- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864700917
感想・レビュー・書評
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『感想』
〇ニーチェの哲学については、今までにいろいろな本を読んできたが、ここまで分かりやすい本は初めてだ。
〇哲学って本当に理解することは難しいことは確かだから、本人が書いた言葉を読むだけではなく、現代の自分たちが身近に感じられるような事例をもって説明してもらえるのは大変ありがたい。
〇自分の実存を認識するということは、今はやりのマインドフルネスだよね。
〇哲学は知っても意味がないという人がいるが、それは間違いだということがわかる。著者はニーチェの思想を自分の生き方を変えることに役立たせている。その実体験を語ってくれるから尚更理解が進んだ。
〇絶望を糧に成長できると言いきれるニーチェはすごい。
〇当時の常識であるキリスト教や人の本質を考える思想に異を唱え、それでも存在を抹消されなかったということはすごいことだな。そしてそれは後の人に役立つことになる。
〇ただニーチェの思考は人の心をプラスに向かわせるだけでなく、マイナスに向かうエネルギーに変えてしまう人もいるとは思う。だからそうならないよう複数人で話し合うことがよいと思う。
『フレーズ』
・実存っていうのは、略称なんだ。もともとは、「現実存在」って言葉だったんだよ。(p.35)
・【背後世界】社会から押し付けられた常識とか価値観なんて、ただの空想上のもの。私たち人間は、「現実の存在」、つまり「実存」なんだから、それを自分に当てはめて落ち込んだりする必要なんてない。(p.59)
・【ニヒリズム】日本語で言うと「虚無主義」。ようは「そんなことしたって、虚しいだけだろ」とニヒルにかまえる感じね。(p.60)
・【末人】なんの目標も夢もなく、トラブルを避けて、ひたすら時間を潰すだけの人生を送る人間。(p.62)
・【ルサンチマン】弱者が、強者に対してもつ嫉妬心・恨み。(p.78)
・【奴隷道徳】嫌な目にあっても怒らずに受け入れることを美徳とするような道徳観。(p.91)
・【超人】「永劫回帰」を乗り越えるには、「今、この瞬間を力強く肯定して生きよう」という強い意志が必要である。また、そういう意思を持つ人間を「超人」と呼ぶ。(p.175)
・【永劫回帰】永久に同じことを繰り返し続ける世界。それが人間が想像しうるかぎりで「最悪の世界」だとニーチェは考えたんだ。(p.125)
・【大いなる正午】「すべての価値観、すべての位置づけ、すべての常識が消え去り、何ひとつ『こうである』と言えるものがない世界」、それこそが「世界の本来の姿」であることを体験するということ。(p.220)
・【力への意志】生き物は、必ず「常に自己の力を拡大させたい」という「力への意志」を持っており、それこそが生物本来の自然な欲求なのだとしている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おそらく伝えている言葉さえ超越し感じることなのでしょう。この世界は素晴らしい、すべてを受け入れ、肯定すると決める。アランの幸福論にも繋がってます。幸せとは幸福になると決めること。
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飲茶さんの哲学本は、ほんとにおもしろい。
哲学本の中でも、読みやすく、すんなり心に入ってくる。
今の時代にこそ、ニーチェが必要。強く生きていけそう。目指せ、超人w -
さすが飲茶さん、安定の分かりやすさ!「白哲学(本質)」「黒哲学(実存)」という表現が理解しやすくてありがたかったです。図解も豊富。また、「哲学を知ることが人生にどう影響するのか」を体験談から綴った5章には胸を打たれました。明日どころか、今すぐ役立ちます。オススメです!
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ニーチェの思想をわかりやすい表現で説明してくれる本。
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最近、哲学の本を読んで、ニーチェの哲学に興味がでてきて読んでみた。ニーチェの哲学を分かりやすく面白く伝えてくれて一気に読んだ。人間は相互関係を大事にするからどうしても社会的価値観に縛られてしまう。それを取り払い、自分の価値観で生きていくこと。
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ニーチェの思想を分かりやすく親しみやすく解説してくれる本としてとても良かったが、その思想に衝撃を受けて人生観揺らぐほど若くなかったかも。神の存在や人生の意味・目的とかは無く、大いなる正午を実感したのち、自分で自分の生を肯定できるように力への意志に基づいて行動する超人たれ、ということとなんとなく理解した。(こんな一文で理解した気になって、詳しい人たちから怒られそう…)
原典も見てみよう。 -
飲茶著の「最強の哲学」を読んで、同著者の本書を手に取った。ニーチェの考え方、哲学が本当にすきになった。
自分にとっての人生の道筋を示してくれる。
力の意志の赴くまま、自分がしたいことに愚直に努力したい。もっとニーチェのことを知りたいと思った。 -
誰にでもわかるよう、シンプルにまとめ読みやすい。
障害や不条理な現実に苦しむすべての人々が、みな自分なりの楽しみ(芸術)を見つけて、他人の顔色をうかがわず幸福に生きられますように