半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840235198

感想・レビュー・書評

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  • ライトノベルというジャンル分けがされていることを全く知らずに読みました。
    (橋本さんのツイッターで知りました・・・。)
    私にとっては活字は全て「小説」というくくりだったもので・・・。

    橋本さんの作品が好きで、過去のものに遡っていったら
    半分の月にも辿り着いた、という感じです。

    内容は若者向けかもしれませんが
    それでもやっぱり、橋本さんの作品は好きだなぁと思います。
    ものの書き方、言葉の選び方がしっくりきます。私には。

    これからも橋本作品は買い続けます。

  • 最終巻。

    いつも思う、思い入れの強い作品ほど、
    離れたくなくなる。

    出会いが、得られたものが大きいほど、
    別れが、失われるものが大きい。

    それは幸せなことなのか、不幸なことなのか。

  • ■書名

    書名:半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter
    著者:橋本 紡

    ■概要

    山上祭二日目。秘密のオークション会場では、女子の写真の競りが
    白熱していた。特設リングでは伝説のマスクマン、スペル・ソラール
    が華麗な技を繰り出していた。そして、体育館の舞台では、演劇部長
    に急遽スカウトされた里香が、ヒロインとして舞台に立とうとしてい
    た。夏目、亜希子も駆けつけて、いよいよ緞帳が上がろうとしたとき、
    謎の乱入者が現れ―!?
    書き下ろし番外編『雨 fandango』の後編に、『dragonfly』
    『市立若葉病院猥画騒動顛末記』『as the summer goes by』の番
    外編三篇を加えた『半月』短編集第2弾。シリーズ、最終巻。

    ■感想

    とうとう最終巻です。
    8巻ですが、楽しく読ませて頂きました。
    ライトノベルですが、普通の小説のように楽しめました。

    本巻に収められている短編集について。

    ・『雨 fandango』後編

    これが本当の本編最終話ですね。
    非常に良いハッピーエンドです。
    メインの登場人物、全員がそれぞれの個性を発揮して、行動して
    います。

    演劇とは言え、結婚式が出来たのは、里香と祐一にとって非常に
    良かったように感じました。

    ・『dragonfly』

    祐一が入院する前(1巻の前)の予備校でのお話し。
    予備校の熱血先生と裕一のやり取りがメインのお話です。
    本当に、普通の日常で、恐らく似たような状況を体感した人も結構
    いるように思います。

    しかし、この裕一という主人公は高校生のくせに、自分の性格の事
    をすごくよく分かっています。
    精神的(考え方的)には、恐らく30代の人間に引けをとらないと思い
    ますね。大人すぎです。

    ・『市立若葉病院猥画騒動顛末記』

    1巻の途中に発生したエピソード。
    多田コレクションを守るための、病院内での戦いが描かれています。
    これは、いたって普通ですね。
    無くてもよかったかな?

    ・『as the summer goes by』

    里香が転院してくる前のお話し(1巻より以前のお話し)
    里香とクラスメイトの、不器用で正直なやり取りが描かれています。
    お見舞いに行く少女が、最後に、「一番誠実に接してくれたのが里香」
    という事に気づくあたり、大人ですね。
    中学生でこんな気づき出来る人、そうそういないと思います。

    あ、でも、思春期は敏感だから、このような事を感じたりしている
    のかな?(もう自分の時のはさっぱり覚えていないです・・・)


    まとめると、特に必要のないお話もありましたが、『雨 fandango』
    が収録されているだけど、十分だと思いました。
    (というか、雨の前後編だけをまとめて、一冊にするだけで十分
    だったのではないか?と思ってしまいます。)


    長い間楽しませて頂き、ありがとうございます。

  • 最終巻。だけど短編。おまけみたいなもの。
    はじめてラノベで泣いたことを決して忘れない。
    「ねえ、これって安っぽい感傷かな?」
    「いいんじゃないですか、それでも」

  • 伊勢、志摩などを舞台とした作品です。

  • 収まる所に収まった最終巻。大団円。

    目次
    雨(後編)
    蜻蛉
    市立若葉病院猥画騒動顛末記
    君の夏、過ぎ去って

  • 今度こそ、番外編も含めて「半分の月がのぼる空」の最終巻です。
    こちらも7巻と同様にバラエティに富んだ四つの短編を収録。
    この巻を読んで改めて思ったけど、小夜子さん非常にかわいいな。まったく。
    楽しみにしていた学園祭の短編の後編がとてもよかった。
    大団円ってやつですな。
    ふたりの物語は今度こそ本当に終わってしまったけれど、小説で語られていない先の未来でも、ふたりは幸せに暮らしていると思います。絶対。
    大好きなシリーズになりました。
    終わってしまうのが名残惜しくて仕方ない…。

  • 雨の後編がとてもよかった
    最後のお話がまた1巻に続いていくようなお話でいい終わりだったな、とおもいました。

  • これで完全に「半分の~」も終わりです
    個人的に凄く幸せな終わり方でした
    好きだったのは「dragonfly」です
    里香と出会う前の裕一の話
    こんな時期が自分にもあったなぁ(あるなぁ?)と感じながら読みました

  • 短編集第二弾。
    これで、ホントの本当に終わりなんだなぁと思うと寂しい。
    でも、皆が幸せな姿のままで終わらせてくれて、良かったとも思う。

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