クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822250256

作品紹介・あらすじ

ある調査では、「自分はクリエイティブではない」と思っている人は75%にも上る。だが、どんな人でも自分の中に創造力を秘めている。ほんの少し背中を押せば、仕事でもプライベートでも、その力を存分に発揮できる!

 アップルやサムスン、P&Gなど名だたるグローバル企業の成長を支えてきたデザイン会社のIDEO(アイディオ)。「世界でもっともイノベーティブな企業」にも選ばれた同社を牽引してきた創業者で、スタンフォード大学dスクールの創設者でもあるデイヴィッド・ケリーと、その弟でIDEO共同経営者のトム・ケリーが、本書で最新の「デザイン思考」のノウハウを語る。

 創造力に必要なのは、アイデアと「自信」。その自信は、ちょっとしたトレーニングとアドバイスだけで、簡単に身につき、想像力・好奇心・勇気がみるみるあふれ出す。自分から行動し、人生を変え、イノベーションを起こす!

 5カ国の約5000人を対象に、もっとも創造性がある国を尋ねた調査では、「日本」という回答がもっとも多かった。「日本人はクリエイティブ。もっと自信を持っていい!」と語る知日家の著者による、日本人の背中を押す名著が待望の邦訳。

感想・レビュー・書評

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  • 小さく早く始めろ、まずはプロトタイプを作れ、の2点が主眼。あとは自分にはできる、というマインドセットを持つ、日常に潜むバグを見つけて自分で直せ、というのもポイント。良い本だと思う。

  •  このシリーズどんだけあるの?!
    読むのしんどくなってきだした。

    Dスクールのカテゴリを作らなくっちゃならない。

    https://designthinking.eireneuniversity.org/index.php?39
    【無料】デザイン思考家が知っておくべき39のメソッド -Design Thinking Bootcamp Bootleg-

  • デザイン思考に関する入門書。

    全体的に、それができれば苦労しないよって感じの内容。良いことは多く書かれているけど、何だか心に響かない感じ。ビジネス寄りだからかだろうか。

    スチールケース社の「ノード」という椅子について知ることができたのは良かった。


    【良かったところ】
    ・問題を解決するたったひとつの名案をずばっと思いつくのが創造性ではありません。何百回と試行錯誤を繰り返した末に最良の解決策にたどり着くのが創造性なんです。(P165)
    ・出来不出来に関する評価はいったん脇に置き、とにかく何かを形にしよう。(P180)
    ・大事なのは、行動を最優先する考え方(P208)

    【その他、気になった箇所】
    ・世界にひとつしかない贈り物をするのが好きだった(P4)
    ・「自分はいったい何をするためにこの世に生まれてきたんだろう?」(P7)
    ・MRIの体験を設計し直すことに目を向けた(P33)
    ・人々に深く共感することで、観察を強力なインスピレーション源にすることができる(P39)
    ・アイデアをすばやくラフな形で表現する(P43)
    ・ひとつのアイデアに力を入れすぎることなく、多様なアイデアを探る(P44)
    ・いくつかのアプローチの候補を挙げたあと、もっとも実行価値の高いアイデアへと候補を絞っていく(P52)
    ・もともと頭にあるお決まりの答えはいったん脇に置く(P53)
    ・いったん何かを創造しはじめれば、すべてのモノには意図があることに気付く(P56)
    ・一回の巨大なプロジェクトをこなすのではなく、簡単なデザイン・プロジェクトをたくさんこなし、学習サイクルの数をなるべく増やす(P71)
    ・まったく新しいモノを世に送り出すにあたって大事なのは、経験の年数よりも、経験した製品サイクルの数(P79)
    ・人の助けを求めるのがふつうは成功の道だ(P92)
    ・大事なのは、自分が持っている才能と技術で何かができると信じること(P100)
    ・私は有意義な活動をするために、人生で最良の時間を捧げたかったのです(P109)
    ・本当の意味で優れたデザインを生み出すには、エンドユーザーに寄り添わなければならない(P109)
    ・(クリエイティブな力を伸ばすには)日常生活でインスピレーションに遭遇する機会を増やすよう心がける(P111)
    ・クリエイティブであるためには、一から何かを生み出す必要も、唯一無ニの創造者になる必要もない。(中略)自分にできる何かを加え、創造的な貢献をすればいい(P116)
    ・ほかの人々の真のニーズを理解することが、もっとも有意義なイノベーションにつながる。(P127)
    ・なぜ自動販売機から炭酸ジュースを取り出すのに、毎回毎回わざわざ膝を曲げなければいけないのだろう?(中略)機械の勝ち、人間の負けだ。(P148)

