ガフールの勇者たち 2 真の勇気の目覚め

  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840117517

作品紹介・あらすじ

"ガフールの神木"をめざして旅立ったソーレンたちは、とある山中で、瀕死のフクロウに出会う。彼は、「聖エゴリウスより邪悪な…」という、謎のことばを残して、息を引き取った。やがて、4羽は、さまざまな冒険と苦難のすえ、ついに伝説の神木へとたどり着く。ソーレンたちは、そこで、真の勇者となるためのきびしい訓練を開始する。そんなある日、彼らのもとに、驚くべき事件のニュースが飛びこんできた。ひたひたと忍び寄る悪の影、そして、助け出された子フクロウの正体とは-。

感想・レビュー・書評

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  • <とある時代のとある場所で、フクロウたちが高度な文化を育んでいた。>
    かつて火を操っていた生物は、千年も前に消え去った。
    ある時フールというフクロウが火山から火の石を手に入れた。フールの死後も<ガフールの神木>に住むフクロウたちは世の中の正義を正す<ガフールの勇者>として共同生活を営んでいる。

    フクロウたちを主人公とした冒険活劇。
    家族と離れ離れになり、ソーレン(メンフクロウ)、ジルフィー(サボテンフクロウ)、トワイライト(カラフトフクロウ)、ディガー(アナホリフクロウ)は、<ガフールの神木>を目指す。
    その途中で、ソーレンの巣で家政婦をしていたメクラヘビのミセスP(ミセス・ピー)との再会を果たし、フクロウの背中に蛇を乗せての旅となる。

    辿り着いたカブールは、ボロン王とバーラン王妃(シマフクロウ)を中心として、それぞれの分野に分かれて先生が生徒たちを教え、フクロウ界で危険な出来事が起きると救助に向かう。
    カブールのフクロウを唯一無二の存在にしているのは、火山の火の石だった。
    ソーレンたちは子フクロウたちが奴隷化されている聖エゴリウス孤児院への攻撃を訴えるが、カブールの幹部達は「それよりももっと大きな悪意があるようだ」と、孤児院のことは後回しにする。
    ソーレンたちはそれぞれのチームに配属されながらも、四羽の絆を深めてゆく。

    そんなときメンフクロウのヒナたちが大量に保護される。
    その中にソーレンが生き別れた妹のエグランタインがいた。
    最初は謎の催眠状態になっていたエグランタインはソーレンの呼びかけに正気を取り戻す。
    フクロウのヒナたちが攫われるのは、「大いなる悪意」と関係があるのか…。

    ===
    伝説の神木、といいつつ、案外あっさり到着していた(笑)
    1巻の催眠術孤児院もかなり息苦しかったが、カブールの神木も組織化されて、主人公たちの個性があまり出ないので大丈夫か?と思ったが、最後に動きがあったので次巻ではなにかあるかな。
    とりあえず火とフクロウの関係が語られていました。

  • スピード感がある、というか展開が早いので、するっと読める分、「ここはもっと掘り下げてじっくり読みたい部分なのに…」という箇所も多いです。

    鏡面湖の場面を読んでいて、ハリー・ポッターの「みぞの鏡」の場面を思い出していました。
    冒険をするものたちにとって、「安定した幸福」や「心地よさ」はときとして自らを見失う障害となるのです。

    ストーリーはやはり先が気になるところ。
    さらに強大で邪悪な組織の影が色濃くなって2巻が終わりました。

  • フクロウたちが主役の物語の2巻です。

    1巻は、森で家族と幸せに暮らしていたメンフクロウのソーレンが、巣から突き落とされたところを、
    別のフクロウに「聖エゴリウス孤児院」へと連れ去れてしまう。
    そこから脱出する・・・・という話。

    2巻は、伝説にもある「ガフールの神木」を目指して旅をし、辿り着いたその場所で、
    他のフクロウ達とともに、邪悪な集団と戦うための
    訓練を始める。
    しかし「聖エゴリウス孤児院」よりも邪悪な集団があると知り・・・・・・


    この本は、面白いです。
    簡単に言えば、信じる心と友情と冒険の物語。
    フクロウの世界の物語なので、餌などを食べる場面は場面を想像しないようにして読まないといけない。

    この2巻を読んでわかったのは、
    この物語の世界は、どうやら人間が絶滅したあとのようです。意外な設定ですね。

    雛だったソーレンが成長したこともあり、才能が発揮されてきて、盛り上がってきました。

    色んな種類のフクロウが出てくるんですが、
    それぞれの大きさや行動等の特徴をうまく表現されているので、わかりやすい。
    3巻が待ち遠しいです。

  • パート2前半では、伝説の「ガフールの神木」に向かっていくさまが描かれています。

    伝説を信じて飛ぶ4羽ですが、

    カラスの襲撃や、

    夢の世界のような鏡面湖の誘惑を受けたり、

    それぞれの心が揺れ動きます

    途中に


    ガフールの勇者たち一覧


    魚くさい・・ツノメドリの夫婦に助けられますが、この夫婦も面白い


    そして


    ガフールの神木に到着

    勇者となる訓練を受けます


    「聖エゴリウス」の悪事はどうするんだよう・・・といいたくなるぐらい忘れ去られていますが・・

    さいごに

    ソーレンの妹のエグランタインと再開したものの・・
    だんだん話が大きく広がってます。

  • 伝説の地。意外と普通。
    活動範囲もかなり広いようだし、なぜ存在が疑われるような伝説になってるのかよくわからない。
    なんとなくこの世界のことが見え始めてきました。
    フクロウたちにこれだけの知能が発達した理由はわからないけれど。

  • 聖エゴリウスより邪悪な連中が何か知りたかったが、解明されず。でも妹と再会できてよかった。

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著者プロフィール

キャスリン・ラスキー(Kathryn Lasky)
アメリカ北東部、インディアナ州インディアナポリス郊外の大草原の大邸宅で生まれ育つ。おおらかな両親のもと、5歳年上の姉とともに、のびのびと育ったキャスリンは、10歳ですでに作家を天職と考えていた。
自然や歴史を題材にした児童・ヤングアダルト向けフィクション、ノンフィクションを中心に多数の作品がある。写真家でドキュメンタリー映画作家でもある夫クリス・ナイトとの共作「Sugaring Time」で、すぐれた児童・ヤングアダルト向け作品に与えられるニューベリー賞を受賞するなど、受賞作品も多い。2003年に書きはじめたフクロウが主人公のファンタジーシリーズ『ガフールの勇者たち』はベストセラーとなり、ワーナー・ブラザースにより2010年に映画化された。

「2015年 『ガフールの勇者たち スペシャル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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