イリヤの空、UFOの夏 その4 (電撃文庫 あ 8-9)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.92
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本棚登録 : 1406
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840224314

感想・レビュー・書評

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  • 2006/12/11購入。2007年漫画・雑誌等を除く100冊目の読み終わった本。ギャグはなりをひそめ、全編シリアス。読んでいる途中視界がぼやけることはあったけど涙が流れることはない。何故だか心を空っぽにされた感覚。目を背けたくなるような、吐き気がするような人の弱さ汚さを突きつけられ息苦しさを覚える。初めは好きになれなかった主人公にお前は良くやった、だからもういいよと声をかけたくなる。主人公を内から外から押さえつけていた圧力が解放され、共に感じていた息苦しさがなくなり、南の島のラスト。最後の一行が切ない。

  • 20070726
    半日

  • 王道。この王道なお話を面白くするバランス感覚を、才能というのでしょうか。

  • とりあえず感動した。感動という言葉が適切じゃないのはわかるんだけど、それ以外に上手い表現が出てこない。喜びと悲しみが両方、そんな気分になった。この「イリヤ」という作品はは本当に心の中がよく描かれた作品だったように思う。特に浅羽。一巻からたった一夏で大きく成長したな…と。イリヤとの出来事を思い描く度に、よかったね…と胸が苦しくなります。「若さ」がここまでありありと描かれた作品というのも珍しい。こんな作品に出会えてよかったと思う。

  • SFネタボーイミーツガールその4。
    構造が見えにくいが典型的な学園物雰囲気型のボーイミーツガール。
    そのほか全て雰囲気を出すためのガジェットで実体的な意味はない。

  • 「おれは、おれは最後におまえに殺されるんならそれでよかったんだよ!」 ◆ 2004.11.21.読了。未所有。最終巻。夏が、終わる。著者近影に「ハッピーエンドかアンハッピーか」とあったが、そんなもので区切れないとは思った。

  • イリヤの空の最終巻なわけだが、その3に比べるとややペースダウン。面白くなかったわけではなくその3のクオリティが高すぎたからだと思う。あと、水前寺の出番がほとんどないせいかな。そんなわけで、以下読書中に感じたこと。<br>
     ・各キャラの弱さや汚さがイイ感じだった。浅羽と吉野なんか特に。<br>
     ・クライマックスのイリヤと浅羽のやり取りは感動できた。すこし、ありがちかもしれないけどな。<br>
     ・よかったと思う反面、水前寺に対する対処は甘くないか?とも思う。ちょっと疑問。<br>
     ・水前寺の前世に噴いたw<br>
     ・構成のうまさが目立った巻だった。実力があるってこういうことだなぁ〜。<br>
    以上より★四つ。消化不良もなくすっきり終わってくれてもう大満足。ボリュームが四冊でちょうどいいな。自分は読むの遅いし。とりあえずいつかもう一度読みたくなるような作品だった。

  • よかった。これを読んでいた夏休みがなんだか印象深い。

  • 秋山瑞人は、凄い、と思った。

     本編を読み終わり、あとがきも読み終わって。
     正直、むかついた。

     俺は思ってた。
     こんな作品を書いてしまった著者が、まずやることといったら決まってる。

     なのに。
     言うにことかいて”ぎっくり腰”だと?
     おい!あんたが今、話さなけりゃならんのは、そんなことじゃないだろ?
     イリヤや浅羽のことだろ?
     それが、ぎっくり腰だの親しらずだの。その上、「次の話」ってなんだよ?!
     犬?便所?
     そんな愚にもつかんことはどうでもいいんだよ!
     あんたが今、書かなくちゃならないのは、自分がいかにキャラクターたちのことを大切に思って
    いた、とか、自分ももっとイリヤの幸せな姿を書きたかったが出来なかった、だの、イリヤと浅羽
    のその後、だのだろ!
     つまりは、作者が作品以外の場所で作品について書く、という……恥ずべき行為だろ!

     なんでって、そうすれば……そうすれば、俺はコイツを、こんな話を書いた秋山瑞人という奴を、”見下す”ことができる。
    こんな悔しくて切なくて渺茫とした思いをさせてくれた奴を、”はっ!所詮はこの程度の、作品を自分で汚すような奴か”と思うことで……自分が味あわされた気持ちの埋め合わせと、自分
    の意地が通せると思ってた。

     でも、秋山瑞人はそうしなかった。
     作品を汚さなかった。キャラクターたちも汚さなかった。
     タフぶりやがって、と思う。
     こんな作品を書いた奴が、そういう思いを抱かないわけはないんだ。絶対に、作品に、キャラ
    クターに何か語りたい筈なんだ、と。

     でも、秋山瑞人はそれをやらなかった。
     作品以外の場所で、語らなかった。
     作品を汚さなかった。
     だとすれば、俺は正直に認めるしかない。

     秋山瑞人は、凄い奴だということを。
     この小説が、凄い作品だということを。
     この作品に出会えた僥倖を、感謝しなくてはならないということを。

     「イリヤの夏、UFOの空」を読んだ夏が、確かに存在していたといことを。

  • ひと夏の逃避行。最後はもう…… 
    部長の最後の一言には震えましたw

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秋山瑞人の作品

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