クオンタムユニバース 量子

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 87
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799319147

感想・レビュー・書評

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  • 量子力学の本。全11章とエピローグ。
    2016年6月20日初版。
    他人から貰った。

    8割位の理解。今現在、新聞ではより新しい事が記事になっていることもあるし、他の宇宙に関する新書の知識もあるからとは、と思っていた。

    量子力学も科学技術で応用される分野でもあるので、全理解しようと思ったが、8章「原子のきずな」がきっかけで分からない記述が増えた。これからも量子力学の分野を他の書物などで理解を深めたい。

  • 一般向けに難しい数学を使わずに量子力学を説明する本です。最初の方で古典物理学を踏まえた上でのラザフォードのα線の散乱実験の話と、有名な二重スリット実験の話が出てきますが、その後わりとすぐに「粒子は複数の場所に同時に存在する」ということを受け入れるところから始まって、この考えをベースに量子力学的な現象の説明をしていきます。

    波動関数を使わないといけないところでは、波動関数を時計で表して説明するのですが、これが分かりやすいのか分かりにくいのかイマイチよく分からないです。あと、これもKindleで読んだので、数ページ前に出てきた図面を参照しようとページを前荷戻すと、いま読んでるところがよく分からなくなるという事態に何度も遭遇しました。こういう本はKindleではなくちゃんと紙の本で読んだ方がいいですね多分。

    中盤は時計のモデルを使った抽象的な説明が続くのですが、最後の方で、量子力学の最も有用な応用であるトランジスタ(半導体)の説明があったり、ヒッグス粒子の説明があったり、おまけでチャンドラセカール限界の計算をしてみたり、トピックの振れ幅が大きいですが量子力学的な考え方に触れるにはまあまあ面白い本です。

  • 粒子はどのような法則に基づきこの世界を構築しているのか。分子、原子、陽子、電子、中性子、クォーク。量子の世界は標準モデルとしてまとめあげられた。しかしまだ重力の統合はなされていない。明快な説明に助けられて量子の世界の法則を垣間見る。ファインマン・ダイヤグラムの意味がようやく分かった。いろいろな本で説明がされていたが、この本の説明でようやく明らかになった。といっても深い意味が分かったわけではないが。とても分かりやすいが二度三度と読み返すとより理解がすすむだろうな。

  • 不可解な量子の世界の理解が、いかに多くの物理や化学の現象の根本からの(科学的に)整然とした説明が可能か?!、を、結構ドッシリと説明した書籍。
    敢えて数式の掲載を控え過ぎず、むしろ「数式は可能な限りは控えるけど、これを理解すれば科学的満足感が得られるんだぞ!、という部分は敢えて出すし、詳細も説明する。だから是非とも努力して理解してみろ!、絶対面白いぞ!」という、何とも情熱的な科学者の情熱を感じるわけです。
    しかし、翻訳本に在りがちな、冗長な?(冗談交じりの)文章で延々と数式と理論の説明をされると、うーーーん、さすがに全数式と全文章を追って理解しよう・時間を投資しようって気にはなれませんでした...
    ただ、「量子論って、何だか現実感を伴わない、いかにも特殊な世界を科学的に表現する時だけに使われるモノだよね?」的なイメージは覆された。
    化学の周期律表の規則性も、量子論で整然とした説明がつく(完全にではないが)という部分は、へえーなるほど!と改めて納得。
    敢えて全文を読もうとせず、読めるとことだけ拾い読みしても面白い書籍だとは思いました。

  • 請求記号 421.3/C 89

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著者プロフィール

ブライアン・コックス Brian Cox素粒子物理学者、英国王立協会会員、マンチェスター大学教授。欧州合同原子核研究機関LHC加速器のATLAS実験に参加。一般には科学番組の解説で知られ、BBCの評判となった「太陽系の不思議」シリーズや「天体観測ライブ」でプレゼンターを務めた。また90年代には英国のポップグループD:Reamのキーボード奏者として活躍。

「2013年 『ブライアン・コックス 宇宙への旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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