- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834012422
感想・レビュー・書評
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娘が低学年の頃学校で読み聞かせしてもらって面白くて仕方なかった本。
卒業を期に久しぶりに読んでみた。
娘の感想…なんであんなにゲラゲラ笑うほど面白かったんだろ?
…大人になったのねぇ。
このありえない感じがきっとあの頃の娘は楽しかったんだと思うわよ。
下の娘(小3)はまだ楽しめるらしい。
いつか姉のような事を言う日が来るのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ストーリーを楽しむというよりか、言葉のリズムを楽しむ絵本。
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通常サイズから大きく逸脱した巨大な何かが唐突に現れる。それって「絵」としてすごくSF的だ。
何故そういうことが起きるかなんてどうでもいい。そんな無粋なことは考える必要がない。ただどーんと巨大な"それ"が存在していることが嬉しいのだ。そういう夢を描いた絵本なのだと思う。
子どもたちが大喜びしてはしゃぐ様子は素敵だし、余計なもののない原っぱという場所も空想を実現する場所として最適(個人的には街中にデカいものがいる、というシチュエーションの方が興奮するけど)。
イフを思考実験して見たことのない「絵」を想像するって魅力的だ。それを和気藹々とした様子で見せられるのならなおのこと。
ちなみにこの絵本では巨大な何かを発見する役割として毎ぺーじごと「きつね」が登場します。巨大なものに対してきつねの身体の小ささが際立ちなんだかとても可愛らしい。
「巨大なものと一匹のきつね」って絵面の素敵さは良い。私のいろんな嗜好に突き刺さる……。 -
ことばのリズムもあって、読んでいて楽しかったです。想像を膨らませながら音読していくのが楽しかったです。100人の子どもたちの中の1人だったら…どんなことししようか…と想像して読むのが、楽しかったです。
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こちらはきつねが登場人物する絵本として紹介して頂いた作品ですが、以前読んだ『きつねにょうぼう』と同じ作者さんの作品です
絵師さんは別の方なので、ぱっと見の印象は違いますが『きつねにょうぼう』にもあった独特のオノマトペの、なんというか湿り気のある面白さがたっぷりの不思議なお話しです
ひろいひろい野原に、きょだいな品物が現れて、そこへ100にんのこどもがやってきて、きょだいなもので様々な遊びをする、という、荒唐無稽な内容ですが、きょだいな品物と100にんのこどもの接し方が凄くリアルでもあるのです
きょだいなピアノであれば、鍵盤の上で鬼ごっこする子もいれば、大きなピアノの音色に耳をふさぐ子、ツヤツヤの天板に登って遊ぶ子、さまざまです
次々と、きょだいなせっけんだったら? きょだいな黒電話だったら? トイレットペーパーだったら? と、きょだい→100人のこども→きょだい→100人のこども→と、1ページずつ交互に現れる、ぐいぐいと早い展開で、グルーヴ感に溢れてます
こちらの作品の絵を担当されているのは『ともだちや』シリーズなどの降矢ななさんですが、絵もまた独特で、水彩絵具で色付けをした紙を張り合わせたコラージュに更に描き込みもされています
物体のきょだいさがリアルに感じられる遠近感があり、100人ものこどもたちの動作や表情が繊細に表現されていて、テキストの魅力も絵の魅力もたっぷりの一作です
ところで、この作品は“きつねが登場する絵本シリーズ”として読んだ作品ですが、実は物語のテキストには、きつねについての記述は1ヶ所もありません
でも、きょだいな品物の登場ページに必ず一緒にきつねが現れて、そのきょだいさにびっくりしたり、怖がったり、喜んだりしています
きょだいな何かに相対して、真っ先にリアクションをするおいしい役割、それがキツネです
様々なリアクションのキツネが可愛いのですが、どうしてこういう登場の仕方にしたんだろうと、不思議でもあります
作者のお二人とも、キツネの登場する作品を手がけてる方だから、お二人してキツネ推しなのかも知れないですね
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ひろい野原の真ん中に巨大な何かが…ナンセンス絵本のようなストーリーですが、印象的なキツネが描かれていたり、子供たちの雰囲気もどこか幻想的で不思議な感覚になる内容です。
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「100人の子どもたちが遊ぶ「巨大なもの」
あったとさ、あったとさ。広い野っぱら、どまんなか、巨大なピアノがあったとさ。子どもが100人やってきて、ピアノの上で鬼ごっこ……。広い野原のまん中に、巨大な電話、巨大なトイレットペーパー、巨大な泡立て器など、巨大なものが出現し、子どもたちがそこで自由に遊びます。電話は地獄につながったり、泡立て器は空に雲を湧きおこしたり、奇想天外な出来事をまきおこします。リズミカルな言葉と元気な絵の楽しい絵本です。
読んであげるなら 3才から
自分で読むなら 小学低学年から」(福音館書店の紹介)
びっぐなファンタジー。リズムがあり心地よく
自分も100人のこどもの一人になってこの世界に入れる。
きょだいなきょだいな黒電話が出てくるけれど
令和の子も「なにこれ」とはならなかったようでよかった(笑)
ラストの、子供たちが空を吹っ飛んで親の腕に飛び込むところが平和でかわいい。
読んでもらった子は、そのうちメロディを覚えて自分の替え歌を作り出す。♪あったとさ あったとさ
その替え歌を聞くのもまた楽しい。 -
リズムよく読みやすい。
『あったとさ、あったとさ、ひろいのっぱらどまんなか』
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リズム感のある楽しい絵本。娘は絵のほうに魅かれていた様子。
ピアノを見て「バーバ」と言ったり、絵本を読みながら話しかけてる内容を理解してコミュニケーションがとれるようになってきた。
本物を見たことがないのに、黒電話を理解しているのが面白い。笑
2歳7ケ月