白鳥

著者 :
  • 幻冬舎
3.11
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本棚登録 : 123
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877281557

作品紹介・あらすじ

1週間前のその夜は、自殺のことばかり考えていた…。親しさはどこにもない。救いは、救いを求めるわたしの外側にある。『絶望』を突破する、9つの魂を描いた傑作最新小説。

感想・レビュー・書評

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  • 1997年3月6日 第一刷 再読

    雑誌、CDブック等に発表された9編の短編集。
    ブレてない明るい退廃的作品。『マナハウス』は20頁程あるのだけど、。句点が最後の一個だけ。読んでて酸欠しそうだった。
    単行本としてまとまると、重たいけど、手に取った雑誌に1編掲載されていたら、ちょっと嬉しいラインナップ。

  • 絶望を突破する9つの魂を描いた短編が入っている。

    あとがきに・・・
    私はこの十年あまり短編を書いていない。
    短編を書くのはイヤではない。だが、短編は「洗練」を必要とする。
    私は「洗練」がイヤなのだと思う。
    とある。最後にこの言葉があるから納得できた

  • こういうのが格好良いとされた時代もあったのだろうと想像するけれど、私にとっては「中2病のオヤジが書いた文章」という印象。

  • 2011.7.9

  • ※作品には性的描写が含まれるので留意してください

    【書き表し方】短編集の形式。”地の文”は登場人物の主観であり、編によって人物の特性が解りやすく表わされているように感じます。
    また、文章から冗長な部分を極力除いているようにも思いました。

    【内容】精神的に行き詰った人がどのように助かっていくのか、他者。
    やや強烈な性的描写がところどころにありつつも、序盤まではどこか綺麗でまっさらな印象を受けました。中盤以降はひとつの流れに沿ってそれぞれ構築されています。
    人間の”関連性”に焦点を当てて楽しむ方に好まれるかもしれません。

  • 2007年11月28日読了。不安定な女性、業界人が抱える憂鬱、セックス、ドラッグ、キューバ・・・。自分の関心のある分野をここまで執拗に追求し、短編小説集にして発表できるとは。村上龍とは実に幸せな人だよなあ・・・。自分もキューバに行ってみたくなって来た。

  • 短編集だけど微妙にリンクしている章もある(もしかしたら全部リンクしてるのかも)
    長編読みたくなってきた。

  •  9つの短編集。割りに幻想的というか非現実的な物語と、割りに現実的な物語がある。キューバ人にひかれる女性と元彼の3部作のようなものもある。
     セックスとドラッグの良く出てくる小説。

     私は「ウォーク・オン・ザ・ワイルド・サイド」の記憶喪失のような話が、実は何が言いたいのかわからないけど好きだったりする。
     もう一つ、「彼女は行ってしまった」の桜井洋一と赤川美代子のキャラも好感が持てる。

  • 凄く好きなタイプ。
    07/04/14

  • 小説を1冊と言われたら、これでお願いします。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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