魔女の宅急便 〈その6〉それぞれの旅立ち (福音館創作童話シリーズ)
- 福音館書店 (2009年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834024661
感想・レビュー・書評
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魔女の宅急便第6巻
ジブリ、魔女の宅急便が大好きで、原作も買おう!と思いながらなかなか購入できなかった。
大人買いして一気に読んでしまったけど、ジブリとはまた少し違った、原作ならではキキの世界はとてもファンタジックで可愛かった。
角野さんが書いているHPでは、キキとジジの交換日記も公開されていて、それがまたかわいらしい。
もっとキキの世界に入り込みたい、またゆっくり読み返そう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔女の宅急便の魚パイがたべたい♪ちなみに魔女の宅急便の原作 角野 栄子作なんですが、キキは髪が長いし、最後にはおかあさんになるんですよ。もちろん相手は・・・!? by あそら
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結婚して母親になったその後、といえば、当然子供達の話。
主人公は誰? という状態にはなっていましたが
今までの人達が、そこかしこに登場していました。
当然女の子が産まれると思っていた所に、男女の双子。
しかも性格は正反対で、魔女になりたいと思うのは男の子。
なろうかどうしようかと思うのは女の子。
母親はやきもきするし、娘は特別な自分になろうかどうかとうろうろしてるし
息子はなれないかと悪あがき中。
どうみても(?)娘のやりたい放題に目が行きます。
どこが弟の事を思っているのか、という感じがしますが
そういう文章が出てくる、という事は、思っている…んですよね?
とはいえ、背中を蹴られた状態とはいえ、やる事はやれました。
こうやって大人になっていくんだな~というのは
ものすごく感じられます。 -
綺麗ごとだけでなく、気持ちの中の暗い部分まで丁寧に表現する角野さんの文書が大好き。そんな部分に共感したり、頑張ろうってなるから。
魔女の宅急便シリーズでも最高の巻! -
シリーズ6冊目で、ついに完結。第一巻から15年だそう。キキは、とんほさんと結婚し、双子の母になった。そして、子ども達が13歳になり、旅立って行く。シリーズ全て読んだのだけれど、忘れているので、もう一度よみかえそうと思った。
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Title in English:Kiki's DELIVERY SERVICE6.
前巻から15年が経って、キキも双子の母親です。
双子のお姉ちゃんのニニは、明るく可愛いけどいい加減。
弟のトトは無口だけど気配りの出来るしっかり者。
私はトトにもキキの魔法を受け継いで、
ニニを助け合い一緒に大空を飛んで欲しかったです。
トトの負けん気と勇気に、これからも頑張ってと応援したくなります。
ミミさんは登場しなかったけど、ケケはトトとの手紙の遣り取りで再登場。
最後迄トトとの文通で終わりました。ちょっと位出て欲しかった。
あんなにやんちゃだったヤア君と、しっかり者のノノちゃんが晴れて結婚!
オレ君は誰と家庭を築くでしょう。
キキ、髪を後に縛ってるけど
今迄通りそのまま降ろしたままの方が似合うのに勿体無い。
ニニ、旅経った後は無事にあのダサい飛行が直ります様に。
一番の感動は、ヨモギさんとの再会で私も思わず涙ぐみました。
全巻通じてこんなにも楽しく、ワクワクしながら読んだ本は久しぶりです!
読んで良かったです! -
何故キキの子供は双子なの?と思ったけれど、読んでみて納得。性格の違う二人の出会いや旅立ちが描かれます。
遠慮がちなトトも、一見わがままなニニもそれなりの悩みや夢があって。キキとは違うそれぞれの人生。
5巻では二十歳の主人公にちょっと違和感もありましたが、この巻はキキの子供たち二人を軸にして、子供の成長を描く児童書のポジションに戻ったと言えます。受け継がれて行く魔女の伝統が、母と子の間に繰り返される。でも、魔女になれぬ男の子の存在が、伝統とは違った道を歩んで行く。それぞれの旅立ち。
キキの母親としての葛藤もうなずけます。
シリーズは終わりとなりましたが、キキたちの住むコリコの街の風景が心に残ります。 -
キキがお母さんだなんて、不思議な気分!
ニニの生意気っぷりが鼻につくけど、
キキと似てるところがいっぱいあるんだものね。
私もいつか子供ができたら、キキみたいな気持ちになるのかなぁ。
シリーズ通してキキの少女から大人への変化を見れて、なんだか感動。 -
キキとトンボさんが結婚し、双子の子供たちも大きくなっていた。
魔女になるかどうか子供に決断をしてほしくて、落ち着かないキキと、子育てが思い通りにいかない自分とを少し重ねる。
キキの方は巣立ちを迎えて終わり。
自分の中でも何か気が済んだのか、腕を広げて寝ている(悩みない証らしい)様子。 -
これで、全巻通読したわけだが、最終巻に向けての盛り上げかたといったら、神業としか言いようのないほどのものだった。
アニメはアニメ。本書とは、全く別物である。
角野栄子のもつ日本語の魅力を存分に味わった。
不思議な幻想的な世界観のなかに、ある一定のリアリズムを常にはらんでいる。そんな、文字によって精緻に形作られた世界を彷徨う。
そんな、ひととき。
いまの多忙を極める現代社会にとって、もっとも必要とされる時間ではないだろうか。