ガフールの勇者たち 2 真の勇気の目覚め
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2006年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840117517
作品紹介・あらすじ
"ガフールの神木"をめざして旅立ったソーレンたちは、とある山中で、瀕死のフクロウに出会う。彼は、「聖エゴリウスより邪悪な…」という、謎のことばを残して、息を引き取った。やがて、4羽は、さまざまな冒険と苦難のすえ、ついに伝説の神木へとたどり着く。ソーレンたちは、そこで、真の勇者となるためのきびしい訓練を開始する。そんなある日、彼らのもとに、驚くべき事件のニュースが飛びこんできた。ひたひたと忍び寄る悪の影、そして、助け出された子フクロウの正体とは-。
感想・レビュー・書評
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<とある時代のとある場所で、フクロウたちが高度な文化を育んでいた。>
かつて火を操っていた生物は、千年も前に消え去った。
ある時フールというフクロウが火山から火の石を手に入れた。フールの死後も<ガフールの神木>に住むフクロウたちは世の中の正義を正す<ガフールの勇者>として共同生活を営んでいる。
フクロウたちを主人公とした冒険活劇。
家族と離れ離れになり、ソーレン(メンフクロウ)、ジルフィー(サボテンフクロウ)、トワイライト(カラフトフクロウ)、ディガー(アナホリフクロウ)は、<ガフールの神木>を目指す。
その途中で、ソーレンの巣で家政婦をしていたメクラヘビのミセスP(ミセス・ピー)との再会を果たし、フクロウの背中に蛇を乗せての旅となる。
辿り着いたカブールは、ボロン王とバーラン王妃(シマフクロウ)を中心として、それぞれの分野に分かれて先生が生徒たちを教え、フクロウ界で危険な出来事が起きると救助に向かう。
カブールのフクロウを唯一無二の存在にしているのは、火山の火の石だった。
ソーレンたちは子フクロウたちが奴隷化されている聖エゴリウス孤児院への攻撃を訴えるが、カブールの幹部達は「それよりももっと大きな悪意があるようだ」と、孤児院のことは後回しにする。
ソーレンたちはそれぞれのチームに配属されながらも、四羽の絆を深めてゆく。
そんなときメンフクロウのヒナたちが大量に保護される。
その中にソーレンが生き別れた妹のエグランタインがいた。
最初は謎の催眠状態になっていたエグランタインはソーレンの呼びかけに正気を取り戻す。
フクロウのヒナたちが攫われるのは、「大いなる悪意」と関係があるのか…。
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伝説の神木、といいつつ、案外あっさり到着していた(笑)
1巻の催眠術孤児院もかなり息苦しかったが、カブールの神木も組織化されて、主人公たちの個性があまり出ないので大丈夫か?と思ったが、最後に動きがあったので次巻ではなにかあるかな。
とりあえず火とフクロウの関係が語られていました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スピード感がある、というか展開が早いので、するっと読める分、「ここはもっと掘り下げてじっくり読みたい部分なのに…」という箇所も多いです。
鏡面湖の場面を読んでいて、ハリー・ポッターの「みぞの鏡」の場面を思い出していました。
冒険をするものたちにとって、「安定した幸福」や「心地よさ」はときとして自らを見失う障害となるのです。
ストーリーはやはり先が気になるところ。
さらに強大で邪悪な組織の影が色濃くなって2巻が終わりました。 -
パート2前半では、伝説の「ガフールの神木」に向かっていくさまが描かれています。
伝説を信じて飛ぶ4羽ですが、
カラスの襲撃や、
夢の世界のような鏡面湖の誘惑を受けたり、
それぞれの心が揺れ動きます
途中に
ガフールの勇者たち一覧
魚くさい・・ツノメドリの夫婦に助けられますが、この夫婦も面白い
そして
ガフールの神木に到着
勇者となる訓練を受けます
「聖エゴリウス」の悪事はどうするんだよう・・・といいたくなるぐらい忘れ去られていますが・・
さいごに
ソーレンの妹のエグランタインと再開したものの・・
だんだん話が大きく広がってます。 -
伝説の地。意外と普通。
活動範囲もかなり広いようだし、なぜ存在が疑われるような伝説になってるのかよくわからない。
なんとなくこの世界のことが見え始めてきました。
フクロウたちにこれだけの知能が発達した理由はわからないけれど。