- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862634221
感想・レビュー・書評
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木原さんを読み終わって幸せな気分になるなんて!
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読後感いいです。
2人が自分の欠点を埋めるように相手を愛すところすごくいいなあ。
木原先生の主人公は健気で愛おしくて危なかしくって見ていると温かい気持ちになれる。
幸せになれてよかった。
2人を見守る先輩刑事のキャラも良いです。 -
前科者でシャブ中でムショ帰り…ダメダメな人生を歩いてきて自暴自棄になっていたモモの前に現れたのが警官のロンちゃん。
その日からモモは全てロンちゃんの為に生きるようになり、危険を承知で再び危ない道に足を踏み入れてしまいます。読んでるこっちだって分かるくらい簡単な罠…でもロンちゃんの役に立ちたいが為にボロボロになりながら自らを犠牲にするモモ。馬鹿で情けなくてどうしようもないほど愛おしい…。
大好きなロンちゃんに愛されてると分かって何度も涙を流すシーンにこちらも幸せ過ぎて胸が熱くなりました。そんな一途なモモの思いを全身で受け止め不器用ながら応えていくロンちゃんも本当可愛いくて…。初めての恋愛に戸惑い先輩に逐一相談するロンちゃん。何故いちご牛乳で笑われたのか分からないロンちゃん。もう二人の全てが可愛いくて愛おしい!
木原作品における欠陥だらけなのに何故か愛おしい登場人物はここでも健在でした。どんなにみっともなくても愚かでも、人を愛するって素晴らしい!と思わせてくれる作品です。 -
木原さんは初読。バッドエンドに定評があるというのでびびりながら読んでましたが、読後感はかなり良いです。出会えてよかったと思えるBL本。
全然好みの攻め受けじゃないはずなのに、読み終わってモモちゃんとロンちゃんがすごく愛おしくなりました。キャラクターのデフォルメとリアリティのバランスがちょうどいいです。ダメ人間だけどロンちゃんが大好きで情にあついモモと、不器用で実は友達少なくてモモに救われてるロンちゃん。片側から見たら欠陥だらけの二人の魅力が、しっかり伝わってくるお話。幸せで頭がホワホワするBLに久しぶりに出会いました。
モモちゃんが初めダメ人間すぎてびっくりしましたが、読了後の余韻で一気に評価が上がりました。好みもあると思いますが、濡れ場に色気があるのもポイント高いです。 -
モモは前科3犯元ヤク中のゲイで、自殺をしようとしていた。しかしロンに止められ、そのロンをレイプしてしまう。ダメダメのクズ男なんだけど、読んでいくうちに可愛く見えてしまう
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この人の書く人は、どうしてこうも不器用なんでしょうね。元シャブ中前科者と刑事。今回は珍しく主人公達がずっと幸せだったので、いつもよりは読むのが辛くなかったです。
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攻が前科者で家族に迷惑かけ通しで、両親は間接的にそれが原因で死に、兄には絶縁を告げられるというおよそ感情移入できないクズ男。しかも、自分を助けたノンケ受を、自殺をチラつかせ無理矢理抱くという所業つき。ないわー…と読んでいましたが、途中からは夢中になって読んでました。
受のために危ない橋を渡ろうとする愚かさ、浅はかさ。好きにはなれなくても、その愚直さには惹かれるものがあった。本編後、攻の浮気現場(誤解)を目撃して嫉妬する受に萌え。ちゃんとそこに愛があるのがたまらなく嬉しい。