東京タワー

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713172

感想・レビュー・書評

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  • お風呂によく入っているなーという印象が強いです。いま思い起こすと。

  • 映画のキャスティングを知った上で読んだため、頭の中で各シーンをイメージしながら読めた。
    大学生が母親の友人と恋をする不倫の話だけど、江國香織が描くと美しい。

  • 以前持っていて、今回出だしが読みたくて読み返した。
    「世の中でいちばんかなしい景色は雨に濡れた東京タワーだ。
     トランクスに白いシャツを着ただけの格好で、インスタントコーヒーをのみながら、小島透は考える。」

    年上の女性と付き合う、大学生の男の子二人が主人公。
    読者の鼻につかないように、一般人に「格好付けている」と言わせている。

  • 何だかな・・・
    こういう「恋愛小説」苦手
    わたしの心が渇ききっているのでしょうか(涙)
    ドロドロしたり、誰か死んだりしないの?

  • すっかり江國香織さんにはまってしまい、最近江國さんの本ばかり読んでます。
    それまでは不倫の話は受け入れることが出来なかったんですが、不思議と江國さんが描く不倫の話はわりとすんなり読めます。
    それは登場人物たちが結婚している身で誰かに恋しながらも、伴侶のことをないがしろにせず、むしろ不倫する前よりも相手のことを大切に思いやっているからではないかな、と思います。
    なので、不倫している(特に女性)は、何故か愛情深く思いやりがある人に見えてしまいます。

    だから、結婚しているにも関わらず大学生の透や耕二と関係を持っている詩史や喜美子の方が、世間的に見ても身勝手なのに関わらず、むしろ透や耕二の方が相手の都合を考えない身勝手で我が儘に見えてしまいました。

    まあ、透はともかく耕二は中々勝手な奴ですけどね。
    透の詩史さんへの盲目的愛も怖いし、耕二の他人のものを奪うことに喜びを感じるような奴は好きではない。
    多分、耕二は恋人よりも自分を選んでくれたことに、自信を貰っているような所もあるんだと思います。

    登場人物はそんなに好きではないのに、何故かページが進んだ一冊でした。

  • 軽い文体で内容も軽いんだけどしみじみと心に響きます。

  • 昔読んだ気がするけど何も覚えていなかった。なんだかヒロインで21歳の大学生を本気にさせる年上の女という設定にも関わらず詩史さんって全然いい女って感じしなかった。ベッドルームのドアを開けて、「どうぞ」って。油っけが無さ過ぎな気が。情欲に燃えた獣のような目で年下の男を見降ろす喜美子がよい。

  • 僕のバイブル(笑)

  • それでいいんですか透くん!
    耕二くんも納得いかない流れだっただろうに…

    この先どういう結末がまっているのかきになりますが
    年上好きの二人はきっとこのまま年上女性を追い続けるんだろうな~

    とてもせつないです
    でも今が大切だと思える気持ちもよくわかる

  • 『東京タワー』
    二つの恋は、互いに違う。
    恋なのか愛なのか、いや、それ以上でも、それ未満でもない。

    思春期におとずれるものは、遊びに近いかもしれない。

    若い故に、欲した。
    相手は求めた。
    求め返した。
    欲したから、与えた。

    そんなものなのかもしれない。
    (END)

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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