文学の新たな可能性を予感させる、注目の女性作家、珠玉のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • この本はきっとまた手に取りたくなる。欧米流建築遺物の数々に複雑な憧れを抱き、時代に翻弄され、砂と泥の中を生き抜きながら上海で生きてきた人たちへの微笑みと親愛の情が詰まってる本。原文で読める日が来たら嬉しい。

  • 会社の近くの見慣れた風景も、
    散歩したくなる素敵な道に思えてくる。

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著者プロフィール

北京生まれ。中国作家協会会員。中国のヤングアダルト文学の第1人者。
1982年、華東師範大学中文系卒業。
「児童時代」雑誌社で編集者兼記者を勤める傍ら、84年から翻訳や創作を始める。92年から96年は上海東方放送局で青少年番組の編集、DJを担当。最初の作品「不幸なめにあったとき」で第4回児童文学園丁賞受賞以来次々と少女の心の揺れを書き続ける。文化大革命を背景にした自伝的作品「ある女の子」は、ドイツ語に訳され、オーストリア、ドイツ、スイスで高い評価を受けている。邦訳作品としては「ある15歳の死」がある。
「独生子女宣言」は、1997年刊行。中国人口文化賞受賞。上海の新聞『青年報』の1998年の10冊に選ばれた。
他に、ファンタジー「わたしのお母さんは妖精」など作品多数。受賞多数。

「1999年 『一人っ子たちのつぶやき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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