塩の街

著者 :
  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840239219

感想・レビュー・書評

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  • 有川氏の原点にして、自衛隊シリーズ第1弾。
    人間の綺麗な部分も汚い部分も見えるのは災害時だということを教えてくれる。愛する人と世界を天秤に掛けて、前者を選択した男たち。

    陳腐かもしれないが、人って素晴らしい。

  • 星3つは辛いかな。本当は3.8くらいにしたい。
    小説として読むというより、片っ端から映像化しながら読むエンターテイメント。
    3.8なのは、随所のいろいろなラブシーンが自分の年だと食傷気味な描かれ方だから。著者らしさは全開で、好きな人は好きな展開だと思う。
    実際に映像化したら、入江氏役の俳優さんはたまったもんじゃないとは思うけど、自分の中でキャスティングして動かしながら読むと大変面白かった。
    ネタバレはしないけど、大丈夫。
    「彼らの幸運を心から願っております。」勿論!

  • キュンとした。
    ニヤニヤした。
    ドキドキした。
    空の中、海の底も楽しみ。

  • 若々しいです

  • 10年ほど前に文庫本で読んだ作品を、久しぶりに読みました。以前読んだときは、まなと近い歳でしたが、今はもう秋庭に近い歳に。まなの歳を超え、また秋庭と近い年齢になって改めて、2人はとても成熟していると感じます。こうありたいと感じる姿です。特にいまはコロナウイルスという未知のウイルスを恐れる日々。少し作品の設定と重ねる部分があります。恋のためではないとしても、自分はこの人たちのように生きているでしょうか?
    思えばこの作品から有川さんの作品を読むようになったと思います。あとがきではラノベの制約について語られていましたが、ラノベだからこそ手に取ったひとりでした。この作品が大好きになり、自衛隊三部作や図書館戦争シリーズを読み漁り、いつか自分もこんな恋がしたい、、と思いをはせていました。
    残念ながらアラサーとなった今も運命のお相手は現れておらず、現実に打ちのめされる日々です。。現実にはないきらきらに目が眩んで、少し有川さんの作品から離れていたのですが、久しぶりにこの作品を読んで、やはり好きだと感じました。ほかの作品も少しずつ再読していこうと思います。

  • 記録。
    何年か前に読んだ作品です。

    「図書館戦争」に続いての有川浩さんの作品でした。
    「自衛隊三部作」の中でも大好きな作品。
    塩害という、ファンタジーな世界観が面白くて
    登場人物の恋の行方や展開に引き込まれていきました。
    個人的にヒロインの名前が同じということもあり、
    親近感が湧いたことも気に入ったところです。
    この作品がデビュー作ということにも驚きでした。

  • 塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
    塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
    その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。
    男の名は秋庭、少女の名は真奈。
    静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。
    あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。
    それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた……。
    (アマゾンより引用)

    もう少し作戦実行を分かりやすく書いても良かったんじゃないかなって感じ。
    クライマックスがドンッときて、あっけなく終わった印象。
    でも、番外編みたいなやつが良かった!

  • 「世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。[...]
    そのうちの一つの恋が、世界を救ったのだ。世界を救うなんて大上段な使命感ではなく。ただ好きな人を守りたい…世界を守りたいなんて思って世界を守る人はいない。好きな人がこの世界にいるからだ。」(280 ページ)

    塩が世界を飲み込む世の中で、人々は必死に恋をする。
    ただ、その中の恋の一つが、偶然に世界を救うだけ。

    必死に生きる彼女と、必死に守る彼。
    そんなかれらの必死な恋の物語り。

  • 自衛隊三部作といわれる「陸」編。

    突如飛来した巨大な塩の結晶によって、壊滅的な被害を受けた東京。

    結晶を見た者は塩と化してしまうという塩害。

    そんなパニックの状況でなければ出会う接点もなかったであろう、空自パイロットと女子高生の恋の物語が展開する。

    お互いに恋愛に不器用で、そして厳しい選択を迫られながら、2人の結びつきが深まっていく姿に感動する。

    出てくるキャラは濃くもあり、おかしくもあり。
    登場人物もとても魅力的である。

    こんなに純粋な恋愛ものとは思っても見なかっことが、逆に感動を増したと思う。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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