頭の中の昏い唄 (竹書房文庫 い 5-1)

著者 :
制作 : 日下 三蔵 
  • 竹書房
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本棚登録 : 100
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801924543

作品紹介・あらすじ

異色短篇傑作シリーズ、最新作は生島治郎!

感想・レビュー・書評

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  • これは凄い。著者の本は初めて読むが、表紙の奇抜さも短篇の内容も申し分ない。短篇とショート・ショートを交互に読める構成が斬新で、内容はどれも奇妙な味と言っても違和感がなく、読み進めるほどにその奇妙な味が癖になる。ハードボイルド作家として有名らしいが、最後の『東京二〇六五』はまさにそのハードボイルドが十分に楽しめる内容だった。

  • ショートショートから少しヴォリュームのある中編まで、SFやホラー、サスペンス等の衣をまとって、計26篇。
    さすがに今の読者からすると、プロットはあまりにシンプルで特にオチは物足りなく感じられるだろうし、ディテールの描写にも古めかしさが見えるが、発表当時にはまた違った受け止め方で迎えられたんだろうと、想像はできる。
    あるいはいくつかの作品は、幻想小説としての味わいを色濃く備えていたり。
    編者が日下三蔵氏というのも、そこでうなずける。
    再録された星新一氏の解説に価値あり。

  • ハードボイルド作家の印象が強くて今まで敬遠してたのですが、こんな短編も書いてたんですね。面白い。
    最後に収録されている「東京ニ〇六五」はまさに昭和なハードボイルドでそれはイマイチ好きになれなかったけど。

  • アイデアストーリーは流石に古びているか。アイデアそのものに加えて、風俗描写に時代を感じでしまう。この辺を突っ込んだら、例えば星新一作品が古びない理由を説明できたりするのかも知れない。サイコ・サスペンス寄りの「蜥蝪」、「頭の中の昏い唄」あたりが楽しかった。

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著者プロフィール

生島治郎

一九三三(昭和八)年中国・上海生まれ。本名・小泉太郎。早稲田大学第一文学部卒業。五六年早川書房に入社。都筑道夫の後を受け『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン(EQMM)』の編集長を務めるが、小説執筆のために退社。六四年『傷痕の街』でデビュー、六七年『追いつめる』で第五七回直木賞を受賞。八九年から九三年まで日本推理作家協会の理事長を務めた。二〇〇三(平成一五)年死去。そのほかの作品に『黄土の奔流』『夢なきものの掟』『片翼だけの天使』などがある。

「2020年 『星になれるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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