拝み屋備忘録 怪談首なし御殿 (竹書房文庫 HO 391)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 99
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801919303

作品紹介・あらすじ

宮城で拝み屋をしている著者が遭遇した怪事件、日常の恐怖譚を綴った人気シリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすくてサクサク
    夜に読むと空気が悪くなって怖いので昼間しか読めない

    オンリーワンがどことなく切なくて。
    無限リセットと二連チャンのオチは笑えた。
    常連はなんだか可哀想で、「やるんやったら、朝やろね」はやられるべきだとも思った。
    往診が一番ゾクゾクした最高

    ささやかな短編の後に、
    表題作で締める中編がまた素晴らしい

    郷内先生がクズと話してる時の口調がほんと好き

    クオリティが高くて毎度読んでて楽しい

  • 拝み屋シリーズ。
    ここで美琴さん出てくるのはなんだか懐かしくうれしい。角川と竹書房それぞれ出しているのは違うけど繋がっているなぁと。
    首なし御殿はぞっとした。
    一気に一日で読みましたが、幽霊や人の念を肌近くに感じるような本でした。

  • “がっがずーん・がっがっが”や“にょんにょんにょん“が怖いけど可愛い。“芋沢さん”が切ないけど可愛いし、拝み屋怪談の登場人物とも繋がり、今後の展開が楽しみでもあるストーリーでした。タイトルにもなっている『首なし御殿』では人の邪念は怖いなと。。

  • 全部心霊がらみの話かと思ったら最後の表題作だけ人間が一番怖いやつじゃん。

  • 意図が不明すぎる医者の話は怖かった。あとは普通。

  • 忘備録第2弾。偶々受診した病院で、もう使われていない診察室に入ったことから始まる異形の医師、猫の祟り、思い当たる節もないまま突如始まる怪異、最後はタルパ事件の小橋美琴の紹介で鎌倉の古い豪邸を訪ねる話(これが副題作)。祟られるような行為の結果なら自業自得だけれど、天災のように突然降りかかってくる怪異は本当に怖い。

  • 「パンでよろしくて?」が好き。丁寧な暮らししてる何か、生者にめちゃくちゃヤバい嫌がらせしてる。楽しそうに死んでる。いつかこうなりたい。

  • タイトルのエピソードは程々に長くて程々に短く、程々に恐ろしく程々にサスペンスで良かった。

  • 「パンでよろしくて?」三部作の「診察」「忘れ去りたい」が特に怖かった話。

    「誰が終わりと言いました?」で始まるこの一冊。それを踏まえて読み進めてゆくと、先にあげた話もより恐怖を増してきます。
    いや、因果ってそういうものだとは思うけど、気休めでもその場で終わったことだと思いたい。

    「常連」はバイト時代に読まなくてよかったなぁ、と心から思う。
    これに限らず、コンビニバイトの人が経験した実話怪談は、当時の自分は読めなかっただろうなぁ。

  • 短編集かと思ったら、いくつかの話は繋がっていた。
    実体験なのかフィクションかはわからないが、オチがない話や、原因がはっきりしない話もあり、それがリアリティを生んでいる。
    ペットが祟る話もあり面白い。
    文字が大きく読みやすいが、ややボリューム不足な面があると思う。

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著者プロフィール

1979年、宮城県生まれ。郷里で拝み屋を営む。
2013 年、「調伏」「お不動さん」の2作で第5回「幽」怪談実話コンテスト大賞を受賞。受賞作は『怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん』に収録されている。著書に、最新刊の『拝み屋念珠怪談 緋色の女』(角川ホラー文庫)、『拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女』(竹書房怪談文庫)のほか、『拝み屋怪談 怪談始末』をはじめとする「拝み屋怪談シリーズ」、「拝み屋備忘録シリーズ」、「拝み屋異聞」シリーズ(イカロス出版)がある。「拝み屋怪談」シリーズはドラマ化された。

「2021年 『拝み屋奇譚 災い百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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