- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872339062
感想・レビュー・書評
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最初の方は微妙かなぁと思いながら読んでました。ですが、最後の話は凄く良かったです。あの最後の二人の会話が少し感動しました。笑
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主人公が「あの時ああしていれば…」と考えた4つのパラレルストーリー。
あいかわらず主人公が偏屈で、でも憎めなくて、まわりの登場人物がとても魅力的。
とても面白かったのだが、ページ数が分厚い上に二段なので想像以上に読み終えるのに時間がかかってしまった。
この人ほど京都を魅力的に書く人はいないのではないでしょうか。独特な文体も大好きで、他の作品も読もうと思った。 -
一気に読む事が出来なかった。
三分の一を読んだ後、半年経って残りを読んだ。
くどいのだ。
同じ繰り返しが何編も続くのもあるが、腐れ大学生の臭さが漂って…
数年経った今も、もう一度読もうという勇気が湧いてこない。
正に、お腹いっぱい。 -
マイミクのようかんの嫁さん、じゅんこさんに勧めてもらった森見登美彦さん。件の古本屋で買った「四畳半神話体系」を先週読了した。
一話目の最初のページで、文体にくすぐられ、13ページで思わぬ人物の登場に話に引込まれ。そして、落ちで作者の計算どおりのカタルシスを感じた。
と、ここまではまだこちらも余裕があったが、二話目の冒頭の仕掛けに、世界観の「歪み」を喰らわされるとは思ってもいなかった。不意打ちだ卑怯だと叫んでみだところで、もう遅い。作者(もしくは木屋町の妖怪占い婆)の魔法に完全に陥ったのである。それまでは目次を見て普通の短編集だと思っていたのである。
途中、魔法が解けて破綻してしまうのではないかといういらぬ心配をよそに、作中に登場する「師匠」のごとく理不尽かつ自然に展開させてしまうのだからお手上げ。白旗である。永遠の四畳半に詰まったエンターテインメントに加え、最後にメッセージのおまけつき。お得である。
粗筋に触れるのは野暮なので止すが、京都の四畳半暮らしの大学生とその周りの人物や風物が描かれているので、京都で学生生活を過ごした者には懐かしさがさらにおまけとしてついてくるだろう。
登場する人物は「師匠」をはじめ濃いキャラクターの持ち主ばかりなので、読者諸兄は自分の知人(特に大学時代のサークルの先輩・後輩)をキャスティングして読むと可笑し味が増すこと間違いなしである。ちなみに小生は「師匠」役としてマイミクの紋吉さんにご登場いただいた。
抜群の四畳半エンターテインメントなので、秋の読書にお困りの「貴君」に是非お勧めしたい。
(mixiソーシャルライブラリより転記) -
図書室の新刊コーナーに置いてあって、タイトルと表紙のドギツい色が気になったので。2段組みになっているのを見て最初はやる気なくなりましたが、私としては珍しく最後まで読破できました。
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続けて読んで、完全に森見ワールドにはいりこみました
はじめ全く同じ文章でてきたときは、えっ?と思って思わず前のページめくって確認しました(同じページ読んだのかと思った笑)
最後の話しがいちばんおもしろくなかったな。そのほかまでは、いろんなキャラが違う関係ででてきたりしておもしろかった
樋口さんは、私のなかでは夜は短し読んだときから、かっこいいイメージなんです。髪ぼさぼさで汚い格好してるけど実は顔イケメン、それで神さまみたいな雰囲気まとった不思議なひと。伊勢谷友介イメージです。アニメ映像をちょっと見たときに、”茄子みたいな顔”要素をもろに表現してあって残念だなと思いました。
城ヶ崎さんが好きです(笑) -
途中で放置してしまった。。。
「夜は短し歩けよ乙女」が面白かったから読んでみたけど、いまいち好きになれなかった。
最初の頃の作品だからか?
「夜は短し歩けよ乙女」は面白かったですから、そちらはお薦めです。 -
あのとき選択を誤らなければ、今の自分は違う状況にいたかもしれない。そんな風に思ったことのない人はいないでしょう。私たちは常に多くの選択肢の中からひとつを選びとり、ほかの選択肢を捨て去ることで生きている。
たとえば、大学のサークル選びとか。
大学入学時の主人公は4つのサークルのうちどれに入ろうか悩んでいます。その4つの未来がこの本には収められていて、パラレルワールド的な展開が楽しめます。4つの未来のうち、どれが一番彼にとってよいものだったのかは読んでからのお楽しみです。
あと登場する組織が全部独特でおもしろいです。大学独特の空気を表しているというか、すごく非現実的だけどなんとなく「あーありそうだわ」と思える感じ。現役大学生として実際「印刷所」とか本当にほしいです・・・。 -
多世界論を題材にした物語、とかを言うことはできるけど。
若干辟易しつつも何となく幸せになった。
「今」の肯定。
ー「いつでもその気になれば外に出ることができるからこそ、私は出なかったのである。」