かんがえる子ども (福音館の単行本)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834084061

感想・レビュー・書評

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  • かんがえる子ども

    遊びのなかでも、
    家での関わりの中でも、
    自然や美術の中でも、

    子どもがかんがえて感じたり、行動している瞬間を、
    躾や親の気分だけで遮らないように、
    ワンテンポおいて俯瞰できるようになりたいと思いました。
    大切な子どもの世界をたのしんで大きくなってもらいたいです。

  • サクサク読める。
    地動説を発見したコペルニクスの喜びはどんなに大きなものだったろうか。
    こどもの発見の芽を摘んではならない。

  • 2022年8月6日読了

  • 一日で読んだ。素敵な本。こういう本がだいじ。装丁も素敵だけど、中身が濃厚で後口もよいからこそ、そう思える。やっぱり一流の人は素直だなと思う。

  • 今の時代、すぐにネットで調べてしまう。
    自分で考えるってことがほとんどない。でも、この本を読んで“考える“ことをしてみようと思った。

    まずは身近なところから…
    『あの漢字どういう時だったっけ…』『あの芸能人なんて名前の人だったっけ…』考えることで案外、自分が漢字が書けることや思い出せることに気づいたりする。笑

    大袈裟かもしれないけど自分自身も見えてなかった自分の可能性に気づけたり、ふとした時に広い世界で物事を見れたりするのかもしれないと思った。

  • 「自分で考える」ことの大切さを手を変え品を変え語った本。
    教師や親が敷いたレールの上で、教師も親も子どもも何も考えず安穏のしていることがいかにつまらない人生なのかを様々な視点から述べられている。

    ・子どもの生活が、親の考える「ものさし」と合っていれば安心。
     → きちんとしている子ども? → 何も考えられない子ども?
    ・子どもの「勉強」を、大人の思う「勉強」に当てはめるのは、ほとんどの場合勘違い → 教師や親の枠の中での知識の入れ込み → 勉強は「解像度」をあげる道楽 → イエスマンな何も考えられない子ども?
    ・学校で「野球をやりましょう」not= 遊びで「野球をやろう」
    → 教師や親が敷いたレールの上で、安穏とした遊び → 何も考えられない子ども?
    ・子どもは早く大人になるより、子どもらしい世界に存分に生きて、自分から「お行儀良くした方がいいらしいぞ」と感じる時を、待つ方がいいとおもいます。
    → 教師や親の枠の中での「行儀よく」 → 必要感を感じることで子どもが考え出す。
    ・親が自分の都合で子どもを叱っていることが多い。大人のさまたげになるときに叱っている。
    → 教師や親の枠の中での都合のよさ → 自分で考えない子ども、考える隙がない
    ・子ども自身の成長に必要だから、ということで叱っている方は少ない。
    → 自分で考えない子ども、考える隙がない
    ・ほかの子を傷つけたり、いじめたりした時には叱ることも必要であると思っています。 → これは是になりうることは決してない。他者の人権を尊重することは必要
    ・はだかで現実にぶつかることが少ない
    ・その中でもまれるといった生活体験は、のちに必ず生きてくると思います。
    → 自分で考える子ども
    ・子どもにとったら「いま」が大切
    → 子どもにとって人生はミクロな分かれ道の選択の連続 → 自分で考える子ども
    ・全ての教科において、自分で考え、答えを見つける癖をつけさせる。たいせtではなく、おもしろい。算数は比べて考える
    ・全てのものを一応疑う。確実だと思うものに出会うまで、すべてのものを疑う。疑って、疑って信じない。しかし、「疑う自分がいる」ということだけはほんとうだと。というほかなかった」デカルト
    ・本を読むことは自分の考え方を育てること
     頭が柔らかいうちに、世の中には様々な考え方があることを知りたいもの。

    全てが前述した
    「自分で考える」ことの大切さと教師や親が敷いたレールの上でイエスマンであることにそもそも気が付かない人生ががいかにつまらない人生なのかを様々な視点から述べられている。「自分が主人公なんだ」
    そんなた安野さんの考えが根底に流れている本。

  • 沢山、よいなぁと思う考えがあった。
    メモに覚え書き。

    頭のよい、は考える力だなー。

  • 遊びは学び

  • 刊行後すぐに入手して半分ぐらい読んだところで積読になっていたが、再開したらあっというまに読み終えた。
    「自分で考える」ことの大切さを手を変え品を変え語った本。
    勉強は自分でおもしろがってやることが大事、自分の力でものを発見する喜びをうばってはいけない、知ってることの中から答えを見つけるクイズより、答えを全く知らずとも考えていればいずれ答えが導き出せるパズルのような勉強がいい、だれかから聞いた情報を鵜呑みにしたり考え方を誘導されてしまっていないか、「自分の考え」がないと無責任になってしまうし、おもしろくない生き方になってしまう、ひとりでもいられるようになって、本を読んで自分の考えを育てよう…50年かけてずっとそういうメッセージがこもった本をつくり続けてきてくださったんだなぁと改めて思う(そして私自身は見事にそういった作品に育てられて、いまある)。
    まえがきのエピソード(日頃自分で運転して能動的に旅をしてきたあんのさんがつごうでバスツアーに参加することになったが、宿も食事も見るものもおまかせ状態の旅はとてもつかれたという話)が印象的だった。

    『ふしぎなえ』で絵本作家になってから50年を記念して、巻末には「『ふしぎなえ』ができるまで」「『ふしぎなえ』について 火刑を免れるための供述(「こどものとも」1968年3月号折り込みふろくより)」の二編を収録(後者は、平凡社→文春文庫『空想工房』に収められている)。

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著者プロフィール

安野光雅(あんの みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

「2023年 『文庫手帳2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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