やさぐれるには、まだ早い! (ダ・ヴィンチブックス)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840131360

感想・レビュー・書評

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  • 豊島さんのエッセイ、笑いながら読了。
    私はこのひとの語り口がとても好きだなあと改めて思う。
    またいつか、豊島さんのエッセイが読めたらいいなあ。

  • 「ミホちゃん、彼氏に何あげるの?」「ヤカン」…と書かれた帯がツボに入り読んでみました。
    豊島ミホさんのエッセイ集です。
    私はこの作家さんの本は『エバーグリーン』の1作しか読んだことありませんが、このエッセイは楽しめました。

    全体的に女子のぶっちゃけトークといった雰囲気。
    ちょっと変な一人遊び、恋人へのプレゼントチョイス(冒頭の「ヤカン」には深いわけがあったのです。)についてはまだ序の口。
    AV鑑賞初体験の話や、下着は何年使うか、といった「そんなことぶっちゃけていいの!?」って感じのキワドイ話題をぶちかまし、彼氏との同居を家族に猛反対される、といったプライベートな話題もてんこ盛り。

    読んでいるとついつい「あーそれ分かる分かる!」とか「いや、それはおかしいだろ!」とか脳内で相槌を打って(もしくはツッコミ入れて)しまいます(笑)
    個人的にエッセイの面白いところは、その作家さんの変なクセやこだわりや日常を垣間見ることができるところにあるんだと思います。
    誰にでも多分そういう「変な」部分はあるのだと思うし、だからこそ作家さんがそういう「変な」部分をぶっちゃけてくれるとこちらも共感できるのだろうな、とか思ってみたり。

    この本は基本そういう軽いノリの話題がほとんどですが、ラストの5編(ちなみに全部で50編)で雰囲気がガラっと変わります。
    なんと突如、豊島さんが作家をやめて、このエッセイにも序盤からちらほら登場していた彼氏とも別れ、田舎に帰るということが判明!
    突然すぎて「えっ!!!!!?」って感じです。
    「なんでいきなり?」と、もやもやしたまま読了したのですが、あとがきを読んで少しすっきり。
    作者いわくこのエッセイは「帰りの電車で耳に入る誰かのお喋りのようなもの」を意識したものだそうです。そしてこの連載をしていた頃、本当は疲れていたけれど、決して「疲れた」とは言いたくなかったのだと。
    なんだかその姿勢にじ〜んと胸が熱くなりました。

    そういうことがあって、エッセイ集ではありますが、全体として1冊の小説を読んだかのような感じがしました。

  • 「彼氏へのプレゼントなににする?」
    「やかん!」
    っていう感じの帯だったとおもうけど、そんな素敵な女の子が主人公の小説家と思ったら、L25に連載していたコラム集だったのだ。がっくし。
    けど作者のそんな感性が気になるような、そうでもないような。。

  • 豊島ミホが好きだ。もっと好きになった。こんなに赤裸々で良いのかと思う(だって彼氏と別れたこととか……)一方、この人の飾るところも飾らないところも、そういう等身大の女なところが好きだなあと思った。

  • 豊島ミホさんの普段ノリのエッセイが50編。繊細な感覚と鋭いツッコミが共存し独自の世界がおもしろい1冊です。テンポよくすいすい読んでいた前半から、後半は、作者が東京を出てそしてしばらくして帰郷することに話が及んでいく。詳細は記していないだけに、作者の心中を思うと読む方も晴れない気持ちになった。元気になって下さいね。

  •   

  • フリーペーパーL25に連載されていたエッセイ集。
    世代的に似ているのもあり、楽しく読めた。

    ほぼリアルタイムの出来事でもあり、日記みたいな感じ。

  • フリーペーパー『L25』の連載をまとめた本。私にはあいませんでした。図書館予約数は13(2010/02/17現在)です。

  • 彼女の本は初めて。小説も読まずにいきなりエッセイ・・・。でもすごくよかった。桜の話やフィルムの話、ドライヤーの話、彼氏との別れの話など、いちいち「キュウ」となった。少し元気を装っているのかなと思っていたら、あとがきで、このエッセイはL25で連載されていたもので、疲れたOLに少しでも元気になってもらいたいと、自分の疲れは書かないようにしていたとあった。誰にも吐露できない疲れは確実に蓄積するように、著者もこの連載の終了間際に生まれ故郷へ帰るという事態になっている。あとがき時点(2009.10)ではまだ故郷の方にいるようだった。どこにいても構わないので書き続けて欲しいなと強く思った。

  • 豊島さんが作家活動を休止してしまうのが本当に残念で仕方ないけど、この本を読んでますます豊島ミホという人が好きなった。

    何かにつまずいたとき、新しい環境になかなか馴染めない人に是非読んで欲しいなと思う一冊。

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著者プロフィール

2002年、新潮社「女による女のための『R-18』文学賞」で読者賞を受賞し、同年『青空チェリー』刊行でデビュー。著作に『檸檬のころ』『夜の朝顔』『リテイク・シックスティーン』などがある。

「2010年 『神田川デイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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