ツクツク図書館 (ダ・ヴィンチブックス)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2008年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840121507
感想・レビュー・書評
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つまらない本しかない図書館には
ダメな人間しかいない。
つまらない本を読むのが仕事の最低人間「女」
最低な女にろくに文句の言えないイイ人「館長」
カレーばかり食べる極度の遠視の幼稚園児「戻し屋」(祖母の代理)
記憶を失い、ニャアと鳴けない、文字を読む知性を得た猫
つまらない本を拝借(盗む)律儀なバナナ大好き「運び屋」
変な人たちのヘンテコ小説。
紺野キリフキにしか書けないシュールな小説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
つまらない本しか置いてない、ツクツク図書館。職員も建物もへんてこぞろい。弱気な館長、運び屋、語学屋、戻し屋ちゃん...そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。女は働かないで、わがまま放題。だけど、図書館にある“伝説の本”の話を聞いて...?奇妙でかわいくってクセになる。キリフキワールド、いざ、開幕。
ふしぎ図書館。 -
ツクツク図書館は変な図書館。ある日出した求人の仕事内容は「本を読むこと」。応募してきたのは、これまた変な女で…。
本を読むことが仕事。それだけ。なんて素敵な仕事でしょう! 館長の真意が気になるところです。
職員達は図書館に眠る「伝説の本」を探すことになりますが、最後まで結末を予想できませんでした。
始終漂う、シュールですっとぼけた雰囲気も、珍しい作品だと思います。 -
何て言えばいいんだろう、不思議な本!異世界に紛れこんでしまったような気分です
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愛すべき従業員たちと面白くない本たち。
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おもしろくない本ばかりの図書館で働く、
着ぶくれしている女。
読書する猫のページのめくり方。 -
うん、この独特な世界観すごく好き。
現実のようでいて、明らかに非現実が漂ってる感じがハマるなー -
部屋から部屋へ果てしなく続く不思議空間な図書館には行ってみたくなった。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-207.html -
『はじめまして、本棚荘』の著者の前作。『本棚荘』が私には謎だったので、予約はキャンセルしてまたつぎの機会に…と思っていたが、キャンセルする前に届いてしまったので、借りてきた。「つまらない本ばかりある図書館の話」だそうで、さらさらと読んでみた。
やはりこちらも謎の小説で、私には「シュール」な作風はあわないのかもしれない。とはいえ、『本棚荘』よりは、図書館である設定はいかされていると思った。
カバーの袖にある著者プロフィールを見ると「戯曲」とあった。ああ、そう言われれば芝居風かなアと思う。
連載元だったダ・ヴィンチのサイトに、「ためし読み」コーナー(http://web-davinci.jp/contents/bungei/rensai03/08.php)あり。