歴史家の城歩き

  • 高志書院
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862151582

作品紹介・あらすじ

縄張り図を30年描き続けた歴史家の2人(考古学と文献史学)が、城跡のどこを見て、どうやって歩けば城の歴史がわかるのか? 実際に城跡を歩きながらトコトン語りあう! 縄張り図+写真200点を使って、やさしい言葉でわかりやすく語りかける、城好きな人も、そうでもない人も、城の観察眼が研ぎ澄まされる初めての入門書。
カラー写真200枚をQRコードで全公開! 城のチェックポイントがひと目でわかる。

感想・レビュー・書評

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  • プロが書いた専門書。縄張り図を中心とした紹介で、「城は縄張」であることをあらためて思い知らされる。城郭研究は軍事研究として扱われ、戦後歴史学では隠避されてきたというエピソードには、昨今の城ブームを考えると隔世の感がある。

  • 結構専門的で、話しに全然ついていけない。用語を調べながら読んでいる。


    「縄張り図」=城をどのように「読んだか」「見たか」を表現するだけのこと。
    なぜここで彫が曲がっているのか、なぜこの土塁はまっすぐなのか、土塁や郭の縁がきれっところ、郭の縁でへこんでいるところ、なぜそこが来ているのか、いこんでいるんかみます。
    白の構造を自分なり記録するメモ。

    自然地形と人口の構成物をおどう見分けるのか後世の改変痕をどうやって見定めるのか

    切岸  斜面を削って人工的に断崖とした構造で、斜面を通しての敵の侵入を防ぐために作られた。鎌倉時代から戦国時代にかけて造られた城、特に山城の周囲に多く、また鎌倉の周囲の丘陵斜面にも作られた
    堀切  主に山城に用いられる防御のための土木建築物。城や城塞群において、外敵の侵入防止や遅延のために曲輪や集落の周囲や繋ぎの部分を、人工的に開削して溝(堀)するもの。空堀の一種。
    犬走状 城の石垣や土塁と、堀の間に設けられた狭い空き地をいう。彦根城、岸和田城など多くの城で見られる。
    腰巻石垣  土塁の下部に築いた石垣
    鉢巻石垣  土塁の上部に築いた石垣

    山城は山頂から降りながら見る。でないと防御側の立場から城を見れない。

    堀切があるということは戦闘用の城である?
    城の聖地論(中澤克昭)

    Ⅰ、城の見方と考え方
    置塩城(姫路)
    由井城(八王子)
    滝山城(八王子滝山)
    三木攻めの陣城(兵庫県三木)


    川越城にいったことあがあるくらいだけど、川越城しゅうへんが完全な住宅地であることを考えると、多くの遺構はいまはみることもできないのだろうなとなんだかさみしい気持ちになった。

  • Amazonにレビューを書いたので、そちらを参照。
    http://www.amazon.co.jp/review/RES1JFMDHG2Q9/ref=cm_cr_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=4862151582

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著者プロフィール

1955年大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科卒業。滋賀県文化財保護協会、米原市教育委員会、長浜城歴史博物館館長を経て、滋賀県立大学人間文化学部教授。専門は日本考古学。
主な著作
『近江の城―城が語る湖国の戦国史』(単著)サンライズ出版1997年
『彦根城を極める』(単著)サンライズ出版2007年
『城館調査の手引き』(単著)山川出版社2016年
『近江の山城を歩く』(編著)サンライズ出版 2019年
『信長と家臣団の城(角川選書)』(単著)KADOKAWA 2020年
『中世城館の実像』(単著)高志書院 2020年

「2021年 『近江の陣屋を訪ねて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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