ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)

著者 :
  • メディアファクトリー
4.14
  • (254)
  • (318)
  • (137)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 1811
感想 : 226
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840139113

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この巻のMVPは文句なしでリンさんですね、全校生徒ぶんのを一晩で!ナルもちょっと肩くらいもんでさしあげてもバチはあたらないと思います。
    そういやカメラ代と引き換えにバイトしてたのに収入があった件はここで解決してたのか

    印とか九字とか出てくると大人になってもついつい真似してやってしまうものなんだな...横から始まる...なるほど

  • メタ視点で考えてしまうと、終盤の麻衣の葛藤と無謀な行動はこれが少女小説だから、なのだろう。もう少し年齢層高めの話として書かれていたらきっともっと淡々と割り切って話が進む。それはそれで面白く演出することも出来るだろうけれども、この本のターゲットたる現役学生な読者はやりきれない気持ちになるに違いない。ガス抜きをしてくれる、自分の気持ちを代弁してくれる誰かが必要。それが麻衣。
    でもリン以外の味方全員に思惑を隠して一人で憎まれ役を引き受けたナルはちょっと格好つけ過ぎじゃない? 考えがあるならリン以外の他人だって頼っても良いんじゃない? と思ってしまった。とても彼らしいやり方だけれど。
    ――ここまでが読んだ直後の勢いに任せた感想。

    前巻の感想が「人間怖い」だったけれども、この巻も「人間怖い」。けれどそれ以上に遣る瀬無いお話だった。
    ひとつひとつはありがちな悪条件が重なって、噛み合って、個々人の心の中の鬱屈としたものが気づかぬうちに大きな悪意の手助けをしてしまう。現代ならちょっとその手順おかしいなって誰か疑問に思おうよって気がしなくもないけれど、インターネットのない時代だとこんなものか。それがこれほどまでに陰惨な結果を齎してしまうなんて恐ろしい。後半の推理が麻衣の夢頼みになってしまって驚いたけれど、いっそ麻衣の夢がヒントになって何かもっと別のきれいな解決があるのでは……とご都合主義な期待だってしてしまった。けれどそんなことはなくて、このシリーズらしいとても静かで意外な程にあっけない幕引きだった。ナルの機転はお見事。リンも、一晩でやってくれましたと言わんばかりのあの準備をどうやって整えたんだろうか……すごすぎる。無事に解決して本当に良かった。
    自身の考えた呪詛に飲み込まれてしまった犯人の子は、もし入学したのが別の学校であったならいつか希望通りの進路に進みナルたちと肩を並べて事件の解決に当たることだってあったのかもしれない。全てを学校のせいにするのもな、という気もするけれど、それでもやはりこの学校はやや異常に感じてしまって、そこも含めて遣る瀬無い。

    根底に心霊モノというお約束がありつつ、幽霊怖いに留まらないぞくりとするお話が続くのはお見事。次巻にも期待。

  • 次々起こる怪奇現象が恐ろしすぎて、このライトな文体でないととても読めない。これでも休み休みじゃないと無理。麻衣の能力がどんどん研ぎ澄まされてきてます。いやー、怖かった。

  • さすがに怖かった。会話文が長いのを気にさせないのはすごいよな。会話の中の情報量が豊富。漫画でも小説でも、いいところだよねここは。

  • 休日の昼間に一気読み。完全にハマってます。面白い!!!

    ただ、ひとつ気になることがあるのですが、麻衣、学校どうした。
    (しかし面白さでそこ忘れました)


    麻衣の力がいよいよ開花してきた?感があり、手に汗握って読みました。
    みんなにわからないのわかっちゃう麻衣、かっこいいよ!
    本人は辛い、不安だそうですが、全く関係ない私は「言え、言うんだ麻衣!!」でした。
    麻衣の夢に出てくるナルは、なんであんなに優しそうなのかな?だれかの象徴なんだろうか?(麻衣のわからないこと教えてくれるし…)

    今度は蠱毒の話です。自殺した生徒の坂内くんがこっそりと仕掛けていたのでした。
    最後の最後まで展開が読めなくて、うわわ〜っ!!どうなるんだ!!!と思いながら読みました。
    よかった…陰陽師大活躍だなあ、前回も今回も、というかんじです。

    さ、次!

  • 【図書館本】加筆箇所が怖い! 原作よりも怖かったよ! 悔しいことに、ビビった! 原作よりぼーさん曰く“手枷足枷”が付いて調査しにくい現場。相変わらずムカつく松山。生徒会メンバーや用務員さんなど素敵キャラも追加されてて、旧作よりも読んでて楽しかった! 安原さんの調査能力が光ってた。凄い人だとはわかってはいたけど……恐るべし、越後谷……。

  • 図書館より。

    やっぱり一気読み。面白かった!
    学校ネタが続くのかと思ったら、今度はこうきたか~。
    主人公は本当にいいこだね。

  • 120525

  • この感じで単行本化しないだろうか。。。

  • 第4作になり、ミステリー色はすっかりなくなってしまいましたが、その分サスペンスは大幅アップ。最後、こんなに巨大に問題が拡大してしまったのを一体どう収拾するのか謎でしたが、納得の解決。ある意味、この小説世界のルールでの「合理的な解決」と言えそうで、すっきりと腑に落ちました。さすがです。

全226件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野不由美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×