交渉人は愛される (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書
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本棚登録 : 647
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813012375

感想・レビュー・書評

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  • 交渉人シリーズ、とりあえず一区切りの一冊
    相変わらずトラブルに飛び込む芽吹…結構ピンチでした

    この先、続きがあるかどうか…

    あるといいな

  • 冒頭のドタバタしたシーンは、最後の心を揺さぶるシーンにつながっているのだと気づかされ、ため息。さすがの幕切れでした。

    相変わらず依頼者が誰であれ、頼まれれば己を信じ行動してしまう芽吹です。そのために今回も抜き差しならぬ事態に追い込まれ、ドキドキしてしまうのですが、これまでの芽吹を見守ってきた読者ならば、絶対にうまく解決するに違いないと信じさせられます。
    暴力が大嫌いなのに、なぜか芽吹の周囲には893がひしめいていて笑えるのですが、彼らに堂々と弁舌のみで立ち向かう時、ものすごく男気を感じさせます。
    今回の見せ場も、座木に対する舌鋒です。今まで以上に激しさと本気を感じさせる鮮やかな弁論が、ずっしり心に響きました。

    タイトル通り、芽吹は大勢の人たちに愛されているなぁと、つくづく感じさせられました。芽吹ネゴオフィスの面々や七五三野にはもちろんのこと、周防組長にもです。思えば始めの始めに、組長は芽吹を見込んでましたね…懐かしい。
    座木の姪である桃子にも好かれてました。彼女は爽快感たっぷり。大活躍で印象的な役回りしてます。

    で、言うまでもなく兵頭の芽吹への愛は揺るぎないものでした。芽吹がどんな窮地に陥っても、彼を信じ続け守ってくれる存在です。突拍子もない893相手の交渉ごとにも首を突っ込んでしまう人のいい芽吹を、最終的に人間として信じきってくれる相手です。
    そしてまた芽吹も相手を人として信じている。そういう関係が6巻を経て徐々に確固たるものになっているのが、読者にもよーくわかって嬉しい限りです。

    Hシーンも初回と比べてだんだん濃厚になってるし。芽吹の気持ちとして、兵頭とのHがどう変化しているのか…Hばかりじゃなく関わりや愛情までもがベッドシーンですごく伝わってきました。ラブラブ度MAXでいいです。ニヤつくとこもあってサービス精神満点。

    またいつか、この二人と会える日を切望してます。

  • 交渉人は愛される。なんて最後にふさわしいタイトルだろう。
    いや、最後だなんて思わないよ。なんだかいつでも芽吹と兵頭に会える気がするのだ。それだけ私にとっては大切な作品であり、ずっと側にいて歩んできた作品だった。
    前作で落ちるとこまで落ちた芽吹。今回もボロボロだったけどやっぱり彼はのりこえて強くなった。その強さは彼自身からくるものだけじゃなくて、芽吹とその周りにいる人達ひとりひとりの絆の強さでもある。あの性格だからこれから先もまた厄介ごとをひきうけて迷ったりもくじけたりすると思うけど、芽吹はもうひとりじゃないから大丈夫。ポテチ零したらクイックルワイパーで掃除してくれる愛しの若頭さんもいるしね(笑)
    ピンナップは全部読み終わったあと見るとさらにグッとくるかもしれない。
    最後に、信者としては愛と信頼はワンセットな坂東兄弟が登場して榎田さんの遊び心にキュン。

    夏祭り、やっぱり甘栗をみると芽吹を思い出す。交渉人さん、素敵な物語をありがとう。

  • 大好きな交渉人シリーズの一応一区切りをつける作品です。
    最後なのかと思うだけで読む手が震えました。
    始まりが桃子という女子視線の語りでしたので??と思いましたが、彼女が今回の依頼に果たした役割は大きかった。
    何より、その教会が芽吹の交渉現場で、相変わらずの交渉術が個気味よかったですし(笑)
    損得よりハートで動くその姿勢が人の心を打つんだろうなあ〜
    今回のメインの依頼は、宿敵というか二度と会いたくもない男を難攻不落な監禁場所から救出するという物でしたが。。。やはり受けてしまうのですねえ〜芽吹さんですから。
    どこをとっても無理な場面でも、神様が居るのでしょうか、ふわっと手が差し伸べられて。
    最後にマリオを奪還し、交渉に入った芽吹には鬼気迫るものがありました。
    読みながら涙が溢れてしまうほどに。
    この作品はヤクザが出てきます。なのに、何でしょう、いつも読み終わると心が浄化されるんです。
    作者の散りばめられた愛に触れるからでしょうか☆
    一応、一段落という事で暫くお目にかかれない芽吹と兵藤は長年連れ添った中年夫婦みたいにしょうもない喧嘩をしながら仲良くやっているんでしょうね。
    最初のページに教会で寄り添う二人の絵を奈良さんがかかれています。
    それは柔らかい表情で永遠の愛を感じました♪

  • 一段落という区切りに相応しい物語に大満足!シリーズを通し芽吹の中で変化したもの、変わらないもの。
    その中で兵藤がなにものにも変えがたいほど大切な存在となったことがすごく嬉しい。芽吹と兵藤の愛の形が大好きだ!
    二人が織り成す終章がとても心に響きタイトルの意味を噛みしめた。写真のエピには思わず涙。
    これから先も迷ったり転んだりするのだろうけど、ちゃんと起き上がり前を向いて進んでいくんだろう。
    そんな二人にいつかまた会いたい!チーム芽吹にももちろん!
    そして奈良さんのイラスト、本当に素敵!
    読了してから口絵を見ると感動再び。
    扉絵のクイックル兵藤にも萌えるw
    表紙に七五三野と舎弟ズ、裏表紙にキヨと智紀とさゆりさんは見つけられたw
    那義は絵柄が変わっても奈良絵に心酔しているのでイラストもバッチリ堪能♪

  • 一気読み。
    芽吹が相変わらずぐるぐる考えてますが、前向きでよろしい傾向。写真が手に入ってよかったね、章。

    このシリーズはこれで一段落だそうですが、早く再開する気になって下さいませ、榎田先生。
    七五三野でスピンオフとかも是非。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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