- Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801924543
作品紹介・あらすじ
異色短篇傑作シリーズ、最新作は生島治郎!
感想・レビュー・書評
-
これは凄い。著者の本は初めて読むが、表紙の奇抜さも短篇の内容も申し分ない。短篇とショート・ショートを交互に読める構成が斬新で、内容はどれも奇妙な味と言っても違和感がなく、読み進めるほどにその奇妙な味が癖になる。ハードボイルド作家として有名らしいが、最後の『東京二〇六五』はまさにそのハードボイルドが十分に楽しめる内容だった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ショートショートから少しヴォリュームのある中編まで、SFやホラー、サスペンス等の衣をまとって、計26篇。
さすがに今の読者からすると、プロットはあまりにシンプルで特にオチは物足りなく感じられるだろうし、ディテールの描写にも古めかしさが見えるが、発表当時にはまた違った受け止め方で迎えられたんだろうと、想像はできる。
あるいはいくつかの作品は、幻想小説としての味わいを色濃く備えていたり。
編者が日下三蔵氏というのも、そこでうなずける。
再録された星新一氏の解説に価値あり。 -
ハードボイルド作家の印象が強くて今まで敬遠してたのですが、こんな短編も書いてたんですね。面白い。
最後に収録されている「東京ニ〇六五」はまさに昭和なハードボイルドでそれはイマイチ好きになれなかったけど。 -
アイデアストーリーは流石に古びているか。アイデアそのものに加えて、風俗描写に時代を感じでしまう。この辺を突っ込んだら、例えば星新一作品が古びない理由を説明できたりするのかも知れない。サイコ・サスペンス寄りの「蜥蝪」、「頭の中の昏い唄」あたりが楽しかった。