※キノの旅2 the Beautiful World (電撃文庫 し 8-2)
- メディアワークス (2000年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840216326
作品紹介・あらすじ
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。
感想・レビュー・書評
-
主人公キノと喋るモトラド(バイク)のエルメスが織りなす多種多様な国への旅の物語、第2巻です。
時系列に無関係の短編が収録されています。
今回も、様々な国や道中で出会った人間を旅人キノは第三者として見聞きします。
旅は淡々と進みますが、一つ一つの出来事には重く濃い内容があり感心します。
3巻にも期待します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすい。適度なシニカルさも良い。
-
後書きに作者らしさが出てた。自分は好き。
-
アニメは2003年でしたか。もう10年も前になるんですね。いつか読みたいと思いながら読む機会がありませんでした。多分に示唆的で、風刺的な話ばかりで、ウィットに富んでいるというか、皮肉めいているというべきか。お気に入りは「自由報道の国」。人によって見方がこれほどまでに変わるというのは、現実の報道を見ていても実感させられるところです。「優しい国」は・・・やはりラストのさくらの手紙が切ないですね。
-
キノの旅2作目。
最初の旅とか、「森の人」って名前の銃を手に入れる話とか。
物の見方は見る側によってものすごく変わるという話とか。 -
雰囲気が好きです。
『優しい国』には感動しました。いい年なのに泣かされるとは思いませんでした。
作者の才能が恨めしいです。 -
「優しい国」は1巻の「大人の国」みたいな感じで住民総出で襲って来んのかなぁと思ったら…悲しいね
-
エゴだっていいじゃない。それよりは前半の皮肉っぽいのとか、章立てが時系列に沿ってなさそうなのが嫌な感じ。時系列を揃えたところで、乱読する人には関係ないですが。
-
【図書館の電子書籍はこちらから→】 https://web.d-library.jp/titlib_e/g0102/libcontentsinfo/?conid=209955
-
注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
2巻
「何が正しいのか? 誰が正しいのか? 何か正しいのか? 誰か正しいのか?」 -What is "right"?-
発売日:2000年10月25日
おもな登場人物:キノとエルメス、シズと陸、師匠と弟子
目次
●プロローグ「砂漠の真ん中で・b」
●第一話「人を喰った話」
●第二話「過保護」
●第三話「魔法使いの国」
●第四話「自由報道の国」
●第五話「絵の話」
●第六話「帰郷」
●第七話「本の国」
●第八話「優しい国」
●エピローグ「砂漠の真ん中で・a」
●特別編「続・絵の話」(目次未記載・シズのお話)
あとがき