さようなら、と君は手を振った (Holly NOVELS)
- スコラマガジン(蒼竜社) (2008年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883863525
作品紹介・あらすじ
従兄弟の啓介が田舎から上京してきた。誠一は後ろめたく感じていた。十年前の夏、啓介と恋に落ちた誠一は、高校を卒業したら迎えにくると約束した。それなのに反故にしたからだ。しかし再会した啓介は過去には触れず、優しい笑顔で誠一に微笑むだけだった。責められないことで安心した誠一は、優しく抱き締め甘えさせてくれる啓介のもとに頻繁に通うようになり…。
感想・レビュー・書評
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啓介の誠一への想いの純粋さがただ美しい.
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話の行きがかり上で人が死ぬ。
カンタンに仕事を辞める。
木原先生の他の本にも言えるけど『周りを振り回したヤツが勝ち』という世界観。
個人的には、この作品がこんなに支持されてる理由は分からない。惹きつけるものや独特の魅力はあると思う。 -
貴之編、最後気になる。
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**傍若無人な誠一と、見返りを求めずに尽くす啓介。自分が納得するまでワガママな誠一に振り回され続けた啓介の決めた道とは…**
漫画版では非情な部分だけが描かれていて「もう二度と読みたくない」くらいに後味が悪かった。
そしてこの小説版。
啓介を都合よく利用する誠一はムカムカするほど気分が悪い。
けれど漫画のその後を読んだら…!!
やっとマイナスがプラスに変わりました。
気持ちが救われた〜(T ^ T)!!
本当によかったです!!
あんな結末が待ってるだなんて思いもしなかった(;_;)
スピンオフ作品は私的にはあんまりだったけど、メインカポーには満足できる一冊となりました☆
痛くて甘い木原節。
これは…セーフです、私的に(笑) -
野暮ったい相手を手放してから、キュンキュンきてても遅いんだよね。傷つけすぎ。
受けってのは、寛容で包容力とあるいみあきらめ?みたいのがないと結ばれないのだねえ。 -
すばらしい 攻めざまあを ありがとう;;
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今まで読んだ木原作品の中では、個人的には大人し目な印象。ただ、啓介も誠一も、作中ではお互いに持っている感情の
高ぶった時に合致せずにいる、と言うところが実に木原さん作品だな、と思った。両想いがだとしても、好きの分量が必ずしも一致しない、そこがやっぱり盛らない木原さんの作風だな、と。
そう言う具合に分量に差があったとしても、長く続いて行く関係性においてはリアルなんじゃなかろうか、と。お互いに炎の様に燃え上がったら、炎が落ち着いた時、互いが冷静になっちゃからなぁ。温度差があった方が長続きするのが物凄くリアルだな、と思った。