    ・行動する。完璧な計画や予測を待っていても永遠に埒が明かない(P167)
    ・(質VS量)優秀な作品を作ったのは「量」で評価される学生たちばかりだった(P176)
    ・すばらしいものを作りたければ、まず作りはじめなければならない(P176)
    ・いくつか制限を定めるだけで、創造性が増すことはあっても、減ることはない(P182)
    ・制約を想像力の許可証、つまりいつもと違う考え方をするチャンスとして活かす(P183)
    ・問題の実行可能な部分に取り組む(P183)
    ・どうすれば今すぐに、前進できるか(P184)
    ・目標を狭める(P184)
    ・(中間目標を定める)”小さな締め切り”をなるべくたくさん組み込む(P184)
    ・プロジェクトで目標に向かって前進するベストの方法は?
    → プロトタイプ、つまり早い段階で実際に動くモデルを作ること(P185)
    ・プロトタイプには、失敗したときに破棄しやすいというメリットもある(P187)
    ・ひとつのアプローチに大きな賭けをするのではなく、複数のアイデアを平行して開発・テストできる(P188)
    ・準備が整う前に、アイデアを世に放つ(P204)
    ・小さな変化が積み重なって、最終的に巨大な影響を及ぼすこともある。(P204)
    ・何かに興奮したら、とにかく行動を起こす(P208)
    ・生活の中で自分が生き生きとしていると感じる瞬間を書き留める(P225)
    ・究極の目標は、得意であり、楽しむことができて、おまけに給料をもらえる仕事を見つけることだ(P226)
    ・自分自身の行動や仕事ぶりを細かく観察した。一日の最後に、その日の出来事だけではなく、一日の中で最高の気分だった出来事も書き留めた。(P227)
    ・アイデアを出せば出すほど、名案が生まれやすい(P304)
    ・新しい行動を21日間実践すれば、習慣として定着しはじめる(P332)
    ・キーワードは「実践」だ。何週間、何ヶ月、何年間、新しい行動について考えても、まったく意味はない。(P332)
    ・小さな成功を積み重ねていくことが大切(P335)
    ・まずは、創造活動に関する目標を立てよう(P337)
    ・巨大な課題を手に負えるくらいの塊に分ける(P339)

  • デザイン・シンキングとIDEOを知っている人もそうでない人も、この本はmust readでしょう。中身を閲覧するまでもなく書店で購入しました。そして期待を裏切らずとても面白かった。分量はそこそこありますが(400ページ弱)、ケリー兄弟の明快な主張と、(これが最大良かったのですが)翻訳の上手さであっという間に読めました。

    原題を見るとCreative Confidenceということで、たしかにこのキーワード(創造力に対する自信)はたびたび本書に登場します。そして人間は誰しもクリエイティブである、それを目覚めさせるためには自信をつけなければいけなくて、わかりやすい例えとして子供が初めて滑り台をすべる体験を挙げています。つまりはじめは怖いが、一度やってみると楽しくてたまらない、それがクリエイティビティの発露についても一緒だということです。

    本書、とても面白い反面、何度となく読むのをやめたくなる衝動にも駆られるという不思議な本です。それはなぜかというと、本書を読んでいると、自分がやりたいと思っていたことについて、こんな本を読んでいる場合ではなくさっさと着手しないといけないんじゃないか、という気にさせられるからです。ですから変な話、本書から大きな啓発を受けた人は、最後まで読まないかもしれないですね。しかしそれこそケリー兄弟の一番伝えたいことで、本書の最後の方にも、「さあこの本を置いてさっさと行動してください」というようなことが書かれています。下手な自己啓発書よりよっぽど面白いのでおすすめです。

  • 仕事の創造性

  • どこかに書いてある内容のまとめっぽかった

  • IDEO創設者による著者。

  • クリエイティブに生きるため、生まれ変わるための考え方や行動の仕方を、世界でもっともクリエイティブなデザインコンサルティング会社IDEOの創業者からアドバイスを受けられる本。

    自分としては、非常に良い具体的なアドバイスがもらえたといった印象。

    ただし、具体的といっても、手取り足取りで、こうすれば上手くいきます、というような即効性があるような特効薬ではないため、自己啓発的なものを求めたりすると、肩透かしをくらうかもしれません。

    アドバイスを受けて自分に合わせてカスタマイズし行動する、というスタンスじゃないとこの本の良さに気づかず、ピンとこないかもしれないです。

    色々なビジネス書などを読んでから、あるいは、一度これをざっと読んでみてから、他のビジネス書を色々読み漁って再び読む、などの読み方が良いように思います。

  • 自分に自信を持って、思い切って前に進んでみようと思える本。クリエイティブというとかけ離れた感じがあるけど、一人一人がクリエイティブだと思うことが大切なのかも。

  • クリエイティブに憧れがあり、そうなりたい人を励ます一冊。アイデアの出し方、デザイン思考の実践など聞いたことのあるキーワードを、じゃあどうやって始めるのかと最初の一歩を踏み出すきっかけをくれる。いきなり仕事で実践しようとしなくていい、友達の誕生日を去年とは違うアイデアで喜ばせたい、、そんなところから身近にトライしようと思えた。

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著者プロフィール

世界的なイノベーションとデザインのコンサルティング会社である「IDEO」の創設者。アップルの初代マウスをはじめ、数々のヒット商品を生み出し、人間中心のデザイン手法やイノベーション文化を組織に広める後押しを行う。スタンフォード大学教授で、「デザイン思考」の実践を学ぶスタンフォード大学内のプログラム「dスクール」を創設。誰もが内に秘めている潜在的な創造力を開花させる手助けをライフワークとしている。こうしたデザイン分野での教育の貢献によって、サー・ミシャ・ブラック賞など多くの賞を受賞している。

「2014年 『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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