カフーを待ちわびて

著者 :
  • 宝島社
3.73
  • (143)
  • (286)
  • (254)
  • (29)
  • (8)
本棚登録 : 1465
感想 : 313
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796652124

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 幸ちゃん戻ってきてほしいな
    おばあと幸ちゃんが相容れないのに 2人の間には愛情があっていい関係だった

  • 2014.7/2 沖縄の小さな島の緩やかな空気を感じる作品。旅行で訪れた北の島の神社で「嫁に来ないか」と絵馬に書く晴青、舞台装置はバッチリでした!登場人物皆が癖はあっても悪い人じゃないのに癒されました。いや、俊一は悪人だけどねー

  • 2017.2月。
    恋愛小説読んだのどれくらいぶり?沖縄の日差しと風を感じる爽やかな物語。こってりした恋愛小説じゃなくてよかった。沖縄の話は時間がゆったりしてていいなあ。でも、リゾート開発する方向で進んじゃうのかあ。そして明青くんの友達たちがちょっとひどくないかね?そして原田マハさんって原田宗典さんの妹だったのか!!高校時代にハマった原田宗典のエッセイ。ああ、懐かしい。

  • 2017.08.12読了。
    今年11冊目。

  • 図書館の本 読了

    内容紹介
    沖縄の離島・与那喜島で、雑貨商を営みながら淡々と暮らしている友寄明青(35)のところに、ある日「幸」と名乗る女性から便りがやってきた。明青が旅先の神社に、ほんの遊び心で残した「嫁に来ないか」という言葉を見て、手紙を出してきたのだ。
    「私をお嫁さんにしてください」
    幸からの思いがけない手紙に半信半疑の明青の前に現れたのは、明青が見たこともないような美(チュ)らさんだった。
    幸は神様がつれてきた花嫁なのか?戸惑いながらも、溌剌とした幸に思いをつのらせる明青。
    折しも島では、リゾート開発計画が持ち上がっていた。反対する少数派だった明青も、幸が一緒なら新しい生活に飛び込んでいけると思い、一大決心をする。
    しかし幸には、明青に打ち明けていない秘密があった�。
    (bookデータベースより)

    ユタのおばあが胸に来る。
    彼女の力はどこかに受け継がれるのかしら?
    俊一はやっぱりどこか意地悪なんだろう。だから善意であってもからまわりするのかも、などと穿つ。
    明青も幸も背負ってるものがあるからやさしい。
    そのやさしさを嗅ぎ分けるカフーも大事。
    原田ハマの作品やっぱり好きだわ。

  • 南の島の穏やかで暖かい風がずっと吹いているようで、とても心地よかった。終わりにかけては、号泣。明日目が腫れるの必至。

  • やっとデビュー作を読んだ この人はその後の作品の方がいいな

  • 「旅屋おかえり」でちょっとガッカリしていたのであんまり期待していませんでしたが、これはよかったです。

    登場人物が、背筋がゾッとするくらいくさいセリフを吐くような恋愛小説は大嫌いですが、これはそういうのもないし。
    なんとなくこうじゃないかな、という人物相関図が見えてしまうっていうのはあるけど。

    俊一のリゾートホテル計画に賛同してしまうのには驚きました。
    こういうのって大抵は開発側が悪く書かれて結局計画はなしになる、っていうのがお決まりのパターンだと思ってたから。

    きっと旅屋よりあとに書かれ作品だ、と思ってたらこれがデビュー作!?

  • 4
    沖縄の離島・与那喜島に一人暮らす明青の元に一通の手紙が届く。
    あなたのお嫁さんにしてください
    差出人は一文字「幸」。
    以前、島民一行で訪れた北陸の孤島・遠久島で書いた絵馬「嫁に来ないか」への返信だった。
    半信半疑ながら期待に胸を膨らませるアキオの元に、白いワンピースの美しい娘が現れる。アキオの裏に住むユタのおばあも巻き込み夢のような日々を過ごす二人。
    過疎化の進む島の再開発計画に翻弄される島の人々。リゾート計画の実行責任者・幼馴染の俊一、島の親友・渡らの思惑が複雑に絡み合い、二人の甘い夢に突然終止符が打たれる。
    失踪した母の行方、幸のこれまでの人生、そして行動の理由とは・・

    デイゴの小枝のペンダントを見つけたアキオが叫ぶ「幸」「さちっ」に涙。
    tomoyoseはなんと僕と二文字違い。
    中盤まではイヤでも引き込まれた。

    俊一の企みも、そこからのまさかの人違いも想像通りだったけど、何よりテンション下がった理由は、こういう男がキライだから。加藤登紀子の、「百万本のバラ」の画家のような男。
    相手の為といいながら、想像の中の美談で自己完結。
    でも、そうじゃなかったら、この物語にならないのか・・・(笑)

  • カフーって果報のことなのですね。てっきり、誰かか何かだと思っていました。
    沖縄の言葉と自然と、ゆったりとした時の流れを感じられて清々しい気持ちになりました。
    明青が幸を見つけられますように!
    俊一のことは好きにはなれないなぁ、何となく胡散臭い気がして。

全313件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×