ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11 (GA文庫)
- SBクリエイティブ (2016年10月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797388121
感想・レビュー・書評
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地上に出た異端児たちを逃がすためベル・クラネルらヘスティア・ファミリアは奔走する。
異端児たちの真実を知りつつもなお、秩序を守ろうとするロキ・ファミリア、ウラノス、ヘルメス、フレイヤの神意が交錯する。
ダイダロス通りとクノッソスで、ベルを中心とする壮絶な捜索と闘争が始まる。
そして再びベルと会いまみえる漆黒の猛牛アステリオス。
憧憬とはまた違う目指すべき目標ができたベル。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや、すごかった。
この想いの強さはやっぱりダンマチだよなあ。
9巻から続くゼノス編の一応の決着回。
地上に残ったゼノスたちをダンジョンに返すためにヘスティアファミリアが力を合わせる展開。
前半はリリ無双(笑)でちょっとベルは何してるの?と思った。
でも、はぐれたウィーネを助けるためにベルが憧れのアイズと戦う場面からあとはもう、手に汗握る攻防の連続。
その戦いの最中でのベルの想いが胸を打つ。
強くなりたい。
誰かを守るために。
交わした約束を果たすために。
夢を現実にするために。
憧れに追いつくために。
なにより勝ちたい。
強くなりたい。
強くなるんだ!
その強い強い想いがベルを高みへと押し上げていく。
なんと純粋な願い。なんと熱い想い。
ああ、やっぱり、ダンマチはこうでなくっちゃ。
この数巻のゼノス編には正直危ういものも感じていたけれど、その全てをとりあえず打っちゃって力業で押し切ってしまった。
その勢いに乾杯したい。
さて次巻からは、新展開かな。
でも、なんとなく原点回帰になっていきそうな気もする。
期待したい。 -
異端児(ゼノス)編の完結編。ベルはウィーネを庇ってアイズと戦う羽目に。アイズはじめロキ・ファミリアは、今回は悪役だ。
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「人類の敵」である竜の少女を助けてしまったために、それまで築き上げてきた名声を喪った主人公のベル。何もかもを失ってしまったように見えた彼が、それでも残されていたいくつもの絆を頼りにふたたび立ち上がる――そんな物語の流れですかね。
個人的にはヘルメスの策に乗っかるのもありかなと思っていました。ゲスいですがヘルメスの言い分は一理ありますし、確かにゼノス側もベルに甘え過ぎっていうように見えましたしね。
でもまあ、そんなふうに読者が諦めてしまっても、主人公は最後まで諦めなかったわけで。そんなラストの展開に心がしびれました。
これは本当に面白い物語ですよ、読者諸兄。 -
前の巻の終わり方がベル君にとっては酷すぎたので、どうなることかと思ったけど、この巻では話が全体的に重くなり過ぎないよう配慮されていた印象。ベル君の名誉はとりあえず回復(?)したし、「異端児(ゼノス)」達は無事ダンジョンに帰還できたし、予定調和的ではあるけれども良かったかな。ヘルメスさん鬼畜過ぎ。それはそうと、これにて第3部は完結し、次巻からはまたダンジョン内の話に戻るとのこと。
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今回もアツゥい!前からの絶望感や鬱屈したものを払拭するくらいにアステリオス戦に心躍った。やっぱりベル君はいろいろ悩みながらも最後は真っ直ぐに向かっていく姿がいいですね。そういえば明確なライバルポジションっていなかったんだな。アイズは憧憬の方が強いし。一部で一方的にライバル(というか敵対視?)してるエルフとかいますが(笑)しかし人外がライバル(且つヒロイン?)枠とは斬新ですね。いつか来るだろう再会(再戦)が、どういった風になされるのか楽しみです。
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面白かったー。
ここにきて、あのライバルの登場。熱いなー。燃える展開だった。今回も面白かったけど、先が気になって仕方ない。