平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!

制作 : 東京ガベージコレクション 
  • エフエム東京
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本棚登録 : 150
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887452374

作品紹介・あらすじ

TOKYO FMの番組で繰り広げられた文芸界の2大怪人・平山夢明と京極夏彦の抱腹絶倒、奇想天外、痛快無比な対話を書籍化。平山夢明の幻の処女小説『Hot Plate』も一挙掲載。

感想・レビュー・書評

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  •  平山夢明と京極夏彦が2人でやっていたラジオのトーク番組「東京ガベージコレクション」の書籍化。
     同番組の放送開始当初のタイトルが「バッカみたい、聴いてランナイ!」というものであり(すげえタイトルだな)、その時期のトークから選りすぐって文字起こししたものがメインになっている。

     ほかには、作家仲間(北方謙三、宮部みゆきなど)が語る平山の人物像や、平山が公式デビュー以前に書いた幻の小説などが収録されている。全体に京極より平山メインの内容であり、平山夢明ファンにはこたえられない内容となっている。

     もっとも、私自身は元の番組を一度も聴いたことがないのだが、それでも本書は楽しめた。

     トーク部分の平山の暴走ぶりと、それを巧みに軌道修正する京極との応酬が絶品だ。掛け合い漫才のようなやりとりというより、平山の『どうかと思うが、面白い』などのエッセイのテイストがそのままラジオ番組になった感じ。
     平山のエッセイに爆笑できる人なら、本書も大いに笑えるはず。一時間もあればサラッと読めるし。

     第1回の放送ではまだ番組名すら決まっておらず(!)、グダグダのトークの中で2人が番組名と方向性を考えるというハチャメチャぶり。
     こんなアナーキーな番組がFMで流されていたということに、何より驚かされる。

  • TOKYO FMラジオの書籍化。リスナーの正気度を疑っているような、制作側の過小評価がおもしろい。放送当時はその存在さえも知らなかったが、もし今放送してくれたら喜んで聴くと思う。なんて世間に差し障りのあるトークを展開するのだろうと眉をひそめつつ、不意打ちで性癖のツボをつく一言が投げ込まれて反射的に笑う。傍から見たら精神状態を疑われかねないので、自室でこっそり読むに越したことはないと感じた一冊。

  • ラジオを聴いていた人には重複する部分があるのは確かだけど、北方謙三さんのコメントや、平山さんの幻の処女短篇(?)など付加価値のある内容で楽しめました。

  • 元のラジオ聞いてると面白いんだろうけど本で読むと魅力が激減。ゲストも豊かだが内輪ネタでしょうもない。手塚眞と平山夢明にもともと面識があるのは驚いた。

  • 膀胱とは縁を切っています。の回がツボった。

    なれそめ漫画で締め切りを過ぎて言う『え?なんで?大丈夫だよ』が、すごく平山さんっぽい。

    ガベージになってからの分も出版希望。

  • 正確には「エッセイ」ではなく、東京FMで放送された内容のダイジェストなのだが、ハチャメチャな平山夢明の言行と、それを上手く受け、かつ、打ち返すという京極夏彦の博覧強記・一触即発ぶりが、なんとも言えない名人芸の域に達している。

  • タマフルリスナーは読むといいし番組が聴けるなら聴いた方がいいよ!

  • ラジオで聴くと楽しいのかしら?ちょっと、走りすぎている気がする…本にするのはどうかと思うなぁ、微妙。

  • これを読むと、平山さんという人がどれほどおかしい人かというのがよくわかる、というかまともに生活しているのが不思議である。京極さんもよほどだけど、平山さんのおかしさが際立っていて京極さんがまともに見えるほど。
    今回収録されている短編「Hot Plate」は、平山さんの公式デビューを遡ること8年前の作品ということだが、もうこのころから平山節なるものが確立されているというのがすごい。

  • 京極さんの事が好きになりました(・ω・)フォーリンラブ

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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