破戒 (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 433
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872578126

感想・レビュー・書評

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  • 実は初めて読む。部落差別のお話。Wikpediaの穢多の項によると、江戸時代は職業が保護されていたが、明治時代になると開放令で名目上平等になったが、自由化によって職業の独占を失ったため、返って困窮したとのこと。

    部落差別問題は自分の周りには存在しなかった(と思っている)ので、知ってはいたが、問題意識にはなかった。

    しかし、本書で少なからず衝撃を得た。本書、というよりも、島崎藤村の破戒そのものが、かなりえぐい。

    名作ということなので(なにしろ小学五年生の教科書に文学史にタイトルが出てくる)、子供に読ませてやろうと思ったが、エロ親父が養女をエヘヘっという描写シーンも出てくるし、考え中。

  • o

  • レビュー省略

  • 図書館に「まんがで読破」シリーズが揃っていることに気づいて、完読してやろうと思い立つ。
    破戒ってそんな話だったんだっていうのが率直な感想。よく思い出してみたら文学史の説明でそんな感じのことを聞いた気がするけど、島崎藤村=破戒ってセットの暗記で終わってたな。破壊じゃなくて、破戒っていうタイトルで気づけよってところですね。

  • 身分制度に翻弄される人間たちを、マンガで手軽に読めます。

    島崎藤村の破戒を読んだことはなかったのですが、なんかすごく胸熱でした。

  • 新書文庫

  • 主人公の穢多である事を隠して学校の教師をしているが、最後にはバレて学校から追放される。
    未だに封建的身分制度が残る明治時代。身分で人を差別するのは今の日本では考えられないが、少し昔までは残っていたと思うと今の日本が恵まれているとつくづく思う。

  • 封建的身分差別が残る明治時代。
    青年教師・瀬川丑松は父の戒めを守り、素性を隠し暮らしていたが、同じく被差別部落出身の解放運動家・猪子蓮太郎の生き方に感化されてゆく。
    ある日、丑松の素性を疑う人物が現れ、生活は一変する…。
    「差別」という人間に根ざす社会悪を描き、漱石からも激賞を受けた自然主義文学の傑作を漫画化。

  • 薄っぺらい漫画仕様ではあるものの、内容はとても濃かったです。ラストでは涙が出ました。
    身分など関係なく、意思の強さこそが肝心なのだと思いました。
    原作を知らず読みましたが、ぜひ小説の方も読んでみたいと思いました。

  • 泣いた

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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