子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815604615

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計13万部超!
SB新書『自閉症スペクトラム』(2013年3月刊)
SB新書『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』(2018年12月刊)

臨床経験30年以上の専門医が現場から伝えたい"本当のこと"

「グレーとは白ではなくて薄い黒」
「『友達と仲良く』と言ってはいけない」
「『せめてこれくらい』はNGワード」
「宿題は百害あって一利なし」
など、「発達障害」当事者の親にしてみるとぐっと心に刺さることを笑顔でおっしゃる本田先生。
ただし、その解説をうかがうと非常に腑に落ちて、合理的で、子どもの発達に不安や悩みを抱える親御さんには、目からウロコの本になると思います。

親や支援者たちの認識をコペルニクス的に変える! 新たな知見を授け、支援の意味に気づかせる一冊です。(編集担当)。

感想・レビュー・書評

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  • 発達障害がある子どもの子育てについて、とても解りやすく書かれているし読みやすかった。
    発達障害がある子どもだけでなく、無い子どもの子育てにも通じる物もあると感じた。
    何度も読み返したいと思った。

  • 親や幼稚園保育園小学校の教諭向けの本。
    定型発達の子を持つ親にも参考になると思う。

    子育てするうえで大事なことは、"親のやらせたいこと"ではなく"子どものやりたいこと"を優先すること。それには親の都合をどれだけ手放せるか、子どもの特性をどれだけ理解できるかが肝心である。

    発達障害の支援において最も重要なことは、うつ・不安障害・引きこもりなどの二次障害を予防することである(引きこもりに関しては個人的には必ずしも悪いとは思わないが)。

    • ちゃたさん
      ナマケモノさん

      たびたびすみません。本田秀夫さんの新刊は必ずチェックしているので思わず反応してしまいました。他にも岡田尊司先生の著作は目か...
      ナマケモノさん

      たびたびすみません。本田秀夫さんの新刊は必ずチェックしているので思わず反応してしまいました。他にも岡田尊司先生の著作は目から鱗でしたし、岩波明先生の先見性は面白い。
      わたしはグレーゾーンのADHDだと思っています。
      皮肉にも発達障害について調べれば調べるほど、「自分」について深く知ることになりました。幸い我が子は特性がありそう見えるけど楽しく学校に行ってくれてます(笑)
      連日失礼しました。
      オススメの本などのレビュー、今後も楽しみにしています。
      2022/12/01
  • 「その子らしい成長のために何ができるのか」を考えるときにこの本が身近な場所にあると助けになる、と思いました。

  • 始めは多様性を受け入れていくための前提について賛成の立場であったが、読み進めるうち、ここまでやらなければいけないの?学校生活そのもの意味は?と少数派の人々とはいうけれど飛躍した主張に戸惑いを隠せない。スマホやゲームの対応は疑義を持たざる得ないし、脳科学的にも賛否あるところだと考える。筆者がAS傾向があると書いているが、ライフスタイルや主張などそれがそのまま世の中に受けいれられるとは思えない。本人がよければいいというのにも限度というものがある。受験でも最高峰で成功している人だからの余裕ではないか。もっと現実にそった考えのエッセンスはないのか。どうしようもない時や個人の特性があった時ににやむ終えずそうした方法をとるといったところが妥当と思われる。ただ、30年にわたる臨床からの見地と言うものは有無をいわせぬ重みはあった。今後、ゆっくりと消化していきたい内容であった。

  • 親の都合ではなく、子どもの都合で子育て。
    ・ほめるか叱るか悩んだときには、よかったところをほめて終わりにする
    ・悪いことは叱るのではなく、親が環境を変えてあげる
    ・遊びの場面では、楽しむことを大事にする 
    ・子どもをほめるときには子どもの気持ちに共感する
    ・せめてこれくらいと期待しないこと
    ・やりたいことが日中できていれば寝る
    ・子どもがやりたいことをやることが大事

  • うん、そうだなって正解を書いてあるんだけど、優しい。
    そんな理想でいられないから!っていうダメな親も救ってくれるフォローを随所でしてくれている気がした。
    特に、叱り方のところが響いた。
    常々思ってる。
    こどもは希望だけど、期待するものじゃない。
    信じるのは、底力。
    うまくいかなくても、ちゃんと向き合っていこう。


    以下、メモ

    こどもの発達障害
    ほめる→子どもの気持ちに共感、達成感がよくわからない場合には素直に子どもに聞くこと

    叱り方→本気
    大事なことを教えようとしているとき
    子どもの行動をあらためるための方法の1つ
    →叱るよりも、環境をつくらない。危ないことは体で止めるが有効な方法

    叱るパターンは3つある
    相手がいる
    自分がイライラしている

    親戚の子どもくらいの距離感で叱る

    ヴィゴツキーの発達最近接領域
    →自力では到達できないけれど、他の人の援助があれば問題解決ができる領域

    苦手なことを「無理に」やらない
    その子なりのやり方でやる

    勉強〈生活面のスキル

    期待するものではない、
    信じるもの

  • 発達障害の専門家であり、これまでも数多くの著書を執筆してきた著者が、「育て方」に特化して書いた本。

    発達障害の子を育てる際のあるあるの対応をかなり網羅的にかつ端的に紹介しています。
    ここに書かれていることの全てが正しいとは言いませんが、発達障害を持つ親のバイブルになりうる本だと思います。

  • 変わらずとても分かりやすい内容で一気に読めてしまった。
    その子の視点で考えることと環境調整と自己理解。
    発達特性を理解する上で必要なことが凝縮されている一冊。
    #グレーとは白ではなくて薄い黒
    #宿題は百害あって一利なし
    流行ると良いな~

  • 書かれている内容には共感できることばかり。

    親目線ではなく、子ども目線で。ハードルを下げて。「せめてこのくらいは」はNG。

    普通を求めるのではなく、その子に合った育て方をしていくこと。

    うちは次男がADHD+ASD+不登校、長男も不登校ですが、おおむね、いまの育て方で良さそうかな。もっとハードル下げてもいいかな。と思えた。

  • 子どもへの対応が分かりやすく書かれていた。
    購入を検討したい。

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著者プロフィール

信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授。東京大学医学部医学科、東京大学附属病院、国立精神・神経センター武蔵病院、横浜市総合リハビリテーションセンター、山梨県立こころの発達総合支援センター所長、信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長を経て、2018年より現職。博士(医学)

「2020年 『障害者・障害児心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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