ロスト・コントロール -虚無仮説1- (Daria Series)
- フロンティアワークス (2013年10月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861346644
感想・レビュー・書評
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フェア合わせでとりあえず1巻のみ。台湾の作家さんで舞台はアメリカFBIもの。違和感があるかと思いきや、その辺は大丈夫でした。主人公の受が事件を通して自分の隠れたトラウマに向き合うお話…でいいのかな?この巻のみでは恋愛も物語もプロローグの趣が強い。物語は始まったばかりで先が見えない感はするけれど、攻や周囲のキャラの描写に手抜きがなくアメリカの刑事ものドラマ好きが楽しめる作りになっている。BLとしてはドキドキする展開があまりなかったがその辺は後半に期待。攻の思惑が明かされればかなりポイントが高くなるかも。どちらにしても1巻だけで決めてしまうのは早計と思わざるを得ない本。物語の結末をどう締めくくるのか、次の巻が今から楽しみ。
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台湾の人気BL作家さんということで、興味津々で手に取りました。…かなりの分厚さ。舞台がアメリカ、FBIの捜査官がメインキャラで、これは海外ドラマ「CSI」などジェリー・ブラッカイマー系が好きならば、もうたまらん設定です。
サスペンスミステリーなので、恋愛と同時にメインとなる事件も読み解かなければなりません。ものすごくのめり込んでしまい、読むのに時間がかかりましたがその分満足度も高い作品でした。
ワンマンで仕切りたがりの俺様な上司であり、かねてから密かに好意を抱いているハイエルの下で働く藍。
危険な捜査の状況下で、次第に二人の距離が近付いていく様に思わずドキドキさせられます。
心情の描き方が細やかで、その上事件も人間関係の繋がりが上手く二人の恋愛に絡んでいて、思わず手に汗握ること数知れず。ハイエルのチームのアニタとダニーも生き生きと描かれていて、表情やしぐさが目に浮かぶようです。
藍は子供の頃の親子関係から自殺願望があるとカウンセラーに指摘され、そのことに激しく抵抗を感じています。
そして、ある日起こった少女誘拐事件を捜査するうちに、藍は自分の過去やハイエルへの想いに真正面から対峙することになります。
恋愛面ではもどかしい進展。ハイエルにも抱えていることがあるからです。でも、彼は素振りは隠さないし、俺様らしく攻めています。そんなハイエルに藍は遊ばれてる、セフレ扱いと思いつつも惹かれる気持ちは抑えようもなく…!
事件はとても重く暗い気持ちになりますが、もうひとつの事件との関係も見逃せないところです。海外ドラマ見慣れていると、耐性ができているのでだいたい先が読めるかもしれません。
まだ事件は半分しか解決していない様相。二人の関係とともに続きが楽しみです。 -
★4・3
海外の作家さんの本読み慣れてないから最初入り込むのに時間かかったけど、話が進むにつれてどんどん引き込まれました。海外ドラマを見てるような展開や、こういうFBIだとか事件が起こるサスペンス大好きだし、プラス主人公が抱えてるトラウマっていうのがツボど真ん中!事件の真相もだけど、藍やハイエルが抱えてるもの、2人の関係などなど、次解決してうまくいくのかハラハラです!BLっぽいシーンそんなないけど、仄かに匂わす感じがまたいい!十分萌えた~~
あと登場人物がカタカナ名だから、誰が誰なのかわからなくなって読み返すってことが多々(汗)カタカナ名苦手~;