消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生 (『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 218
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796695886

感想・レビュー・書評

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  • 文章構成にかなり荒さは感じたけど、終盤はそれなりに楽しめた。シリーズ2作目ではもう少しこなれてると良いけど。

  •  蘭の身体能力が凄いです。救助シーンにびっくり。
     

  • 男性職場に女性一人、亡き父の志を継ぎつつもハードな仕事内容に謎の嫌がらせ、大きな火災事件が起こり主人公のピンチ…と王道な感じ…最初の方の先輩らの口の悪さにげんなりして流し読みでしたが、最後の事件現場の活躍にはちょっと感動。続編あるんですね…

  • ミステリーというより女性消防士の成長物語ですね。火災と闘うのだから過酷な職業であることは想像できますが、男社会の中、後輩いびりをする上司・先輩・同僚に囲まれ、負けずに奮闘する蘭を応援したくなります。中盤までは嫌味な先輩たちに腹が立ちますが、それだけに、みんなが蘭に仲間意識を持っていたと分かる場面はすごく良かったです。第三出場は読みどころがたくさんあって、特にお父さんの話は泣けました。また読みたい作家さんが増えました。

  • 亡き親父の背中を追って消防を志す女の子。その周辺で起こる取るに足らない事件が重なって

  • このミス大賞出身の佐藤青南氏の受賞後第一作。宝島社の3作ミステリー縛りがあるためか、ほんのりミステリー色もあるけど、どちらかというとこれは一人の女性消防士の成長物語。蘭に嫌がらせをしている犯人なんかミステリー門外漢の私ですら簡単に予想がつくし、その通りだったからね…。ミステリーとして読むとアレかもしれないけど、成長譚として読むとなかなかの良作。2012/507

  • まっすぐな元気を貰える小説。

  •  横浜市消防局に入局してまだ1年半の高柳蘭は、日々訓練に励むが、同じポンプ隊の男性隊員にはなかなか認めてもらえずいまだ「お嬢ちゃん」扱いされていた。しかしある日、誤作動とはいえ出場した先で、間違いなく点検したはずの空気呼吸器の残量が減っていることに気づく。状況からして同僚の犯行を疑わざるをえない蘭は疑心暗鬼に陥ってしまう。そしてさらにそれを裏付けるかのように、蘭の自宅に「消防士、辞めろ」という手紙が届く。

     以前、日明恩の「ロード&ゴー」で女性救急隊員の話を読んだことがあるが、消防はさらに女性にとっては過酷と思われる職業。「お嬢ちゃん」と呼ばれながらも決して女性であることを理由に許されることはない、体力もスピードも精神力も、全て男性と同等な能力を要求される世界。本当にこんなことができる女性がいるんだろうかと思ってしまうが、実際に存在するんだもんなぁ。犯人探しや動機についてはあまりに陳腐に思えたが、それ以外、仕事部分の描写でぐいぐい引き込まれるし、普段ボロクソに言いながらも、いざという時のチームプレイというか、仲間たちとのやりとりにはやはりグッとくるものがある。シリーズ化されているようなので、次にも期待。

  • ★3.5

  • 消防士だった父がつけた名前は蘭。
    柳蘭のピンクの花は、焼け跡に真っ先に咲くのです。
    新米の蘭が成長していく過程が描かれています。
    小柄な女性消防士だからこそ活躍できる場面もあるのです。
    ただ、酸素ボンベ事件は余計だな。。。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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