- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822242633
感想・レビュー・書評
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謙虚で意思の強い指導者。適切な人材を選ぶ。単純・明快な戦略。世界一になれる分野に資源を集中し、情熱を持って愚直に取り組む。
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「『ビジョナリーカンパニー』は素晴らしい本だ。調査も素晴らしいし、文章も素晴らしい。でも、役に立たないんだ」。要は、ビジョナリー・カンパニーで紹介された企業は最初から偉大だった。だから役に立たないと。本書は、その反省のもとに「どうすれば偉大になれるか」について考察。起業したい人には、参考にしてほしい。
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ストックデールの逆説がとても好きです。
絶望と希望、両方を同じくらい信じる。 -
残念ながら弊社はまだGoodですらないかもしれないが、偉大な企業の特質を押さえておいて当然損はない。
ジム・コリンズ
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どうすればgood companyはgreat companyになれるか?という問いに答え、11のgood companyを分析したのが本著。ビジョナリー・カンパニー(前著)でGreat company はそもそもGreatだろ?GoodからどうしたらGreatになるんだよ?というツッコミを受けて執筆に至ったとのこと。残念ながら弊社はまだGoodですらないかもしれないが、偉大な企業の特質を押さえておいて当然損はない。
偉大な企業の特質として、規律の文化を強調している。規律ある考えが浸透すると!細かなルールは不要となり官僚組織が不要になる。
◯第五水準のリーダーシップ
・ビジョンの前にまず適切な人をバスに乗せ、不適切な人を降ろし、それからバスの向かう方向を決める。
・ストックデールの逆説: 厳しい現実を直視しつつ、最後は必ず勝つという確信を失わない。
・謙虚だが意思が強く大胆さ。
・ビジョンに向けて意欲を引き出すのではなく、答えを出せるほど現実を理解できていないことを認め、理解するための質をする。
・技術は変化を起こす主要な手段では無く増進剤
・人事は冷酷ではなく厳格に行う(採用は妥協せず最高の人材を探し続ける、失敗したらすぐに変える
◯単純明快な戦略
・針鼠の概念: 基本原理、概念にによってビジョンをまとめ、単純化し、全ての行動を決める
・三つの円: 自社が世界一になれる部分(コアコンピタンスと限らない)、経済的原動力になるもの(CFとXあたりの利益を長期観測)、情熱をもって取り組めるもの
◯規律の文化、人ではなくシステムを管理する
・規律のある文化であれば管理は必要ない。社員の意欲を引き出すのは説得力のあるビジョンではなく、事実に目を向け、上司が意見を聞く文化の醸成。
1. 規律ある人材: 不適切な人に規律を課すのではなく、自ら規律を守る人を登用
2. 規律ある考え: 現実を理解する努力と針鼠の概念の理解
3. 規律ある行動:
◯劇的な転換はゆっくり進む
・たった一つの決定的な行動ではなく、あるのは重い弾み車を一つの方向に回し続けること。やがて考えられないほど回転が速くなる。
・人はビジョンについてくるわけではなく、成功できる何かに乗って興奮を味わいたい。私信なく単純明快な計画に真剣に取り組む姿を経営陣が見せる。
・従業員の動機付けに力を入れる必要はない。 -
潤沢なデータと頭脳によって、明快なコンセプトが打ち出された偉大な研究書&実用書。科学的な側面と芸術的な側面のバランスが絶妙。
企業だけでなく、自分の人生にも応用できそうな部分が多い。この本は素晴らしい。 -
始まりの部分がとてもいい!!
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良好(グッド)は偉大(グレート)の敵である。
偉大な名言から始まる言わずと知れた名著ですが、書いてあることは至極基礎的。
「第五水準のリーダーシップ」「誰をバスに乗せるか」「ストックデールの逆説」「針鼠の概念」「規律の文化」…などなど、目新しさは無いものの、全てを満たしかつ、仕組み化により長期に運用できている企業が、果たしてどれほどあるだろうか。
成功への道は明快なれど、徹頭徹尾やり続けることはやはり難しいし、だからこそそれができる組織はグレートたり得るのだろう。
また、個人に置き換えて読むのも面白い。特に「ストックデールの逆説」「針鼠の概念」「規律の文化」なんかはままで自分に置き換えて省察できる。
グッドからグレートへ。道のりは自明なるも険しい。 -
リーダーの本棚
フィデリティ投信社長 チャック・マッケンジー氏
日本経済新聞 朝刊 読書 (27ページ)
2018/3/3 2:30
経営をバスに例えています。適切な人を乗せて適切な席に座らせ、その後に目的地を決めればいいというのです。まずビジョンを示すという常識と真逆でした。社員の管理の仕方も、働きぶりに満足がいかない社員のパフォーマンスを上げようと努力するより、適切な人を連れてくるべきだと説きます。