東京タワー

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713172

感想・レビュー・書評

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  • 30代は女の盛りだったなあと、今にして思う。さてこの小説は、ババアの私から見ると、30女の欲望に非常に忠実に書かれていると思います。しつけの良いペットのような男の子を所有する、又はベットの相性が抜群の男の子と後腐れなく付き合う、という願望。少し前の東京タワーは、昼間近くで見ると結構くたびれていて、夜は厚化粧で輝く30女のようだと思いました。

  • ふたりの対照的な男の子の恋愛を綴った本。やはり江國香織さんの言葉の使い方や、女の人の書きかたが好きだな、と思った作品でした。けれど最後に何を言いたいのかいまいち汲み取れなかった。のが残念です。自分に対して。

  • 読了したのは中三の頃。
    だけど数年経って最近また読み返したくなってきた。こんな気持ちになった本も中々ないです。

    内容としては奥様と学生の不倫という色んな意味でえげつないもの。でも作品全体に江國さん独特の透明感のある空気が流れていて、本当に不思議な作品だと思う。

  • こんな関係もありなのかなとは思いますが、羨ましくはないなぁ。閉ざされたサイクルに嵌っているだけな気がする。

  • 侍読んだ後だったから、なんて薄いはなし・・って最初は思った。

    だけど、「冷静と沈黙の間」と同じ感じ。

    こういう女性に憧れる。

    さっぱりしてて、信念があって一人で生きていて、
    でも愛してくれる人がいる。

    好きなものを知っていて、囲まれていて、
    乾燥器から出したばっかりのようなパリッとしたシャツにズボンで
    お酒を飲むの。

  • ・大学3年?のときに図書館で。
    ・なんといっても出だしが良くて、
     そのフレーズはいまだに忘れられない。
     しかしあとの記憶が薄い。

  • 今更だけどよかった。
    前は恋愛小説って毛嫌いしてて、
    恋愛観とかって人それぞれ違うからそうゆうのを押し付けられる感じがして嫌だったんだけど
    ミステリー小説とかと違って暖かみがあるっていうか
    本当に恋をしてる気分になる

    江國香織は本当にそういうの上手いと思う
    恋をしてるときの気分を正確に現してくれる気がする

    詩史さんって最初は(恋をしてるときは)すごい完璧な人っていうか
    奇麗で清楚で一緒に居ると音楽も3割増くらいにいい曲に聴こえるんだけど
    だんだん人間として判ってくる感じ。

    自分のまわりのことみたい。繊細に感じ取れておもしろかった。じっくり読んでしまった。

  • 人としてだめなんだけれど、ドロドロしてなくて透明な感じがするのが不思議。

  • 雰囲気がすき。
    特に詩史さんと透くんの場面がすき。

  • 2010.11.16 紹介

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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