秘密。: 私と私のあいだの十二話 (ダ・ヴィンチブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840112345

感想・レビュー・書評

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  • さらっと読める。読み返して、あぁテーマは秘密だったなと思い返す、その繰り返し。

  • ひとつのストーリーを2人の別な主人公の視点で綴った12人の作家による短編集。言葉と言葉の裏にあるものが描かれた一冊。
    個人的には三浦しをん、森絵都、篠田節子の作品がよかった。

  • スイスイ読める超短編集。読み終わった瞬間ああもう終わりなのかと名残惜しく思った。

    【ご不在票】の最後の一行が切なくて好き。

  • 伊坂さんの書いた短編しか読みませんでした^^;
    二人の登場人物のお互いの視点からの短編小説が2編づつという企画は面白いな、と思いました。

  • 対の超短編。挿写真?もグッド。俺は森絵都さん、有栖川有栖さん、唯川恵さん、北村薫さん、伊坂幸太郎さん、三浦しおんさんの話が好み。

  • ”A面/B面”という言葉はデジタル世代の方には馴染みがない言葉かもしれない。
    一昔前は、レコードやカセットテープといった、再生面をひっくり返すメディアが主流だった。
    この二面性を手法とする短編集である。

    一つの物語を視点を変えて描いたもので、
    A面と同時進行のB面、A面の続きであるB面などがある。
    こういった手法の本をあまり知らないが、なかなか面白かった。
    ちょっとテレビドラマに似てるかもしれない。

    作家で選んだわけじゃなく、たまたま手に取って内容を少し見て買ったので、
    読み始めるまで十二人の著者名を知らなかったが、
    なんとまあ、よく目にする早々たる著者が並んでるじゃないですか。
    おそらく、普段執筆されている長編とは違うテイストだと思うので、
    そういう意味でも面白いと思う。

    また、短編でかつA/B面に分かれており、内容もハートフルで読み易いので、
    ちょっとした時間の読み物としていいと思う。

  • A面 B面という、まるでCDのようなの発想がいい。
    同じ話でも視点を変えるだけで人のイメージが変わったり、話に深みがでてくる。
    ただ、話がうまい人と下手な人との差がはっきりしてるかも・・・

  • 吉田修一 ご不在票 OUT-SIDE/IN-SIDE
    森絵都 彼女の彼の特別な日/彼の彼女の特別な日
    佐藤正午 ニラタマ A/B
    有栖川有栖 震度四の秘密 男/女
    小川洋子 電話アーティストの甥/電話アーティストの恋人
    篠田節子 別荘地の犬 A-side/B-side
    唯川恵 <ユキ>/<ヒロコ>
    堀江敏幸 黒電話 A/B
    北村薫 百合子姫/怪奇毒吐き女
    伊坂幸太郎 ライフ システムエンジニア編/ミッドフィルダー編
    三浦しをん お江戸に咲いた灼熱の花/ダーリンは演技派
    阿部和重 監視者・私/被監視者・僕

    レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編12編。たとえば、宅配便の荷物を届けた男と受け取った男の扉をはさんだ悲喜こもごも、バーで出会った初対面の男女、それぞれに願いを叶え合おうといった男の思惑、応えた女の思惑など…。出来事や出会いが立場の違い、状況の違いでどう受けとめられるのか、言葉と言葉の裏にあるものが描かれた不思議な一冊。(内容紹介)

  • 思っていたよりも短いショートショート集だった。
    なんとなく分かるものと分からないものがある。
    余韻を楽しむ本なのだろうか。

    最初の吉田さんのお話が腑に落ちなかったせいか、あまりノって読めなかったのもある。
    なぜ、彼は名前を同じにしたのだろう・・・。

    森絵都さんや三浦しをんさんの話がちょっと好き。

  • さくさく読めました。

    読んだことない作家さんで
    試しに読むのにちょうどいい長さ。
    恋愛とかにかたよってたりしなくていい。

    でも逆にいろいろあるから、
    好きな感じ半分
    好きじゃない感じ半分でした。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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