囀る鳥は羽ばたかない 1 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)
- 大洋図書 (2013年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784813030133
感想・レビュー・書評
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大げさかもしれないけど、私はこの作品に出逢うために、ふじょしになったんじゃないかって思った。
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映画化もされた人気作。
任侠×耽美 という感じかな。知らない世界を覗き見る。
この作者さんは、行間というか作画間?を読ませてくる感じが好きです。 -
ジャケ買いの基本って、当然絵が好みかと、裏説明の煽り方じゃないですか。裏にドMとか淫乱とか書いてて、絵も好みで、内容も嘘偽りなく、ドMで淫乱で。はぁ…ありがたや、ありがたや(。-人-。)
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読み終えてまず思ったのが、「腐女子でよかった!」。
BL好きでなければヨネダ先生に出会えなかった。「それって超勿体ない!」って心底思える本でした。
痛い系が苦手な方には少し不向きだけど、それを押して余りある。歪んでいるがゆえに純粋なふたり。彼らの行く末が気になって仕方ない。
先を読むのが怖いけど、2巻も絶対、読みます★ -
昨年、この作品を初めて読んだ時は、矢代を抱いてやる為に何にが何でも不能を克服しろよ、百目鬼…なんて思ったんだが、コミックスになって一気に読みなおすと、矢代はそれを望んでないかもしれないな、と言う気がした。百目鬼が不能であったからこそ、自分に明ら様に好意を向けてくる百目鬼を放り出しもせずに自分の傍に置き続けられるのかもしれない。過去に自分に性的な意味合いも含めて、好意を剥き出しにしてきた人間達とは違う種類である、と言う絶対的なものがあればこそかもしれない。矢代は決して弱くはないので、力任せに迫って来るようなゴリ押しの行為を上手い具合に排除できるだろうし、組織の中でもそれなりの地位にいて力でねじ伏せられるだろうから、性的な満足を得る為に無理強いされる必要性はなくなっているんじゃないだろうか。心底淫乱であったなら、部下には手を出さないとかそんな制約を自分に設けたりしないだろう。矢代は、自分の欲望をコントロールできる程に冷静なんだろうなぁ…。対する百目鬼は性的なものをきっかけに不能になったにも関わらず、一見性的には無節操に奔放に男を食っている矢代に対して、嫌悪感を全く抱かずにいる点で、この作品は下事情を下世話に想像して萌えてどうこうと言う作品ではないと思う。
百目鬼が無条件で一目見ただけで矢代に惹かれて止まなかったのは、矢代の本質を一瞬でスキャンするように読み取ってしまったからではなかろうか、と。
矢代は肉体的には変態だけど、精神面は至極真っ当なんだよ、これだけ肉体的には淫らに汚れてるのに、純粋に同性を愛せる自分と言うのを自覚して、影山に恋した時に絶望したんだと思った。肉欲が欲するから影山を愛したのではないんだよ…
影山がさぁ…矢代の恋心に気付いてないよな、今も。いや、薄々は気付いてるけど、矢代の中では終わったものではなくてずっと引きずってるものだよな、影山への初恋は。大人になった時点で、学生~大人の間で一区切り着いた様に振舞ってるけど、やっぱこのお話は矢代と影山の話なんだな、って気がする。矢代が百目鬼を可愛いと思うのが恋愛感情ではない、と言う部分を恋愛に変えるには、百目鬼がどんなに「頭、好きです」って尽くしても覆せないかもしれない。性的なものに晒されて中毒みたいになってしまった矢代と、性的を目の前に晒されて不能になってしまった百目鬼と…矢代、百目鬼をカタギの世界に戻したいんだなぁ…ずっとそれが引っかかってるだろうな、矢代の心の中で。
影山って火傷フェチの種類の中でも煙草の痕が一番興奮するんだろうなぁ、煙草で肌焼かれると言う状況を考えると、それは普通じゃないと言う事も想像できていると考えると、影山はかなり歪んでるなぁ。中途半端に常識人なんだよなぁ。矢代の気持ちに気付かない訳だよ…歪みを解放できずに内側で腐らせて、干からびてたとこにぎらぎらする久我が現れた、と…
一番知られたくなかった影山に一人である事を知られてしまった矢代の孤独はいかほどだったろうか…泣ける… -
ドMで変態のヤクザ若頭という設定がウケル!!
そして、伏線と内容がぎっしり詰まってます。
また、百目鬼の台詞の少なさが哀愁と男気を感じます。。。
続きも必読!! -
好きな作品は、読んで速攻レビュー書くか・何度も読み返してレビュー書くタイミングを逃すか。 これは後者(笑)
ヨネダコウさんの4年ぶりの新刊ということで、かなり期待と不安が渦巻く中で放たれた秀作。 やっぱり滲み出る男の色気を描かせたらピカイチ…
しかも主人公の矢代は、ヤクザに似合わない綺麗な顔した変態・ドM・淫乱の三重苦。 そしてインパクトでは負けない無表情でインポの百目鬼。 2人の歪んだお互いへの執着は、端から見れば恋に似ている。
この物語がどんな風に着地するのか全く予想がつかないのが面白い。 いゃ、なんとなく…でも読者の願望かな…なんて、妄想が暴走して大惨事。
しかし何故★4つなのか?
それは、収録作の『Don't stay gold』の2人で燃え尽きてしまったから(・∀・)
いや〜、好みとしたら断然影山×久我だわ!! 枯れかけたオッサンが若いカワイ子ちゃん(若干狂暴)にガツガツする姿大好きっ(≧∇≦)
しかも一回り以上年下の男に手玉に取られてるあたり…ちょっといろいろ見失ってる情けない感じが、堪らなく可愛いく見えてしまった(笑)
それでも、次巻が待ち遠しい作品には変わりない。 あの百目鬼がどう動くのか。 どんな表情を見せるのか。
矢代にどんな表情をさせるのか。 -
しつこくヨネダ先生を読んでみるが、やっぱり趣味じゃなかった。切ない通り越して悲しい。でも、登場人物皆好きだよ。どうにか幸せになって欲しい。
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ヨネダコウさんのことは「どうしても触れたくない」で知った。本当にこの方の描く人間模様が好きだ。現実味がある。矢代の高校時代、光が差し込む部屋で一人涙が溢れて止まらないシーンに胸が苦しくなった。次作が楽しみ。
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イ○ポの朴訥な用心棒×ドM淫乱ヤクザ組長です。何と言ってもこのカップリングの妙は組長矢代の魅力につきます。淫乱な裏の顔とは逆に美人でキレ者、自身の淫乱さも武器に出来る懐の深さ、ブレない強さがあります。
そんな彼をノンケながら美しいと評し敬愛する百目鬼。それぞれがトラウマを抱えて出会い互いに好意を持っているのに、そのトラウマ、性癖ゆえに中々一線を越えられない二人がどのように距離を詰めていくのかとても気になります。
矢代の誰かに酷いセックスをされる事でしか生を実感出来ないような刹那的な生き方が哀しくも美しい。彼の幼馴染みである影山も、今の彼を形成する上で欠かせない存在で、その恋愛未満の微妙な関係が気になるところです。
丸々一冊連作なのでとても読み応えがあり引き込まれます。ヨネダさんのエロ美しい絵柄もさることながら、心理描写が見事で心にきゅーんと響きます。続きがとっても楽しみです。