イノベーション・オブ・ライフ: ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- 翔泳社 (2012年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798124094
感想・レビュー・書評
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仕事はあくまで自己実現の手段の1つに過ぎないということを改めて気づかせてくれます。
私はどうありたいか?そのためにどんな物差しで物事を判断するのか?
ところどころイノベーションのジレンマの引用があり、クリステンセンもビジネス理論の研究を通して人生と向き合っていたんだなあと感慨深い気持ちになります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イノベーションオブライフ
心から満足したいなら、自分が素晴らしいと信じる仕事をするしかない。そして素晴らしい仕事をしたいなら、自分が愛する仕事をするしかない。それがまだ見つかっていないなら、探し続けることだ。妥協するな。心の問題と同じで、そういう仕事が見つかればピンと来るものだ。スティーブ・ジョブズ
予期しなかった機会や脅威
当初の計画をしのぐ選択肢
戦略家としてより良い選択肢を見極める
自分の時間とお金、能力を意向に沿った形で実際に費やす。
陥りがちな罠が、最も早く見返りが得られるものに能力を注ぐこと。
衛生要因と動機付け要因
衛生要因は仕事を嫌いにならないだけ
動機付け要因に満ち溢れたキャリアは、金銭的報酬が高いことが多い。動機付け要因に欠けるが金銭的報酬が高い仕事もある。そこが幸不幸の分かれ目
「衛生要因」は、少しでも欠ければ不満につながる要因のこと。
ステータス、報酬、職の安定、作業条件、企業方針などが、それに相当します。
衛生要因が満たされると、仕事に不満を持つことはなくなります。
しかし、仕事を好きになれるというわけでは、ありません。
金銭、ステータス、報酬、職の安定といった衛生要因は一定水準を越えると幸せがもたらす副産物にすぎなくなる。目に見えやすい証に執着
予期された機会を中心とする計画を実行するとき、意図的戦略を推進していると言う。予期されない問題や機会は意図的戦略と張り合う。このようにして形成される戦略は、創作的戦略と呼ばれる。そしてこれが新たな意図的戦略となる。何度も繰り返す。
一から十まであらかじめ計画、綿密な計画→特定の状況でしか意味をなさない。
あなたの求める衛生要因と動機づけ要因の両方を与えてくれる仕事が、すでに見つかっているな ら、意図的な手法をとるのが理にかなっている。あなたははっきりした目標をもち、いまの感触か らすると、その目標には努力して達成する価値があると思っている。予期されない機会に合わせて 戦略を修正することは忘れて、意図的に設定した目標をどうやって達成するかに、思考を集中しよう。
反面こうした条件を満たすキャリアがまだ見つかっていない人は、道を切り拓こうとする新興 企業のように、創発的戦略をとる必要がある。別の言い方をすると、こういう状況にあるときは 人生で実験せよということだ一つひとつの経験から学びつつ、戦略を修正していく。これをすば やくくり返すのだ。 これと思う仕事が見つかるまで続けよう キャリアを歩むうちに、自分がどのような分野の仕事なら好きになれるのか、輝けるのかがわかっ てくるそのうちに動機づけ要因を最大限に高め、衛生要因を満たせる分野がきっと見つかるだろ う。だが象牙の塔に閉じこもり、問題をじっと考えていれば、いつか答えがひらめくというもので はない。戦略は必ずと言ってよいほど、予期された機会と予期されない機会が組み合わさって生ま れる。肝心なのは、外へ出ていろんなものごとを試しながら、自分の能力と関心、優先事項が実を 結びそうな分野を、身をもって知ることだ。本当にやりたいことが見つかったら、そのときが創発時 的戦略から意図的戦略に移行するタイミングだ。 -
今年の1月に亡くなったクリステンセン教授の著作。読んでみたらスゴ本でした。
ビジネス脳になっている子育て世代の方に是非読んで頂きたいです。「Think Clearly 」の100倍ためになった!
ものすごく面白い構成の本で、人生の指針を「ビジネス理論」からフィードバックして解説してくれるもの。彼が経営を観察する際に使っていた「スナップショットを撮るのではなく、因果を辿る『理論』というレンズ」を通して幸福観、キャリア、子育て、パートナーとの人間関係、道徳観念が語られる時、驚くほどの納得性と普遍性をもって頭と心に入ってくる。
20代の時に読んでおきたかった!!! -
・心から満足したいなら、自分が素晴らしいと信じる仕事をするしかない。
それがまだ見つかっていないなら、探し続けることだ -
家庭、仕事を含めた「生き方」の指針を与えてくれる本。
「7つの習慣」と合わせて読むことでより深く理解できた。
書いていることがとても理解できたが、実践にはとても努力が必要。継続して実践できるような仕掛けを自分なりに見つけたいと思う。 -
第2章は引き込まれました。
衛生面と動機、資産のパラドックス、、
今の自分と照らし合わされました。 -
ハーバードビジネススクールの看板教授が死を前にして、自らの人生から学んだ人生哲学を説いている。
それぞれの人生の目的を明確にし、家族、仕事など役割を果たしていくことが大事。自分で決めたルールを100%守ることは、98%守ることよりた易いとの文言がとても印象に残った。 -
仕事や人生を送る上で大切なことがかかれていた。
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ジョブ理論からの続き。人生を一つの経営と考えると、自分自身がイノベーションのジレンマに陥る。
衛生的要因と動機付け要因は別物と整理すると色々役に立つ。 -
あと最低二回は読まないと、本書に書かれていることを真に理解できないのではないだろうか。
一応、きちんと理解しながら読み進めていたつもりだが、読み終えてそれが自分の生活に何らかの影響を及ぼすまでに読み解けたとは思えない。
それぼど、この本からの影響を与えていきたいと思える一冊である。