8050 親の「傾聴」が子どもを救う (子どもの声に耳を傾けていますか?)

著者 :
  • マキノ出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837614074

作品紹介・あらすじ

子どもを絶望から救う親の「傾聴・共感」とは?
・親の「傾聴」
子どもの話にただひたすら耳を傾け、心で聴くこと
さえぎり・反論・評価をせず、最後まで言い切らせること
・親の「共感」
話を受け止め、子どもの心の奥底にあるつらさや悲しさを理解し、
同じ気持ちになろうと努めること

◎著者からのメッセージ
「子どもが40代50代になっても、親が『傾聴・共感』してくれると、前を向こうという気持ちになり、多少の挫折では心が折れなくなるというケースは、間違いなく存在します」
「心の行き詰まりを抱えた子どもを唯一救えるのは親だけ、という家族が多数存在します」
「親だけが全てを救える問題ではないとしても、その立ち直りの一歩目には親の傾聴と共感がなければ、次のステップにどうしても進もうという気持ちになれない成人した子どもがいっぱいいます」

感想・レビュー・書評

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  • 親子関係が拗れたまま、子供が引きこもったまま親80歳、子供50歳を迎えたら…。
    まず子供の話を傾聴すること、これはいくつからでも始められる。意識しなくては…と思う。

  • 学びが多かった。

  • 【動機】「薬に頼らない新時代の医学」を読んで著者に関心を持ったから

    時間をかけて、いろいろと自分のまわりの環境を思い浮かべながら読んだ。
    子どもにとって、親にこんなふうに話を聞いてもらえればきっとこころのわだかまりが溶けていくきっかけになると思う。
    一方、子どもからの質問に対して、親がつい不用意な返答をしてしまうというのもよくわかる。聞き逃せないことをいわれても、ただ「ふーん」と聴き続けることの難しさも。

    自分の子どもに対してだけでなく、まわりのひとと関わるときにもおおいに役にたつ考え方と思う。

  • 0 どんな本?
    年齢は数字に過ぎなく、80歳の親が50歳の子に
    傾聴共感することにより救われる事例が多々ある事。
    親子関係の真実の一つを教えてくれる平易な本。

    1 何で読んだの?
    (1) 傾聴を学びたかった。
    (2) 子育てに役立てたい。
    (3) 子育てと言う文脈で具体的な傾聴術を知りたい。

    2 構 成
    全5章構成220頁
    親が変われば50歳の引きこもりが立ち直る可能性
    が十分にあることから始まり、一次感情の蓋を開き
    「子育ては親育て」を時で行って欲しいと終わる。

    3 著者の問題提起
    良い子や普通な子が挫折を機に問題行動を起こし
    たり引きこもってしまう。これらの原因は様々だが
    親の接し方で改善する事が出来る。

    4 命題に至った理由
    精神科医として勤務する著者の「立ち直った事
    例」の多くでで親の傾聴・共感がターニングポイン
    トになっているから。

    5 著者の解
    親が傾聴・共感をして一次感情の蓋を開けてあげ
    る事が、引きこもりや問題行動の改善に繋がる。

    6 重要な語句・文
    (1) 一次感情(恐れ、不安、怒りetc)
    (2) 二次感情(恨み、過度な不安etc)
    (3) 共感と共鳴は違う。
    (4) 助言はしない。
    (5) 甘えたり無い。
    (6) 試し行動(家族支援の序盤)
    (7) 年齢はただの数字である。

    7 感 想
    読んでいて親として傾聴共感したいと言う気持ち
    になった。聴くと言う事がコミュニケーションでい
    かに大事か学びになった。刺さったのは一次感情を
    しっかりと感じる事。深く知りたい事は二次感情の
    種類。人に勧めるなら傾聴の仕方。図から一次感情
    と二次感情を学んだ。タイトルの8050を理解しな
    いまま購入したが、幼い我が子との関係にも参考に
    なる平易でわかりやすい本である。

    8 todo
    (1) 我が子に具体的に共感する事。(嬉しいね、悲し
    いね)一次感情の蓋を開ける。
    (2) 妻にも少しづつ話してみる。(家族で取り組む)
    (3) 継続した傾聴術の勉強

  • 分かりやすく、読みやすくまとめられている。子育てにおいて、子の話を傾聴することが、子どもの健全育成、自己肯定感を育むことに繋がっていることを改めて認識させられた。

  • “無理に白黒をつけずにグレーを受け入れて、その気持ち悪さ、不確実性への耐性を高めることが重要になります。”
    “子育てにおいて、親が不確実性への耐性を身につけるには、先行きの見えない不安に苛まれても、すぐに楽になろう、根拠なく見通しをつけて解決しようなどとせずに、耐えて我が子の話にじっと耳を傾けるしかありません。”(p.131)

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著者プロフィール

"精神科医、医学博士。うつや不安、依存などに多くの治療経験をもつ。英国家族療法の我が国初の公認指導者資格取得など、薬だけではない最先端のエビデンス精神療法家としても活躍。近年はトラウマから高血圧にまで効く“感情日記”提唱者としても知られる。早い時期から食と栄養、読書、運動等の代替医療効果を提唱し、自ら臨床実践してきた。複雑なこころの治療では、“ハンマーを持つと、すべてが釘に見える”一流の専門家より、多彩な“道具”を持つ「二流のオールラウンダーこそ名医」がモットー。
著書に『日記を書くと血圧が下がる 体と心が健康になる「感情日記」のつけ方』(CCCメディアハウス)、『家族をうつから救う本』『薬を使わずに「うつ」を治す本』、『世界の精神科医がすすめるメンタルサプリ』(河出書房新社)、『きっと、心はラクになる』(かんき出版)、『ネガティブのすすめ』(あさ出版)、『「脳の炎症」を防げば、うつは治せる』(永岡書店)など多数。 "

「2021年 『8050 親の「傾聴」が子どもを救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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