裁判員のあたまの中: 14人のはじめて物語

著者 :
  • 現代人文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877985608

作品紹介・あらすじ

大学生、バーテンダー、会社員、主婦など多様な14人14色の「裁判員物語」。「人を裁く」ことの重さと、人生に与えた豊かさの数々が浮かび上がる。

感想・レビュー・書評

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  • 社会

  • 興味深かった。

  • 全ての法曹が読むべき本。

    今後の裁判員裁判のあり方や弁護人にとしてなすべきことを考える上で有益である以上に必須の情報がある。
    弁護人に対する裁判員の評価が必ずしも高くないことは肝に命じなくてはならない。

    被害者参加事件の被害者参加弁護士の評価ももっと知りたいところ。
    著者にはこれからも同種の著作を希望する。

  • 裁判員経験者の田口さんといろんな事件の裁判員経験者12人のインタビュー・同じ事件の裁判員だった方との対談・フット先生や杉田宗久さんからのコメント。読みやすくまとまってる。
    裁判員は東京地裁のものが多いほか、千葉、さいたま、京都なども。裁判官の立場としてやはり気になってしまうのは「裁判官の印象」。知っている裁判所の事件は「あの合議体だな」と想像つくものだったり。「こういう発言がこんなふうに印象に残るのか」というのもこれからの参考になりそうだった。
    私自身、死刑事件に関わったことがないのでそのときの気持ちなど、自分もそういう風に感じるかもな・・・と思いながら読んだ。
    裁判員それぞれにいろんな見方があるというだけでなく、事件はほんとうにそれぞれ多種多様でいろんなことがあるな、というのも印象の一つ。そして、この範囲なら書いても問題ないな、とも思った。自分の経験した事件も、思い返してみればいろいろある。
    裁判員終了直後のアンケートの数字は、ようやく結論も出て重荷も降りる最終日に行われているものだし裁判所の中で書いてもらって集めるものなので、正直言って裁判所に良いバイアスがかかっているんじゃないかとあまり信用していないのだけど、このインタビュー集みたいな事後的・裁判員=裁判員で語られた内容はとっても参考になるなと思った。
    終了直後に眼底出血した方の話やすごく浪費したというような人の話を読んで、ショック&自分もずっと「一番裁判員に近いビギナー」のつもりでいたけれども30件ぐらい裁判員を経験するうちに最初の裁判員で感じたストレスなどとだんだん違ってきていることに気づかされた。初心を忘れてはいけない。
    もっといろんな裁判員経験者のこういう事後的な声を聞きたいと思った。

  • 裁判員裁判で実際に裁判員として職務についた方の率直な感想がまとめられた良書。司法修習生は刑事系修習に入る前に一読すると良いと思う。

    裁判員経験者の感想は裁判所ホームページで編集された形であれば見ることができるが、裁判所の手が入っていないもので、これほどまとまったものは現時点では他にないと思われ、また元判事、弁護士、研究者のコメントもつけられており、バランスを意識している点も評価できる。

    しかし、裁判員のコメントの後に著者の補足以上の意見や評価が多く入っており、読んでいてイチイチ思考が中断され読みにくく感じた点は残念である。別に整理した方が読み手には受け入れやすかったのではないか。

    また、本書の内容を良く理解するためには刑事手続の流れを一定程度理解できていることが前提となっている。公判前整理手続、冒頭陳述、被告人質問、論告求刑、弁論、被害者参加、量刑、利益原則などの用語を見て何を意味しているか全く分からない人は、一通り裁判所のホームページ等で予習が必要であろう。紙面の関係もあろうが、今後類書が出版される場合には、そのあたりも考慮して欲しいところである。

  • 「裁判員経験者が書いた、おそらく初の本」、だと、本書にコメントを寄せている、フット教授に聞き、読んでみた。

    「あとがき」にもあるように、
    裁判員制度は、市民の力で変えていくべき、ということと、
    裁判だけでなく、刑務所の実際など、法教育全般のことを念頭に置いて、
    書かれている本である。

    「アメリカの陪審制で、どうなっているかを、市民が知っているか」は分かりませんが、日本の裁判員制度では、どんな人が「忌避」されているのか、気になりました。
    (裁判員制度導入時、法務省で貰ったパンフには、法学部の学生は、選任過程ではじかれやすい、というような記述を読んだ記憶があったので,,,記憶違いかもしれません)

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