キノの旅 (7) the Beautiful World (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 4009
感想 : 161
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840223867

感想・レビュー・書評

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  • お師匠さん多め。

    意地悪に読むとキノは結果的に「キノ」の人生を乗っ取ったようだなあ。「キノ」の代わりをし続けなければならない呪いでもあるかも。
    まあキノはこういう特別なエピソード以外は、個人というより象徴って感じである。

  • ずーっと思ってたんだけど、キノの旅って星新一感あるよな、一つの事実に対して多面的な視点を当てるところとか。他国や他人に対して、キノがあくまで客観的な立場を保っていることが効いてると思う。

    ■何かをするために・b
    ■迷惑な国、、、「ある程度の迷惑」で割り切れるレベルじゃないと思うけど、彼らの国の技術力からしたら「ある程度」。これも価値観の相違というかなんというか。通りすがりだからできること。
    ■ある愛の国、、、羊てあんた
    ■川原にて
    ■冬の話、、、情景描写が特に秀逸、なんてことは全然ないんだけど、キノの旅のこういう静寂に満ちた、閉じた話は好き。時々挟まる雪の描写が好きだなあ。オチは別にどうでも良かった。
    ■森の中のお茶会の話、、、キノの旅らしい残酷さ。師匠お化け苦手なのめっちゃ意外。
    ■嘘つき達の国、、、これはすごく印象に残ってた話。まさか男も嘘つきだとは。幸せの形とは?
    ■何かをするために・a、、、キノにもこんな時代があったんだなあーって話。罪悪感とかじゃなくて、キノはちゃんと自分で選んで今のキノになったんだなという安心感。師匠との日常が可愛い。

  • ストーリー上の大きな展開もなく、国々を経めぐるキノとエルメス、そしてシズ様と陸の旅をえがく本シリーズですが、ここにきてキノとその師匠の過去や、シズ様が旅をする理由など、ストーリーの中核になる設定が、すこしずつ明らかにされています。

    正直なところ、本シリーズに対する興味の中心はそこにはないのですが、それでも今後どのようなかたちでこれらの設定がストーリーに絡んでくることになるのか、もうしばらく見守っていきたいと感じました。

  • キノの旅、第七弾。秀逸な話「迷惑な国」「冬の話」「嘘つき達の国」

  • 『生きていると 悲しい
    生きていることは 悲しくない』

    全体的に、
    う?ん、まぁ面白いか。
    大きく外れてはいないなと思った。
    「森の中のお茶会の話」くらいかな?
    意外。。。とはいいたくないけど、う?ん、ありかな。

  • ときおり語られるキノの幼少期エピソード。ある時期までは無邪気で子供っぽいのにいつ頃からあんなスレた感じになってしまったのだろうか。でも現在のキノも年齢的には15才前後くらいみたいだし髪長かった頃からまだそんなに時間も経ってないような気もするけど

  • 口絵カラー部からいきなりあとがきってどういうことなの…(笑)「森の中のお茶会の話」は思った以上にエグかった。唐突にこういう話も混ぜてくるから油断ならないですね。とりあえず師匠のメイン話は注意か?「嘘つき達の国」はある意味これがハッピーエンドなんだろうか。物理的には薄い一冊ながら、相変わらずいろいろな印象を与えられますね。

  • 相変わらず極端な国ではあるものの、現実の社会のもつ側面をすこし強調しただけだなと思いつつ読み進めました。

  • 図書館で借りた本。
    「迷惑な国」国自体が大きな戦車のように、常に移動している国と、それを遮ってしまった国の話。
    「川原にて」シズがバギーと出会った話。
    「冬の話」宗教的に、自然治癒以外の回復手段が許されない国。病気やけがの時は、異宗教の人に殺してもらう話。
    「山の中のお茶会の話」山の中に住む老夫婦と、師匠がお茶をした時の話。グロい。
    他、短編。

  • 「迷惑な国」
    「ある愛の国」
    「川原にて」
    「冬の話」
    「森の中のお茶会の話」
    「嘘つき達の国」
    「何かをするために」

    「迷惑な国」の起承転結の綺麗な感じが好き。
    前後に付いているエピローグが本作は少し長い。
    キノと同じく母親の行動は私もよく分からない。

著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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