コミュニティのグループ・ダイナミックス (学術選書 5 心の宇宙 2)
- 京都大学学術出版会 (2006年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784876988051
作品紹介・あらすじ
人々とその環境の総体が織りなす動態の中に、研究者が飛び込み当事者と共に現場を改善していく。それがグループ・ダイナミックスだ。「心」を実体化せず、心理的問題も集合体の問題として捉える心理学が、自治、医療、教育、防災、家族といったコミュニティの変革に取り組む実践現場を紹介。コミュニティを見る目を豊かにする一冊。
感想・レビュー・書評
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2007-07-26
京大のグループダイナミクスといえば杉万先生ですね.
コミュニティの時代だそうで,
行政依存では自分の住む街を換えることは出来ない.
これからは住民主体の時代へ!
民主主義であるとはいえ,単純な一票で議員を選ぶだけでは,住民の意思は反映されるんでしょうか?
多分,されないですよね.
民主主義の幻想にごまかされるのはやめましょう.
ということらしい.
まあ,学術書でありながら,コミュニティ活動の事例紹介といった面が強いです.
事例
1.過疎問題「ゼロ分のイチ運動」@鳥取智頭町
2.住民主体の診療所作り@京都小野郷
3.市民グループによる教育@寝屋川
4.災害NPO@阪神大震災後
5.家族無き血縁関係→環の会
一応これらを,大澤の規範理論,もしくはユリアの活動理論で軽く分析されていますが,
記述はされていますが,その先は難しい感じです.
人間科学は困難を極めますね.やはり.
NPOが盛んな時代ですが,それを可能にしているのも低価格化しつつ情報技術があるからだろうか,と思わせる局面が幾つかありました.
コミュニティビジネスも,これからはやっぱり面白くなってくるのでしょう.
来い!二十一世紀の本番よ! -
コミュニティづくりのお話