- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877143695
感想・レビュー・書評
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読んでいて涙が出た。
私も一時日雇い派遣に登録して働いた経験があるが、職場で見下された対応にとてもいやな気持がした。それから派遣はいやだと思っているが、果たしてまた正社員になれるのかと少し不安になった。
請負と派遣、偽装請負が蔓延る社会・・・個人の能力や努力という次元を超えた、社会の構造的な問題を知ることができた。価格競争のために、現場の人件費を削るやり方はひどい。そして経営者や役員は私服を肥やしている。ひどすぎる。これまた日本がアメリカ化しているということか?儲かることばかり考えている社会になってギスギスしている。アメリカ化というとアメリカに失礼かな。そうじゃなく、目先にとらわれて日本らしさを見失っているのだと思う。だからこそ自分でよく考えて意見をもち、声を上げていかねばならないと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
派遣、契約、請け負いの不利な立場や企業からの一方的な暗黙のルール。新卒派遣についても言及。
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図書館で目について借りた。
自分の今の仕事が
パートだってこともあり、
雇用問題は私にとって
気になるテーマ。
著者がテーマに対して
真摯に取り組んでいる姿勢が伝わってきて、
素晴らしいルポだと思った。
それにしても、
自分よりちょっと下の世代が
就職活動時にこんなに厳しい状況だったとは。
なんとなくは知っていたけれど、
ここまでとは思わなかった。
「自己責任」って言葉は
違うよなあ、
やっぱり社会の構造が
どこかおかしいよなあと
これを読んでつくづく思った。 -
今や働く人の3割が非正規雇用者。多くは学校卒業時に就職できず、とりあえず派遣となった若者たち。景気回復のためと進められた規制緩和がもたらした結果とは。しわ寄せを受け、不安な生活を強いられている若者たちの実態。(TRC MARCより)
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自分より少し上の就職氷河期時代に正社員として就職できなかった人達のリアルな実情。フリーター、派遣、偽装請負、契約社員。。。一旦その穴にはまるとなかなかそこから抜け出せない。自分自身心にとめておかなければ・・・