先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学
- 築地書館 (2014年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806714750
感想・レビュー・書評
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大学内に”ゲジ”が大発生したり、ツバメに襲われて全力疾走したり、そして哀しい別れがあったりと、鳥取環境大学講師である著者による先生!シリーズ。
相変わらずアクティブで楽しい方だなあと。そして生徒さんともよい関係を築かれていているんだろうなということが伝わってきます。 -
図書館で。
相変わらず面白いのですが…動物との別れはやはり寂しいですね。それにしても先生は好奇心の塊みたいな人なんだなぁ…。
ムササビ可愛い。一度はじっくり観察してみたいなぁ。 -
安定の興味深さ。うちの近所にももんがはいないけれど、身近な生き物の営みが愛しくなる1冊。
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シリーズ八作目。
モモンガ。ドジョウ。ツバメ。ヤギ。
動物を飼いたくなってきた。 -
今回のもくじ
・森のダニは水のなかでも1カ月以上も生きる
・モモンガが巣から滑空する姿を見るモモンガエコツアーはいかがですか?
・大学の建物を生息地にするツバメたち
・ナガレホトケドジョウの二つの生息地にせまるそれぞれの危機
・イモリやモリアオガエルの棲む池やモモンガの森での学生実習の話
・ヤギ村長の環境教育村
・鳥取環境大学“ツタ”物語
・ゴマという黒いヤギの話
ワラジムシの話がないじゃないか!
いえいえ、ちゃんとあります。
餌のとりあいで、取っ組み合いのケンカをしているところを、小林先生はちゃ~んと見ていました。
普通だったら「へえ、ワラジムシもけんかするんだ」で終わるところを、小林先生は、なぜ、このケンカが重要であるかをきちんと解説してくれます。
つまりその行動が可能であるためには、「その餌が有限である」という情報処理や、「他の個体も、自分が食べている餌を食べる」という情報処理が必要であるわけです。
小林先生は、ワラジムシの話になる前の振りとして、トビムシの例で説明してくれていました。
哺乳類である私たちの頭では、『そんな簡単なこと見ればわかるよ』と思えるかもしれないが、ことは虫の頭の処理能力なのです。
鳥頭より、もっと小さい虫頭。
それが餌の取り合いでケンカするって、実はすごいことなんですね。
そして人間動物行動学の小林先生、観察の対象は植物にまで。
大学の壁を覆うツタにまで、愛情深い目を向けます。
名付けて“ソの枯れ葉“
“ソの枯れ葉”のその物語は、ぜひ一読していただきたい。
そして今回一番というか、ずっと思っていたことなのだけれど、学生さんたちがすごい。
ただの動物好きの学生さんなだけではない、発想力、行動力、そして一芸に秀でた彼ら。
もちろん実力を発揮できるように導く先生も大変だろうし素晴らしい。
でもやっぱり、導かれる力を持った彼らは、すごいよ。
先生と学生と動物たちとの交流。
今回はそれが際だって面白かった。 -
大好きな先生、シリーズ。
最後のヤギの話を読んで、ヤギ飼いたくなった。 -
先生!シリーズ大好きだー!!
今回は大学色が強く出ている巻です!(いつもは…?)
モリアオガエルと小林先生が面白すぎます(笑。
ヤギのゴマのエピソードがよかった。ゴマ…なんていいヤツ…ヤギなんだ!!
2014/09/25