- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861823077
感想・レビュー・書評
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資料ID:21100808
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借金大国ニッポンの未来を見据える為に読むべき。
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この本は今の国家財政の問題をデフォルトの歴史を踏まえ、明解に論じている。日本人全員に読んでもらい、現状を直視してほしい。
公的債務の正当性は、その債務が将来世代の人々がその恩恵を受けるか否かだと思う。将来世代が恩恵を受けない用途の資金調達は国債発行ではなく税金によって実施すべきである、と思う。
高齢者の方は、生活が苦しいからと言って年金減額や増税を拒まないでほしい。拒めば、我が子や孫が悲惨な生活を余儀なくされるのだから。 -
【読書その6】「我が国の財政は、税収が歳出の半分すら賄えず、国と地方の長期債務残高は平成24年度末には対GDP比で195%に達すると見込まれ、厳しい状況。こうした状況をそのままにすると、国債市場における我が国の信認が失われ、その結果、金利が大きく上昇し、財政危機に陥る事態になりかねない。」これは、今年の頭に決定された政府の「社会保障・税一体改革素案」の「はじめに」のフレーズ。そのような日本の公的債務状況をどのように考えるべきかと思い、手にとったのがフランスの大統領の諮問委員会の委員長でもあったジャック・アタリの本。専門的な用語が多くて難しい本なのかと思っていたが、公的債務の歴史から始まって、今日の各国の公的債務の状況についてかなりわかりやすく説明していた。国の社会保障制度を支える役所の一員として、自分のやれることは考え、しっかり取り組み、説明責任を果たしていきたい。さらに、近々子供が生まれ父親になる立場としても、今後生まれてくる将来世代に負担をつけ回しはしたくない。この本を読んで、それらの気持ちを新たにした。
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必読。
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国家の債務の歴史を紐解き、豊富な史実をもとに説明している。そのうえで肝要はプライマリーバランスと経済成長だというその説に新鮮さを感じられないのはその他政治家・エコノミストが皆彼にならっているせいか。でも具体的な歳出削減と税収アップの道筋を誰も示せずただ危機が来るのを待ち構えている。削減は当たり前と思っている壁を崩せば案外簡単なのかもしれない。
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やはり経済成長しかないのですよ。
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歴史と国家債務との関連を初めて知った。
世界史の裏に国家債務が密接に関わっている事は
知ってしまうと当たり前のように思えるが、新鮮であった。
国家債務を抱えた国は必ず破綻する。
我々は現在のツケを将来の世代に残してはいけない。
しかし、自分の身は自分で守らなければならない事を
痛感した。 -
前半は公的債務の歴史をその起源から辿る。後半は現在世界の先進国が直面する過剰債務の解決策を提示する。キーワードは「経済成長」と「健全な公的債務」。経済成長に陰りが見え、経済成長無き未来を模索する動きもある中、改めて経済成長は持続的な発展と繁栄の為に最も重要であると考えさせられる。また借金自体は未来にそれ以上の見返りを期待できる場合は正当化できるという視点も、当然のこととはいえ新鮮である。行政のスリム化と筋肉質な効率化が今後重要である。しっかりと未来に富を生み出す債務のみをファイナンスし、現世代の生活維持にかかる日常的な債務は排除すべきである。まるで世界はガラスの上に立つ極めて不安定かつ繊細な存在であると感じた。
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* 債務の対GDP比が90%を超えると経済成長に陰り
* 日本は2020年には300%に.60%にするには20%の歳出削減か増税
* 主権債務の8つの方法のうち常に採用されるのはインフレ
- 増税,歳出削減,経済成長,低金利,インフレ,戦争,外資導入,デフォルト
* 危機が切迫すると政府は楽観主義者になる
* 債務危機は市場の信頼が失われると起きる
* 債務超過の国のほとんどは最終的にデフォルトする
* 「21世紀の歴史」
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