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- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891767501
感想・レビュー・書評
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「e」を使わずに書かれた小説を、日本語では「い、き、し、ち、に、ひ、み、り」を使わず翻訳した1冊。
この試みを知って、言語にとても興味のある身としては絶対読みたいと思っていました。すごい!の一言。もっと多くの人に読まれるといいなあ…!
あとがきを先に読む癖のある人、どうかこの本ではやめて下さい。あとがきを普段読まない人、どうかこの本では読んで下さい。
おおほんとに使ってない、とか、イ段使えたらこっちの語を使いたかったんだろうなあ、とか考えながら読むのもちょっとはいいけど、まるっきりそればかりで読むのはおすすめしません笑 あと内容も難解になってるから、必死で理解しようとしながらっていう姿勢じゃなくてもいいと思う。おぼろげなイメージを自分の中で形成できる程度で(それが間違っててもあんまり気にしない方向で)読まないと、いろんな意図を全部汲むことなんてできないので分からなさに疲れてしまうと思う。
ふわふわと読んだなら、あとがきを読んで、「何となくそんな部分もあったけどそんなところまで意図があったのか!」とびっくりしてほしい。イ段の不使用は一要素に過ぎないのがわかる。勿論中心となる要素だけど。
英語だったら原著も読んでみたかったけど、フランス語、かあ…!ハードル高い!これほどフランス語ができたら、と思ったことはありません。でもいつか原著も手に入れたいなあ…
ジョルジュ・ペレックは凄いですよね、これを訳した塩塚秀一郎もスゲーけど。。。
ところでレイモン・クノー...
ジョルジュ・ペレックは凄いですよね、これを訳した塩塚秀一郎もスゲーけど。。。
ところでレイモン・クノーの「文体練習」は読まれましたか?新訳が「煙滅」と同じ水声社から出ました