今日は死ぬのにもってこいの日

  • めるくまーる
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839700850

感想・レビュー・書評

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  • インディアンの哲学が味わえる,詩と散文と絵の本

    プエブロ族の古老たちが語る単純だが意味深い生き方を、彼らの肖像画とともに収録した全米ロングセラー。その詩は、無数の名詩選や教科書に転載され、追悼式や結婚式でも朗読されてきた。この世に生きる意味を考えてみる。

  • 連続する繋がりという名の結び目を、より強固にしていく詩集だと思った。それを想うと少し涙も出てくる。それは悲しいからではない、共感なのだ。胸の中でじんわりと拡がるに共感に涙が伴うなんて、初めて知った。私は「わたし」であり「おまえ」だ。そして誰しもが「わたし」であり「おまえ」なのである。人は結び目職人でいなければならない。そして、死ぬのにもってこいと言える日を己で築きあげなければならない。

  • 1/31(月)

  • 何度も読んでいます。表題になっている歌もいいですが、そのほかの歌もわしづかまれます。

  • この本は、まず題名で惹かれました。

    プエブロ族の死生観。
    詩と散文と絵で。

    ナンシー・ウッドさんはネイティヴ・アメリカンではないようですがその心を持った御仁のようです。
    読んでみるとぼくらのイメージするところのそういう世界があったように思います。

    アメリカでは教科書にも載っているそうです。

    わりと常に、見える場所に置いてあるなあ。
    ときどき読んで心地よくなってます。

  • タイトルから魂に響く。

  • たぶん、君自身になるって事は
    泣き叫ぶ嵐の中に、君独りいるって事だ
    そのとき君が求める全ては
    人の焚き火に手をかざす事だけ。

    ニューメキシコ州のタオス・プエブロ・インディアンの言葉

  •  アメリカインディアンの散文詩というのかな、自然に対する自分達の形を綴った本。
     自然と共に歩み、自然を受け入れてきた人間にとって、死とは廻り来るものであって恐れるものではないという代表作品から取られたタイトルです。
     都会に染まりきってる私たちには、根本は絶対に理解出来ないだろう崇拝と畏敬の念のこもった、とてもいい本です。
     ぜひ見かけたら手にとって見てください。
     この本はあんまり「読むぞ!」って読む本じゃないなあと思うのです。
     インパクトの強いタイトルだから、頭の隅っこに引っ掛かってて、何かの折に見つけて手に取るって言うのが理想的な出会いなんじゃないだろうか・・・。

  • えり*ネイティヴ・アメリカンの言葉には魂が震える。

  • 坂本龍一「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」で、アメリカ・インディアンの哲学をまとめたものと紹介されていて手に取る。表題にもなってる、「今日は死ぬのにもってこいの日だ/生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。」(p.39)からはじまる一節にはやはりグッとくる。他にも「わたしは醜いものを眺めながら、そこに美しいものを見る」「「不信の時」というものがある。「沈黙を守るべき時間」というものがあるのだ」「たぶん、君自身になるってことは/泣き叫ぶ嵐の中に、君独りいるってことだ、/そのとき君が求めるすべては/人の焚き火に手をかざすことだけ。(p.57)」「ここでの人生があまりにつらくなったとき/鷲となって天空を飛翔して/いかに地球がちっぽけかを/上から見ることができるからだ(p.79)」あたりがよかった。(ここまで2023/07/05読了分)◆(2010/03/13読了分)老年とは、雨が降らなくても 緑の丘がいかに豊かに見えたかを憶えていること/それ以外の何ものでもないのだと。藤原智美『検索バカ』でこの本が紹介されていて興味を持ち手に取る。

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著者プロフィール

1936年生まれ。ニューメキシコ州のタオス・プエブロ・インディアンと30年以上の交流を持つ。詩・小説・ノンフィクション・写真など幅広い分野で活躍し、国営芸術基金からの文学奨励金のほか、多数の賞を授与されている。1977年には、彼女の詩集のひとつがピュリッツアー賞音楽部門にノミネートされた。代表作に『今日という日は贈りもの』(講談社)、『コヨーテを愛した少女』(パロル舎)など。

「1995年 『今日は死ぬのにもってこいの日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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